太田述正コラム#4325(2010.10.20)
<皆さんとディスカッション(続x989)>

<ΘδδΘ>(「たった一人の反乱」より)

≫そんなことはないよ、たぶん皆しっかりと、かなり注目しているしている。≪(コラム#4323。ΘΘΔΔ)

 同意。
 太田コラムの読者はインテリぶりたい「むっつりスケベ」みたいなもんで、分からないことを素直に聞きたがらないんだな(俺がそう!)
 過去コラムを読みさえすれば、自分で導き出せるはずだしね(多すぎて探せねーよ!←本音)

<ΘΘδδ>(同上)

 <太田さん、>経済産業省の元役人が<日本が属国状態にあることを>自覚してなかったって話<(コラム#2975)>は書いていたけど、<この元役人、>末端だろ。
 本当の支配層はわかってるよ。いくらなんでも

<ΘδΘδ>(同上)

 属国だと思ってる奴はかなりいるよ。
 ただ実害があると思ってないから積極的に変えようとしていないだけ。

<δΘδΘ>(同上)

 それどころかアメリカの属国だから中国の属国にならずに済んでるとすら思ってる奴もかなりいる。
 以前、別の掲示板で政治の話になったんで太田さんの言葉を借りて「この国はアメリカの属国だ」「アメリカから自立すべきだ」と唱えたら、「中国の属国になるくらいならアメリカの属国の方が100倍マシ」って返されたよ。
 2chに限らず政治関係のスレで「日本はアメリカの属国」って話をすると高確率で「中国の属国になるよりマシ」って返ってくるんだよなぁ。
 属国状態が長すぎて「どこの国の属国でも無い日本」ってのが想像すら出来ないって感じ。
 だから日本がアメリカや中国の属国にならずに自立すべきだって話をすると「そんなの不可能」等の否定的な意見しか返ってこない。

<δδΘΘ>(同上)

 アメの属国をやめたら中国の属国になるって決め付ける発想がダメダメだよね。
 それ以前に、そいつはアメの末端工作員じゃないか。
 かな〜りアメの工作員が日本に入り込んで日本の世論を操作してるように思う。
 自民党員(谷垣含む)の中にスパイ防止法に反対してる人間がいるのが間接的証拠。

<太田>

 「右」の人達に産経を読むの止めさせる方法ないもんかねえ。
 このどうしょうもない「主張」を見てくれ。

 「・・・丸山氏が起訴見送りなどで「近い将来、日本は中国の属国化する」との懸念を示すと、仙谷氏は「属国化は今に始まったことではない」と語ったという。
 属国とは宗主国に対し従属関係に置かれ、主権の一部を取り上げられることなどを指す。「属国化」発言が事実なら、官房長官の責任は極めて重大だ。日本国の主権・独立を守る意識が完全に欠落していることを意味するからだ。国民もそうした人を中枢に据える政府を信頼できまい。辞職や罷免に値する発言である。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/101020/plc1010200249002-n1.htm

 いいかい。
 「属国」という言葉を「特定の国への配慮に欠いた外交・安全保障政策を進めることができない」という意味で用いているとすれば、日本が中共(や韓国等)の属国になったところで何の問題もないし、他方、「属国」という言葉を「法的に特定の国に外交・安全保障の全部または一部を委ねていること」という意味で用いているとすれば、日本は中共の属国ではあり得ない。
 「左」の仙谷は、恐らく前者の意味で「属国」と言っているのだろうが、「右」の丸山と産経がどちらの意味で「属国」と言っているのかは必ずしも明らかではない。 
 しかし、どちらの意味で「属国」と言っておろうと、論理的には、丸山も産経も、一、日本が米国の「属国」であると思っていないのか、二、そう思っているけれど、米国の「属国」であることには何の問題もないと思っているのか、のどちらかだということになるはずだ。
 私は一だという気がするな。
 つまり、丸山と産経は、どうやら、その「属国」になっても問題がない米国のような国に関しては、日本は、実態的にも法的にもその国の「属国」たり得ない、と思ってんじゃないか。
 つまり、彼等は、「「宗主国サマの国益」=「属国たる自国の国益」とみな」してるんだと思うんだ。
 なんで、こんなひち面倒な議論をするのかだって?
 だって、ボクにとって、冒頭に掲げたような「過激」な「主張」をする産経が米国の「属国」であることを当然視してきた自民党を平気な顔して支持してきたり、「属国化」をあれほど問題にする丸山がそんな自民党、しかも政権末期の自民党、から立候補したりする支離滅裂さは耐え難いからだよ。

 なお、日本の属国性は、外国為替行政面にも現れている。↓

・・・The September・・・massive foreign-exchange・・・intervention, conducted a day after Prime Minister Naoto Kan won a second term as head of the ruling Democratic Party of Japan, didn't appear to have U.S. approval and was largely tailored to a domestic audience ・・・
  ・・・it has since sat on the sidelines as the currency has appreciated even further to near-record highs against the dollar.
 ・・・it appears Tokyo's reticence has been due to concerns over a potential backlash from Washington. ・・・
http://online.wsj.com/article/SB10001424052702304510704575561931669234288.html?mod=WSJASIA_hpp_LEFTTopWhatNews

<roma_sakamoto>

 読めば読むほど暗くなりますし、出すぎなので、やめる筈でしたが、意外な反響もあったのであと少しだけおつきあいください。しつこい(笑)。
 今日の太田さんの答えからいきますと、つまり、官僚、内閣が宗主国の決定が日本の国益に必ずしもならないことが分かっていない。
 つまり、宗主国に強要されているという感覚すら全く無い、ということになりますね。
 そこが一番わからないんですよねぇ〜。そんなことってあるのでしょうか?
 確かにそうであるならば、最初の牛の例えに全ての答えが内包されているわけですが。確かに、宗主国の決定が--たまたま日本の国益と見事一致する--別に日本にとって良くも悪くもない、というケースにあたることは結構あるにしても、現に与野党並びに、世論から、疑問の声があがりますし、今回の尖閣事件での船長釈放など、誰が考えてもおかしさに気づくと思うのですが。
 それとも官邸に入ったとたん思考停止するようなウィルスでもあるのでしょうか?
 また、そんな現状(現時点では民主党も宗主国の決定に従っている)であるならば、自民党以上に平和憲法、自衛権の封殺にこだわりの強そうな民主党に政権交代したぐらいで、なぜ独立への可能性が開けると言えるのでしょうか?
 (その答えはきっと何処かで散々書いているのでしょうが、ニューカマーですからお許しください。)
 一応、なぜ自民党では絶望的なまでにダメなのか、という理由は過去コラムで理解しております。

<δΘΘδ>(同上)

 roma_sakamoto こと、酒盛っちゃん 善いね〜♪ 下町焼酎ハイボール旨いよ。

>それとも官邸に入ったとたん思考停止するようなウィルスでもあるのでしょうか

≫「宗主国サマの国益」=「属国たる自国の国益」とみなすっちゅうことだ。このことは、山本七平じゃないが、ずっと以前から日本の政界・官界の「空気」になってて、誰もそれを疑うことを知らない。≪(コラム#4323。太田)

 これは、太田さんが仄めかした山本七平「空気の研究」を嫁ばわかる。(読まないでもわかるか〜)
 太田さんの言で、おいらも昨日久しぶりにセピアカラーに変色したこの本を再読した。
 〜「空気」とはまことに大きな絶対権を持った妖怪である。一種の超能力かもしれない〜
 「戦艦大和」の特攻出撃を無謀と断ずるに至るデータ及根拠があるにも係わらず、特攻を容認する「そうせざるを得なくしている」力を持っているのは(その場の)空気であり、議論や主張を越えて拘束する…人々を規制し異論・反論を許さない(口にさせない)のも『空気』である・・それまで「これは絶対にしてはならん」と言い続け教え続けていたその人が、いざとなるとその「ならん」と言っていたことを「やる」と言い、あるいは「やれ」と命じた例を戦場で、直接に間接にいくつも体験している。 
 その後理由を問えば、「あのときの空気では、ああせざるを得なかった」である…。
 「せざるを得ない」とは「強制された」であり自らの意思ではない…之に反すると最も軽くて「村八分」刑に処せられ…・。

 まぁ、ある程度の規模と歴史のある組織に属していたなら普通のヒトは経験があるとおもうが、集合心理・群集心理とは、個人の意識に取って代わった「集団的精神」によって支配され、そのような精神を体現した指導者に屈服している諸個人の集合体。
 魚や鳥の整然とした集団行動も、「数の多い方に近付こうとする」「飛ぶ速さを合わせようとする」等々…ヒトも同じような「自己組織化現象」をもっているのか〜といえば身も蓋も無いけど、この『空気』という強力な妖怪に惑わされている限り、属国からの脱皮はできないってことなんかねぇ。

<θθΔΔ>(同上)

 それは強力な理性を持っていれば流されずに済みそうだね。

<δΘΘδ>(同上)

 そうはイカの金玉なんだヨ。

<太田>

 宗主国サマ米国が、(尖閣諸島に日米安保が適用されると言明されるとともに、)日本が船長を釈放したことをおホメになったが、「右」も「左」も誰も、船長釈放を嘉されたところの、米国に対して一切イチャモンをつけようとしないことが、私の言った、「「宗主国サマの国益」=「属国たる自国の国益」とみなす・・・空気<(コンセンサス)>」の存在を裏付けていると思いませんか?

 また、roma_sakamotoサン、沖縄の人々が二者択一を突きつけられたと思い込んだか、普天間の県内移転反対でついに県内世論が統一されつつあること、また、中共当局が対日政策の自由度が増したと思い込んだか、その本性と内部抗争とを露呈させ、日本人の怒りと侮蔑を招きつつあることは、それぞれ、政権交代によって、日本の政官業の沖縄利権、中共利権が、少なくとも一時、断ち切られたことが相当程度寄与しており、これらは、日本「独立」への契機たり得る、と思いませんか?

<けいc。>

 ちょっと前に役人の天下りが敵視されてニュースになった時に、自衛隊を佐官クラスで定年退職した人のブログに“天下り”と“再就職”の違いも分からないバカどもがぎゃーぎゃー騒いでうんたらかんたら、と書いてましたが、厳密な違いはあるのでしょうか?
 因みにその方は海自の機関科を勤め上げて、某ダイヤモンド系大手電気メーカーで第二の職場を得ていました。

<bonkers_blunder>(ツイッターより)

 英国の対外干渉政策は縮小してしまうのでしょうか?↓

 UK can no longer mount military operations like Iraq invasion, government decides
http://www.guardian.co.uk/politics/2010/oct/19/uk-can-no-longer-mount-military-operations-like-iraq?CMP=twt_gu

<太田>

 お答えはイエスですが、あくまでも「縮小」であって「消滅」じゃありませんからね。
 防衛費8%削減後も、英国の防衛費は世界第4位でGDP比2%だという触れ込みで、兵力を、陸:95,000人、海:30,000人、空:33,000人、計158,000人にする、というのは、「独立」日本が防衛構想を考えるにあたって大いに参考になると思います。
 日本なら、同じ規模の兵力をGDP1%で・・つまりは、現状より防衛費をほんのちょっと増やすだけで・・持てる、ということです。

<太田>(ツイッターより)

 忘年会のシーズンが近づいてきたが、案内をもらってもめったに出ることはない。リタイアした人やそれに近い人が次第に増えてくる一方で、私は現役どころか、青春まっただ中だから・・。話が合うわけないよねえ。

 (コラム#4266に引っかけて、)青春、米国と言えば、サミュエル・ウルマンの詩、『Youth(青春)』だよねえ。<
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%9F%E3%83%A5%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%82%A6%E3%83%AB%E3%83%9E%E3%83%B3

 しかし、彼ってユダヤ系ドイツ人で米国に移住したんだよな。予告しとくと、今週末の音楽は、再びユダヤ人作曲家特集だよ。

<太田>

 紹介すべきその他の記事は、1件です。

 リラックスさせる音楽や牧歌的な光景は、痛みを軽減させる。↓

 ・・・Just simply showing relaxing pictures of idyllic scenes and playing out relaxing sounds at a patient's bed is enough reduce the feeling of pain for many patients.・・・
http://www.bbc.co.uk/news/health-11570073
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太田述正コラム#4326(2010.10.20)
<ヒットラーとスターリン(その1)>

→非公開