太田述正コラム#4123(2010.7.11)
<皆さんとディスカッション(続x889)>

<…そうだ選挙に行こう>(「たった一人の反乱」より)

 チェックどうぞ。
http://mainichi.jp/select/seiji/eravote/10votematch/etc/

 「一致度(%)」をクリックして並べ替えできる。
 比例区で個人名を書く場合、便利かも。

<takahashi>(同上)

 やってみた。
 たちあがれ日本78%、日本創新党69%、民主党23%。
 おかしいな、たちあがれ日本なんか支持してないんだが・・・。
 平沼赳夫の顔はシブイ、ザ・政治家ってかんじではあるんだが、もう年寄りだしな。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E6%B2%BC%E8%B5%B3%E5%A4%AB
 日本創新党って何だ?
 民主党の経済政策はおおむね賛成なんだけどな。子供手当て、高校無償化も方向性はいいと思う。
 後は法人税減税、消費税アップができれば御の字だ。
 消費税アップでどれだけ消費が下がるかが問題ではあるが。
 民主党の経済以外の政策が左過ぎるのが、問題なんだよな。これを修正すれば2ちゃんねらーもだいぶおとなしくなるんじゃないか(笑)。

<太田>

 今朝、久しぶりに(期日前投票ではなく)投票日に投票してきたよ。

<唯我独尊>

≫古代日本史は、戦後日本を考えるにあたって、ある意味、不可欠な話題なんだけどね≪(コラム#4121。太田)

 ・・・記録(ときには遺物・遺跡なども含まれる)だけが手がかりの古代史は眉唾モノだと考えています。
 それは「時の権力者」または「有識者(権力者にすり寄ることができた者)」が書き記したものであり、彼らの都合の良いように記録されているからです。
 この象徴的なものが古事記、日本書紀などではないでしょうか。

<太田>

 科学的手法(遺伝子/染色体/ミトコンドリアに係る履歴等の分析手法、出土物等の成分や年代の測定法、古文書のコンピューターによる分析手法等)が日進月歩で進んできているので、もはやそうは言えないでしょう。

<Fat Tail>

 --ニール・ファーガソン--

 (その2)が検索にも引っかからないので、「ファーガソンの20世紀論(その1)」#1492は、結局シリーズ化されなかったのでしょうか。

→シリーズにしようと思って果たさなかった(果たせなかった)ケースは時々あるのですが、これもそうだったようですね。スンマヘン。(太田)

 最近、”financial” historianとして頻繁に出張っているファーガソンを、太田さんも過去にコラムで取り上げていたので、「ニール・ファーガソン」シリーズを再読しました。

 ついでに、THE WAR OF THE WORLD Twentieth-Century Conflict and the Descent of the Westの内容についてのインタビュー(21分)を、下記で視聴。

“A conversation with Harvard historian Niall Ferguson”(2006年10月)
http://www.charlierose.com/view/interview/184

 下記、「ファーガソンの20世紀論(その1)」を補足するインタビューの骨子。

・East(アジア)の勃興の象徴又は分岐点となったのが、1904年の日露戦争勃発と日本の勝利だ。それ以降、平坦ではなかったが、一貫してアジアの上昇とWest(英国を含むヨーロッパ)の没落が観察できる。このアジア上昇のトレンドに、最後の最後で加わったのが中国だ。7:00〜

・米国がイラクで失敗したのは、英国の経験を含む歴史を十分研究していなかった、ということに原因の一つが求められる。ラムズフェルドは「米国は帝国<主義>を標榜しているわけではない<ので大英帝国とは別だ>)」と発言したことも、英国の経験を参考にしていなかったことの傍証だ。
8:00〜

・イラクのような多民族国家に侵攻し、即座に民主化を行えば、分裂するのは当然だ。10;00〜

・この点、英国のブレア前首相も歴史に通暁していたとはお世辞にも言えない。何故ブレアがイラク戦に米国と共に参戦したのかは、コソボでミロシェヴィッチを追放した経験から、武力が倫理的正義の追及と確立に不可欠である、という考えを持ったことに求められるのかもしれない。アフガニスタンやイラクでも、容易に事をなし得ると判断したのだろう。14:00〜

・ニュルンベルク裁判の最大の欠点は、旧ソ連が被告の立場ではなく、原告として参加していたことだ。19:00

・連合国側の勝利も、一点の曇りもない、というわけではなかった。戦意を喪失させるために、敵国の住民に対して戦略爆撃を実施したのだから。20:00〜

→上記、ニュルンベルクや戦略爆撃に言及しながら、極東国際軍事裁判や原爆投下に触れないのは、米国の番組だから仕方がないとも取れるが、いかにも彼らしい。

 なお、別の番組ですが、下記ではナチスドイツと旧大日本帝国を同列視しており、太田さんが2003年にコラムで取り上げて以来、彼が全く進歩していないことが伺えます。

“Conversations with History: Niall Ferguson”(2006年12月)
http://www.youtube.com/watch?v=Wtw6UWx_UuA
 (これも同書についてのインタビューですが、58分と長い。経済変動と帝国内における少数民族の取扱いの変化についての説明は面白い。また、ナチスドイツにおける人種の純粋性の強調が、米国から輸入されたものだ、と説明している点は、優生学を取上げたコラム#0257と同じであり、ここは迎合せずに良くぞ言った、と思いました。また、米国が建国以来一貫して「帝国」主義を標榜していたことも的確に指摘しています。)

 ファーガソンが、実は知りつつも緘口し米国に迎合しているだけなのか、単に日本の歴史に疎いだけなのか。恐らく、英国が持つ帝国喪失の原因を日本に求める考えと、米国への過剰適応(フランシス・フクヤマ程ではない)、及びヨーロッパ(特にドイツ)に比して乏しい極東アジア(特に日本)の知識が織り交ざって、彼の「歴史観」を形成しているのではないでしょうか。
 最近益々活躍のファーガソンですが、彼の言説に進歩がないので、太田さんが再度取上げることは、「ディスカッション」以外では期待薄でしょう。

 著書やインタビューの内容とは離れますが、彼は論説の組立とプレゼンが本当に上手い。太田さんがファーガソン並のプレゼン能力を身に付ければ、無敵。

<太田>

 彼、英国保守党(プラス自由民主党)政権から、同国の歴史教育を活性化するために助言を求められてるようです。↓

 History should be fun. More TV should be watched in the classroom, and children should learn through playing war games. The Harvard academic Niall Ferguson, who has been invited by the <British> government to revitalise the curriculum・・・
 Ferguson is to work with the Conservatives to overhaul the subject in schools.・・・
http://www.guardian.co.uk/education/2010/jul/09/television-war-games-niall-ferguson


 それでは、記事の紹介です。

 どうやって計算したのか知らないけど、1世紀ちょっと前を振り返ってみりゃ、日朝(ただし南部)支のうち、現時点で、相対的にムチャクチャ遅れちゃったのが支那ってことだな。↓

 「・・・1900年ごろ、日本は国民一人当たりの国内総生産(GNP)が1180ドル(現在のレートで約10万3391円、以下同)で、朝鮮(620ドル=約5万4324円)に比べおよそ2倍も高かった。中国は545ドル(約4万7752円)で朝鮮とほぼ同等、ロシアは1237ドル(約10万8385円)だった。ところが、当時の日本の人口は4410万人で、朝鮮(1700万人)より2.6倍も多く、経済規模全体で見ると5倍程度の格差があった。・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20100711000007

 快調なアフリカ経済(コラム#4089、4095)についての記事がまた出てたよ。↓

 Ten years ago the Economist pulled no punches in a cover story about Africa with its headline: "The hopeless continent." Now Africa is leading the way with a "spectacular" recovery from the global recession thanks to decades of market reform and strong trade ties with China・・・
 If you look at the ranking, it's China, India, then Africa and then Brazil. That is the untold story about Africa.・・・
 Many argue that, after failed socialist experiments, it is now embracing capitalism and reaping the rewards.・・・
http://www.guardian.co.uk/business/2010/jul/11/africa-recovery-global-recession

 シャンソンの伝統がフランスで次々に俳優兼歌手を生み出し続けているとさ。↓

 Brought up on the songs and films of Juliette Gréco and Brigitte Bardot, the French public is not surprised to see its young female stars mix their genres. But the summer of 2010 is producing an exceptional crop of performers who are happy to appear on a rock stage or in an art-house film.・・・
 ・・・there is always an international appetite for a French actress who sings. While few British stars easily switch from one form to the other, the French have made a speciality of the trick. The key is perhaps the intimate Gallic tradition of chanson singing, which has always viewed a song as just another way of telling a story. ・・・
http://www.guardian.co.uk/culture/2010/jul/11/charlotte-gainsbourg-vanessa-paradis-chanson

 この記事中で紹介されている3人の美人俳優兼歌手(2人が30代後半で1人が40代過ぎ)の歌をどうぞ。(いずれも英文ウィキを参照した。)
Charlotte Gainsbourg↓(事実婚。子供2人) この中で最も私好みの曲を歌ってる。
http://www.youtube.com/watch?v=iSisOy3CQHQ
Vanessa Paradis↓(ジョニー・デップと事実婚。子供2人) この3人中一番の美形。
http://www.youtube.com/watch?v=WZWcbLr074A&feature=related 
Jeanne Balibar↓(バツ1、子供2人)
http://www.youtube.com/watch?v=svb_GQaFHbg&feature=related
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太田述正コラム#4124(2010.7.11)
<日進月歩の人間科学(続X15)>

→非公開