太田述正コラム#4145(2010.7.22)
<皆さんとディスカッション(続x900)>

<親衛隊員>

>(コラム#4141に関し)どうして日本の戦前の昭和史をおどろおどろしく見る人、とりわけ軍部、就中陸軍を悪玉視する人が多いのだろうか。この時代が、基本的に、自由民主主義にして繁栄の時代であることから目をそらしているためじゃないかな。≪(コラム#4143。太田)

 なぜ陸軍を悪玉視する人が多いのか? 複数の要因が考えられるんじゃないでしょうか。
 戦後マスコミが左翼史観を煽ったこと。外務省関係者や海軍関係者が自分たちが「イイ子」になるために、ことさら陸軍をスケープゴートにしたこともあるけれど、見逃せないのが映画やドラマの影響だと思いますね(定量的な分析はしてませんけど、私自身明らかに影響があることが自覚できる)。                         戦時中を舞台にした映画やドラマで、悪役と言えば陸軍軍人と相場が決まってます。しかもかなり醜悪な性格描写がなされることがしばしば(威張る、怒鳴る、険しい表情、暴力、等々)。
 一方海軍軍人は紳士的な描かれ方をされることが多い、というより、少なくとも私自身悪く描かれているのを見た記憶がない。おそらく戦後日本国民の多くが繰り返しそのようなワンパターン映像作品を見せつけられ「洗脳」されたのでは。
 しっかり読書すればまたは太田コラムを購読すればそうはならないんでしょうが、基礎学力の低下著しい昨今無理かも。
 ちなみに最近はまともな陸軍軍人を描いた映像作品(映画・明日への遺言)も出てますけど、全体的にはまだまだですね。
 立派な陸軍軍人(今村均大将、樋口季一郎中将、宮崎繁三郎中将、等々)を描いた作品を期待したいな、個人的には。     

参考:醜悪な陸軍軍人が出てくる作品「NHK連続テレビ小説・純情きらり」「テレビ朝日ドラマ・落日燃ゆ」   
   紳士的な海軍軍人が出てくる作品「NHK連続テレビ小説・純情きらり」「「映画・真夏のオリオン」           

<太田>

 統帥権干犯なんて言い出したのも海軍だったのにね。

<TA>
           
 <太田さんの問題提起についてですが、>占領軍による言論統制が原因でしょう。
 嘘でもなんでも、戦後の惨状に対して、これ(↓)では軍部しか批判できる対象が残らないのでは?

 「「削除または掲載発行禁止の対象となるもの」として30項目からなる検閲指針が纏められ、連合国批判、東京裁判批判につながる一切の言論は封じ込められた。
   (中略)
 5.合衆国に対する批判
 6.ロシアに対する批判
 7.英国に対する批判
 8.朝鮮人に対する批判
 9.中国に対する批判
 10.他の連合国に対する批判
 11.連合国一般に対する批判
   (後略)」
http://blogs.yahoo.co.jp/teikokubungaku/5137558.html

 これに加え、縄文モードと属国路線にとって、都合が良かったのでしょう。↓

 「ウォー・ギルト・インフォメーション・プログラムについて江藤淳は、その嚆矢である太平洋戰爭史という宣伝文書を「日本の「軍国主義者」と「国民」とを対立させようという意図が潜められ、この対立を仮構することによって、実際には日本と連合国、特に日本と米国とのあいだの戦いであった大戦を、現実には存在しなかった「軍国主義者」と「国民」とのあいだの戦いにすり替えようとする底意が秘められている」と分析。また、「もしこの架空の対立の図式を、現実と錯覚し、あるいは何らかの理由で錯覚したふりをする日本人が出現すれば、CI&Eの「ウォー・ギルト・インフォーメーション・プログラム」は、一応所期の目的を達成したといってよい。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%82%AE%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BB%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%A1%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%97%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%83%A9%E3%83%A0

 アメリカの誤算は、「何らかの理由で錯覚したふりをする日本人」(縄文モードと
属国路線)の存在でしょうか。
 いわゆる「右」の「属国論」は、戦後のアメリカによる情報統制にその原因を観て
いるようですが、それは「種」でしかないと思います。
 つまり、それが根付き、60年にわたり育まれてきた「土壌」に対するまともな説明がありません(「日教組が〜」的な陰謀論ばかり)。
 そういう意味では、太田さんの属国論の方が理論として優れていると考えます。

<モッキー>

 「米国は民主党政権を、自民党に代わる傀儡とするために、日本官僚組織とのネットワークを使って世論工作を進めた。米国の意に反する態度を示せば、政権はもたない。そういう恐怖感を民主党政権中枢が抱くようになれば、工作は成功したも同然だ。」

 上のコピペは『永田町異聞』というブログからなのですが、筆者は新聞社にいらした方なのだそうです。
 こうした陰謀論めいたことをそれなりの地位や教養を獲得していながら主張している方は、1、本気で信じて国を憂いている、2、本当は信じていないけど、本を売るためのネタとして反権力を気取ってアメリカや国家の批判をしている、のどちらかに分類できるような気がします。
 考えようによっては1の方がたちが悪い気もしますが。
 かくいう私も結構本気でユダヤの陰謀とか信じていたふしもありましたが、太田ブログを時々ですが読むようになってから馬鹿馬鹿しくなりました。
 日本は自ら属国に甘んじているということを太田さん以外に主張している学者や論壇がメジャーどころに見当たらないのが、この国の悲劇かも知れないですね。

<太田>

 外交や安全保障の実務経験のない日本の学者や評論家が自発的属国論に到達しないのは無理もない面があるけど、外務官僚や防衛官僚等であった者の中から、日本が自発的属国であることを率直に語る人物が(私以外に)出現しないことこそ問題じゃないですかね。

<けいc。>

≫この時代が、基本的に、自由民主主義にして繁栄の時代であることから目をそらしているためじゃないかな。≪(コラム#4143。太田)

 自由という意味では、当時の治安当局の対応などを考えるとなかなか完全に手放しにそのような結論になるに持って行くには難しいのではないでしょうか?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A3%AE%E6%88%B8%E4%BA%8B%E4%BB%B6

<太田>

 「基本的に」ってのがついてるでしょ。

 ところで、1920年の森戸事件を持ち出されちゃったけど、体制・・あえて自由民主主義的体制と言いましょう・・の転覆を旨とする主義主張/運動がどこまで認められるか、ということです。
 当時はシベリア出兵中でもありましたしね。

 「ドイツ連邦共和国(西ドイツ及び現在の統一ドイツ)においては」、極左の共産党は禁止されています
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E5%85%B1%E7%94%A3%E5%85%9A
し、極右の「ヒットラー<の『>・・・我が闘争<』は、>・・・出版が禁止されており、一般人は読むことができない(古本か外国版を入手するしかない)。ドイツの著作物の保護期間は著作者の死後70年間なので、2015年12月31日に終了する<ことから、それを機に>・・・ドイツ政府は出版解禁の予定である」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%91%E3%81%8C%E9%97%98%E4%BA%89
ことを思いだしましょう。

<太田>(ツイッターより)

 (コラム#4143に関し)朝鮮戦争勃発60周年だとはいえ、米韓演習の開始にあたって、米国務・国防両長官が韓国を訪問し、初めて2+2会議を行うってのは、突然対中・対北朝鮮で低姿勢になった米国政府として、韓国政府に対し、忸怩たるものがあるからじゃないか。

<太田>

 「たった一人の反乱4」100で打ち止めになったのかと思ってたら、URLが変わってたのね。
 急遽、16日夜〜22日昼過ぎまでの分を収録したよ。↓

<ΓΓγγ>(「たった一人の反乱」より)(2010/07/16)

 民主 役人の天下りを拡大へ
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010071600416
 役員出向先に38法人追加=公務員人事の流動化狙い−政府

<ΔΔΓΓ>(同上)(2010/07/17)

 最近、学校教育の意義が分からなくなってきた。
 義務教育って、そして大学って何?
 大学は学問を教えるところと言うけれど、本当にそれだけなのだろうか?

<ΔΓΔΓ>(同上)(2010/07/18)

 ピントのあった回答じゃないかもしれんが、タイムリーな記事だったので紹介。

 「問い:何故学ぶのか? → 答え:自由になるため」
http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-377.html

 義務教育がなくなったら、社会(特に中小企業)のコストが爆増するだろうな。

<ΔΓΓΔ>(同上)

 サンクス。
 興味深かった。何よりアメリカのおぞましさを感じた。
 俺が分からないのは、「なぜ学ぶか?」ではなく「なぜ学ばせるか?」ということなんだが。。。
 太田コラムで取り上げてくれないかな

<ΓΔΓΔ>(同上)(2010/07/19)

 もし、新入社員が読み書きそろばんできなかったら、やってられなくなくない?
 公教育は社会インフラだから、税金の一部が学校に回ってる、ってことでしょう。
 義務教育はこれで説明つくと思うけど、大学は難しいね。
 日本の大学が知的上澄みの人だけが生き残れるようになっていれば、100年後に社会に役に立つかも?、単なる無駄かも!!、どんな学問やってもらっても、俺は構わんのだけど。

<ΓΓΔΔ>(同上)

 明治初期、日本にはテクノクラートがいなかったから日本人だけでは何もできず外人を雇わざるを得なかった。
 日本人だけでできるように公教育を普及させ識字率はイギリスを抜き、結果、欧米以外で唯一、先進国の仲間入りができた。

ってことなんだが、何か、この説明では問題あるかな?

<ΓΔΔΓ>(同上)(2010/07/21)

 しかしアメリカの大学授業料のバブルは金融危機にもかかわらずとどまるところをしらないねえ。
http://www.businessinsider.com/chart-of-the-day-tuition-home-prices-cpi-2010-7?utm_source=Triggermail&utm_medium=email&utm_campaign=CS_COTD_071910

<δδΓΓ>(同上)

 金融危機で損したから上げているのかも・・・。

<δΓδΓ>(同上)(2010/07/18)

 鳩山氏が引退表明いったん撤回、結論は来春に
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100717-OYT1T00728.htm

 辞めるんちゃうんかいな。
 せめて引き際だけでも良ければ少しは印象も違ったやろうにどこまでアホやねんコイツ。

<takahashi>(2010/07/18)

 鳩山はどうしようもない男だが、もっと理解出来ないのは後援会だな。
 どういう精神構造で馬鹿鳩を支援できるんだ?
 鳩山は自分の選挙区にマネーを引っ張ってくるような男に見えないし、これだけ盛大に馬鹿をさらしてくれたのだから、常識人は後援会をやめるのが普通だと思うのだがな。
 鳩山家と学歴のブランド以外にこいつに何があったのだろうか?
 と言うより、鳩山家がこいつをダメにしたというべきだろうな。
 政治家の後援会は、特殊な互助組織か利益共同体か、田舎の老人クラブみたいなもんかな。なかなか、離脱しづらいのだろうな。

 最近、ふと思い出したんだが、兵頭二十八さんの「ニュースではわからない戦争の論理」という本の中で玉城哲の農業水利の研究を紹介していたんだが、これって、かなり重要なことなんじゃないかな。
 この本によると、日本とアジアを決定的に隔てているのは、農業用水を共同で管理するかしないかという単純な違いが二つの世界を別世界にしているということだ。
 農業用水を共同で管理するようになると、村落共同体が形成されるが、そうでない場合は、外敵に対する共同防衛以外はバラバラになってしまい、共同体が形成されない。

 [日本型村社会を知らない中国]
・日本の村は共同の仕事を行う。道路の建設修理、水利・河川の管理、入会山の管理、消防など、ムラの業務として行うことに事欠かない。個々の家族だけでは実行できないような仕事をムラは肩代わりした。葬儀も行われる。草の確保や燃料の準備、田植えなどの農業の再生産のための様々な共同活動を行っている。
・これに対し、中国の村落で行う業務は極めて限られている。
「看青」と呼ばれる農作物の窃盗防止のための監視作業ぐらいが共同作業といえば言えるらしい。道路の修理はほとんどすべて私的に行われる。
・そもそも中国の村落には村人の所有地の総和としての村の土地が存在しない。
・・・・どうも中国の村落にはこのような集団自身の領域がないらしい。
・日本のムラでは、村方三役と呼ばれる執行機関などが存在する。
寄り合いがほぼ月々に開かれ、さまざまな仕事が相談される。
中国の村落には寄り合いに相当する集会がまったく存在しなかった。
http://blog.kodai-bunmei.net/blog/2007/07/000264.html

 これって、太田コラムで言及されていた「信託の思想」<(コラム#883、1397、1399、1400)>に当たるのではないのかな。
 個人主義でバラバラになるはずのアングロサクソンがそうならないのは「信託の思想」があるからだとすれば、日本で早くから公概念が発展したのは農業用水を共同で管理することが村落共同体としての社会通念・意識の発展を促したからじゃないか。

<δΓΓδ>(同上)

 鋭いじゃんか。
 太田コラムのイスラム分析には感心したもんだが、(政治体制以前に)中国人や朝鮮人にとっての「世界」も「ホッブス的」と称してあながち間違いじゃないと思う。
 「丸幸亭老人のシナにつける薬」 
http://marco-germany.at.webry.info/
あたりはよくまとまっている。
 中国人は、それが欧米に「脱出」したインテリ層であってもその「文化」から自由ではないのだねえ。

<takahashi>(2010/07/19)

 中国人が日本人より個人主義者に見えたり、韓国人が自己チューな行動をとるのも、日本的な村落共同体が成立しなかったことが原因の一つだろう。
 日本人より血脈にこだわるのも当然だろうな。

 ところで、「丸幸亭老人のシナにつける薬」、このサイトの「食人」が興味深いね。
 食人の風習は、シナの人口激減の歴史と呪術性を持つ文明の本質を伝えている。
 東洋学者の白川静は、漢字は呪術文明から誕生し原始の漢字は呪術性を持つと主張したが、学会では定説になっていない。
 2ちゃんねるでも激しい論争があったようだ。
 言語学の知識ゼロの俺が言うのも説得力がないが(笑)、基本的に白川先生の主張が正しいに違いないとおもうよ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%BD%E5%B7%9D%E9%9D%99
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0987.html

<ΓδΓδ>(同上)

 俺は、かの大陸のアウトライン(言語分布等を欧州大陸と比較して)とか中華意識(と小中華としての朝鮮)と都城を拡大していくという生活圏観に注目した。

 かの民の住まうところが「中華」なのであって、自然国境やら固有の領土なんてものはない。
 いずれシベリアも奪還されるのではないかな。
 来たるべく移民者のキャラクターというのはよく考えてみるべきだろう。

 華夷秩序とその意識+近代の「屈辱の歴史」は、天皇が訪問して謝罪しようが民主体制になろうが、微動だにしないだろうねえ。
 民主化したところで韓国があと2つ増えるようなものではないか?

 大日本帝国統治のごくわずかな時代をもってアドバンテージを与えようとする太田説にはおおいに違和感を感じるところだね。
<takahashi>(2010/07/20)

 中韓は日本と国益がぶつかるうえに、ゆがんだ華夷秩序と病的な反日教育を行っているのでやっかいだろうな。
 いくら親日派を増やしても無意味な気がする。
 兵役につく華僑とか日本の国益を重視する在日とか、リアリティゼロだな。
http://pinoccio.at.webry.info/200708/article_5.html
↑民主国家の韓国では、こんな教育をしているわけだ。中共では国家主席次第なんだろうな。

 先進国は移民を受け入れる義務があると思うし、豊かな国が移民を受け入れないのは恥ずかしいことだ。
 そもそも、日本人もアメリカやブラジルに移民した過去があるのだから、当然、日本も移民を受け入れるべきだと思う。
 しかし、中韓のゆがんだ教育をみると、考え込んでしまう。
 俺は基本的に縄文人であって、太田さんみたいに日系アングロサクソン人にはなれんのかなと思うね(笑)。

<ΓΓδδ>(同上)

 アメリカやブラジルは本来、移民国家だから国の成り立ちが違う。
 単純に同じと考えるべきではない。

 太田説の日本=アングロサクソンっつーのはあくまでも大陸系に比べて近似しているというだけで、本質は異質のものだ。

 例えて言えばアングロサクソン 日本 大陸はヘビと蛙とナメクジみたいなもの。
 蛙は確かにナメクジに比べればヘビに近い仲間だが、下手に仲間だと思って蛙が蛇に近づくとパクっと食べられてしまうようなね。

 そもそもアングロサクソン側は日本なんか自分たちと同じに見ていない。

<ΓδδΓ>(同上)(2010/07/21)

>兵役につく華僑とか日本の国益を重視する在日とか、リアリティゼロだな。<(takahashi)

 日本に住みゃあ色々と変わるんじゃね?
 日本人だって自虐的な教育を受けてきたにも関わらずネットでは右翼だらけだし、韓国人や中国人だって一枚岩じゃないだろ。

<ΔΔγγ>(同上)

 現実的な問題として、移民に対する就労機会、年金や生活保護等々の福祉予算を諸々を負担するのは現在の日本国民だってことをよく自覚しないとな。
 はっきり言って政治が機能してない属国で、短期の商売しかアタマにない経済団体の声を善なるものと単純に考えて受け入れたら大変なことになるだろうね。
 現にスラムが形成されつつあるのを見てると、これから一部の地方都市はやばいことになりそうだなと思う。

<takahashi>

>日本に住みゃあ色々と変わるんじゃね? <(ΓδδΓ)

 そんなことはわかってるさ。前田 明や石 平みたいな立派な日本人になった人もいる。
 しかし、在日の現実をどうやって説明するんだ?
 頭にターバンを巻いたインド系日本人と日本語しか喋れん韓国籍の男、どちらがまともなんだ?

 ネットにいるのは右翼じゃない、ナショナリストさ、誰かが言ってただろ。
 ネチズンはどこも一緒なのさ。

 太田さんが言うように公概念がある国は世界でも少ないんだ。
 移民に関する最大の公概念は、移民した国に忠誠を誓うこと、いざとなったら兵役につくことだ。
 残念ながら、中韓にそういう概念はない。
 アングロサクソンはそんなことは百も承知の上で、移民を受けいれる度量があり、いざとなったら彼らを兵役につかせて、必ず戦争に勝つのだというガッツがある。
 ここらへんが、アングロサクソン文明が最強である所以でもある。
 ロシアやドイツではこうはいかない。

 日本はアングロサクソンじゃない。中韓がインド洋にあるなら、中韓の移民を気にかける必要はない。
 中韓がすぐそばにあるからやっかいなのさ。
 日本の内側に入り込んで、侵食する可能性があるから、外国人参政権に反対する人間が多いわけだ。
 日本が移民を受け入れてアングロサクソン化する前に、中韓の移民のせいで安全保障のハードルが低くなる可能性だってあるんだ。
 白真勲みたいな国籍を便宜的に利用する輩を見て、安全保障に目覚めてくれれば問題はない。
 白真勲は日本の国防問題にはすべて反対し、「我々、韓国人は・・・」 って口をすべらせた過去がある。

 現在の日本人にアングロサクソン流のガッツがないことが、問題のすべてなんだ。
 中韓人でも在日のせいでもないんだ。
 太田さんがいうように移民問題は漸進的に行うしかないだろう。
 旧日本領の人間を優先するのはナンセンスだ。

<ΔγΔγ>(同上)

 ガッツが無いというよりノウハウが無いのだな。
 もともとアングロサクソンは他の民族を配下においてコントロールしてきたから経験豊富だ。
 しかし、日本は日本人同士が共同で作業をするという感覚があって、仲間同士で無いとダメ的な感覚がある。
 背景には日本がムラ社会だからかな。
 中韓人に関わらず日本人でもムラに余所者が入ってくると拒絶反応が出る。

 島田伸介が言ってたが、沖縄に移民しようとして家を買って暫く住んでみたが、どうにも”ムラ”に溶け込めずに戻ってきたそうだ。
 集会なんかで冗談とか言っても誰もクスリとも笑わないんだと。

 これは沖縄だけじゃないんだよな。
 日本人が移民を嫌がる大きな理由は”ムラ”社会だからだと考えている。

<takahashi>(2010/07/22)

 日本がムラ社会ってのは、俺もよくわかる。
 俺も田舎出身だからな(笑)。

<太田>

 諸君の熱い議論には敬意を表すが、2点コメントがあるな。

 1点目。
 日本の社会構成原理として、ムラを重視する者以外にイエを重視する者もいる。
 もちろん、後者については、福武直らのイエをムラの基礎的単位とする説
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%BB%E3%83%A0%E3%83%A9%E7%90%86%E8%AB%96
ではなく、佐藤・公文・村上のイエそのものに着目する説(コラム#4051)
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/160857/155386/5489013
が私の念頭にある。
 ちなみに、佐藤らは、「「ウジ社会」が律令制で頂点に達し、荘園・公領化体制の消滅とともに姿を消した後、11世紀の東国に発生する「イエ社会」が日本社会の中核となって展開する」
http://wap.coffeejp.com/bbs/archiver/tid-96535.html
と主張した。
 私自身の言葉に置き換えて、これらの説を換骨奪胎すると、「ウジ=ムラの基礎的単位としてのイエ/ムラ」原理は縄文モードで日本固有のもの、「イエ」原理は弥生モードで世界に遍く見られるもの、であって、この二つのモードが交替するのが日本史の特徴、ということになるのかな。
 かかる観点からは、福武らの説も佐藤らの説も誤りを含んでいて物足らない、ということになる。
 いずれにせよ、メリトクラシーを奉じるイエ原理の存在を考えれば、日本人は、ムラ原理に由来するところの移民を嫌がる気持ちは克服できるはずだ。

 2点目。
 諸君、日本が帝国であった時期が19世紀末から20世紀半ばまでだけだと思い込んでるようだが、どっこいそうじゃなさそうだぜ。
 「日本が「東海の帝国」としての国家形成をめざした理由は、その前身である<日本列島の>王権が初めから帝国的性格を有していた点にあるようです。」(西谷地晴美)、「律令国家以前の段階で大和国家は実質的に<北部九州と朝鮮半島南部を包含した>帝国だったのであり、律令国家はその実が失われたあと、なおもその名を求めたものととらえることができると思う。」(若井敏明)という説があるんだ(コラム#4138「縄文モード・弥生モード論をめぐって(その2)」(未公開))から。
 ついでに言っとくと、14世紀からの和冦の根拠地・リクルート地
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%80%AD%E5%AF%87
は、この元祖日本帝国の旧版図を念頭に置くと腑に落ちるって気がする。

 あ、そうそう。
 支那社会論だけど、福沢諭吉、内藤湖南、津田左右吉のそれを紹介したコラム#220、それと関連した支那人の阿Q性を論じたコラム#234等を参照して欲しいね。
 takahashiサンが引用した
http://blog.kodai-bunmei.net/blog/2007/07/000264.html
に出てくる足立啓二って、上記の戦前の支那社会論の継承者って感じだね。
 その関連で、δΓΓδクンが、中東だけじゃなく支那、朝鮮半島もホッブス的世界であると言ってるけど確かにそうだね。インド亜大陸もアフリカも基本的にそうじゃないかな。
 政治権力が収奪の限りを尽くすとホッブス的世界が現出ちゃうわけだ。
 欧州(及びその外延)じゃ、宗教/イデオロギーでホッブス的世界を矯正しようとした。
 それに対し、そもそも政治権力が収奪的でなく、従って、ホッブス的であったためしがないのがイギリスと日本だった、と考えたらどうだろうか。

<takahashi>(2010/07/22)

 それにしても、このニュースは最低だな。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100721-00000019-scn-kr
 テロリストを歓待する馬鹿鳩は、理解出来んよ。
 100人以上の死人を出してるのに、なぜ死刑になってないんだ?
 今更、新しい情報が出るわけがない。くだらん政治パフォーマンスだろ。
 そんなことより、朝鮮総連を締め上げたらどうなんだ。
 ホント、鳩山はゴミ以下だよ。

<ΔγγΔ>(同上)

>テロリストを歓待する

 家族会批判は、タブー化しちゃったからだろうね。
http://www.magazine9.jp/taidan/006/
 テレビや全国紙で、テロリスト批判しているとこあるのかな?


<γΔγΔ>(同上)

 どうだろうか。政治パフォーマンスでも、ここ暫く忘れかけてた拉致問題を再考させる機会にはなると思うが。
 100人以上を殺してるとはいえ、悪いのは命令した奴ではある。
 命令通りやらないと家族がどうなるかわからんしな。
 もともと死ぬ覚悟でやって死に切れなかったのがあれだが。

<ΔγγΔ>(同上)

 テロリストはテロリストだから。持ち上げすぎて、気持ち悪いんだよね。
 俺は特赦の法的意味がよく分かってないんだけど、特赦された犯罪者は、刑期や執行猶予期間を終えた犯罪者と同じように、社会的にリセットされるんだろうか?

<太田>

 日本の恩赦は、有罪の言渡しを受けた者についてはその言渡しが効力を失う
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%81%A9%E8%B5%A6%E6%B3%95
ので、答えはイエスであり、日本法を継受している韓国においても、事情は同じだろうね。

 ちなみに、鳩山前首相が別荘を提供したのには一応ワケがあったんだね。↓

 ・・・Kim wrote to Izuka later telling him she wanted to cook a meal for him the way his mother taught her. According to Nakai, Hatoyama offered his summer home so Kim could do that. Izuka visited Kim with his uncle and had dinner there. ・・・
http://english.chosun.com/site/data/html_dir/2010/07/21/2010072100527.html

<γγΔΔ>(同上)(2010/07/18)

≫何度でも言う。 米・イスラエルによるイラン核施設攻撃が決行されるのは間近だ。≪(コラム#4135。太田)

 これっていつ頃行われるんでしょうか?
 7・8月中?
 それとも今年中なんでしょうか?
 気になって仕方ない。

<太田>

 そんなの、オバマとネタニヤフに聞かなきゃ分かんないよー。

<γΔΔγ>(同上)(2010/07/18)

 前スレにあったなぜ小林よしのりがチャンネル桜に呼ばれなくなったかだが、チャンネル桜に出演しなくなったのは小林よしのりが出演を拒否したから。
 桜は一貫して小林に出演を要請している。

 で、両者の間で論争されていた男系・女系論もそろそろ決着がついたみたいだね。

http://www.youtube.com/watch?v=oZ4aMhpIUAo
http://www.youtube.com/watch?v=t0eU46d8vr4
http://www.youtube.com/watch?v=MSJ7I-8oBRI
http://www.youtube.com/watch?v=8_XuxZrfROY

 本当は小林側のSAPIOの論も一緒に見れればよくわかるんだが・・・。

<bonkers_blunder>

太田さんは731部隊についてはどう評価されますか?
 戦争に付随する逸脱?
 Dark wake-up call for Sino-Japanese ties
http://www.atimes.com/atimes/China/LG20Ad01.html

<太田>

 「・・・731部隊<で>・・・非人道的な人体実験が行われていたとする主たる根拠は、元部隊員などの関係者の証言である。・・・1938年に関東軍の各憲兵隊に発出された「特移扱ニ関スル件通牒」には、スパイ容疑者や思想犯、匪賊、アヘン中毒者などを通常の裁判手続きに乗せない「特移扱」とすることができるとした指示があり、これらの拘束者が人体実験用に731部隊へと提供されたのではないかとは推定されている。なお、ソビエトのスパイ容疑者(「ソ諜」と呼称)を「特移扱」として処置を命じた指令書やその後の報告書等は残存している。・・・731部隊による医学的成果のうち、「猿」を使った流行性出血熱(孫呉熱)の病原ウイルス特定と、凍傷治療の2件は、人体実験を利用して得られたものではないかと推定される。しかし近年になり米国の公文書が機密解除されて研究されたが、非人道的な実験が行われた記録は発見されていない。・・・」
http://ja.wikipedia.org/wiki/731%E9%83%A8%E9%9A%8A

 この関東軍防疫班(→関東軍防疫部→関東軍防疫給水部)、いわゆる731部隊は、満州国成立後に設けられています(ウィキペディア上掲)が、この引用文中に出てくる「特設扱」は日支戦争勃発後に発出されていることから、生体実験が事実行われたとすれば、それは日支戦争勃発後でしょう。
 しかし、日支戦争は当初戦争扱いされていませんでしたから、戦時ということになるのは、あくまでも大東亜戦争が始まった1941年12月8日以降ということになります。
 しかも、戦時中だと言っても、「特設扱」されたところの「スパイ容疑者」や「匪賊」(ゲリラ!)についてこそ「通常の裁判手続きに乗せない」ことは認められても、戦闘地域でもないのに、軍律法廷抜きで彼等を殺害するのは許されないはずですし、殺害するしない以前にそもそも生体実験などという虐待行為など、誰に対しても許されないのは言うまでもないことです。
 また、「思想犯」や「アヘン中毒者」については、どんな場合であれ、それぞれ、「通常の裁判手続きに乗せ」られ、或いは治療が施されてしかるべき筋合いのものです。
 
 以上から、生体実験が事実行われたとすれば、日支戦争が始まった当初のものは刑法犯に該当し、大東亜戦争が始まってからは、戦時国際法違反に該当するものと刑法犯に該当するものがある、ということになりそうです。

 ところで、例えば、核兵器開発の過程で、米国を始めとする各国は生体実験の結果、あるいは放射能被害によって無辜の犠牲者を輩出させている・・過失致死罪・・こともさりながら、そもそも、大東亜戦争の際、米国は東京等への都市絨毯爆撃や広島・長崎への原爆投下という戦時国際法違反を犯しています。
 (朝鮮戦争の際にも都市絨毯爆撃のほか一般住民の殺戮も犯していますし、ベトナム戦争の時にはミライの虐殺(コラム#68、382、3482)等を引き起こしましたよね。)
http://www.nytimes.com/2010/07/22/books/22book.html?_r=1&hpw=&pagewanted=print

 これらの責任者は全く処罰されていない一方、日本は戦後連合国によって多数の戦時国際法違反者を処罰(含死刑)されています。
 (生体実験が事実行われたとしても、)731部隊の責任者達が処罰を免れたこと、しかも、米国政府の同意の下で処罰を免れたらしい(ウィキペディア上掲)こと、はこのような文脈の下で評価されなければなりますまい。

<Fat Tail>

 --英米高級紙に関する質問--

 太田さんが日々目を通すサイトの中で、情報の信頼度や分析力等の観点から格付けすると、やはり今も昔も総合第一位は”the Guardian”で、”The Washington Post”と”The New York Times”が同二位、但し経済分野に限定すれば”the Financial Times”が一位、といった序列でしょうか。

→総合的にファイナンシャルタイムスが一位だけど、大部分の記事が有料なのが残念、といったところです。(太田)

 この点、コラム#3901でも読者が太田さんの過去の発言を整理したものを掲載していましたが、コラム執筆以来、評価に大きな変動があったもの(特に評価を大きく下げたもの)があれば、後学のためご教示の程お願い致します。

→CNN電子版を今ではフォローしてませんが、もともと私の評価は高くありませんでした。
 評価を大きく下げたものはないけど、Time電子版は評価を大きく上げました。これは、私の見方が変わったということではなく、Timeが変わったのだと思ってます。(太田)

 恐らく、有料化に踏み切った”The Wall Street Journal”は、オーナーのルパート・マードックを昔からあまり買っていない(コラム#0081)こともあって、評価を落としたのではないかと推測しています。

→いつ有料化になったのか知りませんが、とにかく、大部分の記事が有料なのと、保守的なイメージがあって長らくその電子版を読んでいなかったのですが、数ヶ月前に、その記事のクオリティーの高さに気づき、最近では、
http://asia.wsj.com/public/page/opinionasia.html
を中心にタダ記事の中で興味のあるものを読んでます。(太田)

 また、欧州系で唯一といってよい、太田さんによって記事が紹介される栄誉に浴しているSPIEGELですが、これは欧州的観点からの分析等に接するために敢えて目を通しており、時折紹介するに足る記事があるだけなのか、それとも純粋にSPIEGELを評価してのことなのでしょうか。仮に後者であれば、私も今後目を通そうと考えております。

→欧州のメディアについては、かねてから偏見があった上に、英語版が余りなかったこともあり、敬遠していたところ、ニューヨークタイムスのWorld Newsの頁からリンクが貼られている唯一のサイトがシュピーゲル英語電子版であることに気付き、読み始めたのですが、クオリティーの高さに感銘を受けています。(太田)

<太田>

 本日、紹介すべき他の記事はありませんでした。