太田述正コラム#4119(2010.7.9)
<皆さんとディスカッション(続x887)>

<モッキー>

≫法的に実現不可能・・韓国人の日本に対する個人請求権問題の寝た子を本格的に起こすようなことがあれば、サンフランシスコ平和条約で日本人が放棄させられた朝鮮半島への個人請求権問題まで再浮上してきかねない・・であることは百も承知で、天安撃沈事件で対北朝鮮認識において日米と足並みを揃えつつある韓国に対して意図的に政治的リップサービスを行ったというところだろう。≪(コラム#4117。太田)

 本当ですかねぇ。
 民主党なら、日本の権利は無視したまま、先の朝鮮半島支配による犠牲者へ個人救済の法案を提案しそうで怖いです。
 一口に弁護士といっても人権派だとか、福島瑞穂さんみたいのだとか、いろいろいますからねぇ。
 大体、仙石さんの仰ることに整合性が無くて本当に国会議員かと耳を疑います。
 戦後処理が締結された当時、韓国は軍事政権下であったから、賠償の内容が正当性に欠く、ということなら、先の日本の大戦や半島支配も軍事政権によるもので、一般の民間人には関係ないという話になると思うのですが。

<太田>

 あのねえ、太田コラムの読者だったら、戦前や戦中の日本が民主主義的国家であるということくらいは常識にしてくだしゃんせ。

 なお、以下のような推測があんだね。

 「・・・「結局、元慰安婦への賠償法案がやりたいんじゃないか。民主党がやろうとした外国人地方参政権、夫婦別姓、人権侵害救済機関の3つは棚ざらしだ。むしろ争点になっていない慰安婦の件の方が危ない…」
 仙谷氏が7日の記者会見などで突如として主に韓国に対する新たな個人補償の検討を表明したことを受け、戦後補償問題に詳しい現代史家の秦郁彦氏はこう指摘した。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100708/plc1007082306011-n1.htm 


<ΑΑΓΓ>(「たった一人の反乱」より)

 この私の認識に近いのが、あるサイトの一連の記事だ。↓
http://blog.trend-review.net/blog/2008/08/000799.html#more
http://blog.trend-review.net/blog/2008/08/000801.html
http://blog.trend-review.net/blog/2008/08/000803.html

 このトンデモ説を持ち出してくるのがオータンのいまいちなとこなんだよな。
 日本の言論は信じないのに、こんなものを評価してるのかよ。

<ΑΓΑΓ>(同上)

 太田さんは、その説にご賛同のようだから、ぜひ典拠つきでコラム書いてほしいねえ。それとも既にあったっけ?
 ちなみに室谷克実著『日韓がタブーにする半島の歴史』(新潮新書)あたりだと真っ向から違う話になる。
 特に第六章<「倭王の出自は半島」と思っている方々へ>というあたりが肝かな。

<太田>

 日本の古代史については、事実上日本人の独壇場だから、どうしても日本の典拠に拠らざるをえない。
 ただ、時間がないので、最近は全然日本の古代史フォローしてないけどね。

 縄文モード・弥生モードなる私の考えは、2000年の初め頃に、

岩手県立博物館学芸課長大矢邦宣「奥州藤原氏四代 みちのくが一つになった時代 12」(産経新聞2000.1.9(朝))
川合康(神戸大学卒。都立大学教授)「源平合戦の虚像を剥ぐ 治承・寿永内乱史研究」(講談社選書メチエ 1996年4月)
高橋昌明(同志社大学卒。神戸大学教授)「武士の成立 武士像の創出」(東京大学出版会 1999年11月)

等を踏まえ、

 「武士は、西から興り、土着日本人(縄文人)を席巻した弥生文化(金属器、農業、武力、国家原理を伴った)のトレーガー達が形成した天皇国家の正統な継承者(彼らの棟梁は、天皇を祖先にいただくと主張)であったと言えよう。・・・
 対立軸は、貴族と武士の間ではなく、渡来勢力(貴族=武士)と土着勢力(蝦夷(エミシ)。縄文人)の間に設定すべきなのです。(例えば、武士の棟梁が、なぜ「貴種」でなければならず、またなぜ坂上田村麻呂同様、「征夷(=征蝦夷)大将軍」でなければならなかったか・・・)・・・」(コラム#2200)

という形で形成されたものだ。
 さて、貴族も武士もどちらも渡来勢力(弥生系)であるとすれば、天皇家だけがそうでないはずがない。
 そうである以上、その天皇家の祖先が現実にいつ日本列島に渡来したか、すなわち、天皇家が、7世紀時点における、いわゆる「帰化人」の範疇に入るかどうか、は本質的な問題じゃないと私は思ってるわけ。

<ΑΓΑΓ>(同上)

 まあ俺は皇室の出自なんぞどうでもいいけどね。
 俺は太田さんの見解に相違して、皇室も家業をよくよく考えないと21世紀を存続していけるか大いに怪しいと思っている。
 長い時間をかけて消化された帰化人や外国人はともかく、移民に代表されるようなニューカマーと旧日本人こみで「国民統合の象徴」というのはいささか厳しいのでは?

<太田>

 皇室の家業は皇室を存続させることであり、今後ともそれ以外は考えられないね。

<ΑΓΑΓ>(同上)

 天照大神の神勅としての天皇は、台湾や朝鮮をも治めよという責務はないゆえ、大日本帝国は、異常な、あるいは非常事態の時代ゆえの版図だったというわけ(沖縄も怪しくなるわいな)。
 だから岸の見解はまるっきりのド腐れっつーわけでもないのよね。
 文字通り「大日本帝国」はあの酷烈な時代を生き抜くための日本人の精華としてその歴史的役割を全うして滅んだ。
 現在は、朝鮮、台湾は外国だし、それでいい。

<ΓΑΑΓ>(同上)

 太田思想の背骨は、国連に変わる世界政府ができるまでの(できるとは思えないけどねw)、英国発の自由主義と日本的宗教観の全世界への普及、なんじゃないかな。

 北朝鮮は現在進行形で、韓国はつい最近まで、軍事独裁国家だった。
 台湾は中共のせいで独立国家になれない。
 海があるせいで、隣国感が今一希薄なのが、今の日本。
 「大日本帝国」時代のように、隣国から他国へと関心を持とうぜ、ってことかなと。

<太田>

 軍事技術の進歩、とりわけ核兵器の誕生により、朝鮮半島や台湾の日本の安全保障(領域防衛)上の重要性は低下したが、(日本が統治したからこそ)自由民主主義圏に属していると言える韓国や台湾の安全保障に関心を持たないなんて、惻隠の情を欠いた鬼畜じゃないかね。

<ΑΓΑΓ>(同上)

 ニューカマーに関して他の外国人の待遇と何等差をつけることなく「法の下の平等」をこそ厳しく追求していくことが日本の移民政策成功の鍵になるだろうね。
 逆にそれができないなら禍根を残し大失敗するだろうね。

<太田>

 私の考えは、大量移民受け入れへの方針変更自体が大事なので、移民受け入れ対象については、勝手知ったる旧日本帝国臣民及びその子孫から始めて漸進的に拡大していくということなんだけどな。
 当面は、イスラム圏からの移民や黒人の移民を排除したいという気持ちもある。

<ΑΓΓΑ>(同上)

>移民に代表されるようなニューカマーと旧日本人こみで「国民統合の象徴」というのはいささか厳しいのでは? <(ΑΓΑΓ)

 ちょっとなるほどー。と思った。
 だから右翼は外国人を排除したがってるのかな。

<ΓΑΓΑ>(同上)

 移民が増え、実力をつければ彼らの政治的影響力も増大するわけで。

 元々「日本国籍取得の利便性」とか単純に「豊かな生活のために」とか「食い詰めたので」という類の大多数のニューカマーは、一般的日本人以上に皇室には無関心だろう。
 悪くすれば差別の根源くらいに思うかもね。
 崇敬の対象とか、権力と権威を分ける日本人の知恵なんて声は少数派になるのでは。

 日本の「国体」が「日本国民」によって否応無く問われるわけだ。
 旧出身国政府の有形無形のコントロール下にあるニューカマーも数多いであろうし、皇室存続は難しいだろうな。
 皇室そのものをより売国買弁的なネタに使うというのも考えられる。
 どの道変質することは避けられまい。

 近くは天安門事件で危機に陥った中共に天皇を訪問させるという壮大な(日本の)自爆があったわな。
 デフレやら皇室の存続危機なんてのは中共をあの時延命させた業(カルマ)を現在モロにかぶってるわけよ。
 みんな日本人自らが蒔いた種だ。

 権力と権威の分離という、紛れも無く有効な有史以来の日本のシステムがどうなっていくのか、実に見ものだねえ。

<ΓΓΑΑ>(同上)

 天皇制ってあの時代背景もあるけど、昭和天皇の卓越した人格、能力で今だ存在してるんでしょうね。
 だからその子や孫の代でも畏敬崇拝の念を持ってしまう。
 でもいずれは先細ってしまうんでしょうが・・

<takahashi>

 <太田さんがコラム#4117で引用した>サイト、面白いね。
 日本の支配階級が帰化人であったこと、天皇も帰化人であることは否定はしない。
 ただ、自分の見解と違うのは、

1.倭国という国家の成立は朝鮮半島より早いということ。
2.朝鮮半島は中国に近いので文化レベルは高かったが、文化レベルと国力は常に
一致しないということ。
3.2〜3世紀に限らず、それ以降も国力(軍事力を含む)は倭>朝鮮半島であること。
4.天皇家のルーツは朝鮮半島より中国南部じゃないかと思うこと。

 このサイトの基本的なニュアンスは否定しないんだが、このサイトを読むと、日本列島が朝鮮半島に侵略されたように感じるね。騎馬民族征服説みたいだ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A8%8E%E9%A6%AC%E6%B0%91%E6%97%8F%E5%BE%81%E6%9C%8D%E7%8E%8B%E6%9C%9D%E8%AA%AC
 wikiを読む限り、個人的にはこの説は否定されていると考えている。
 まあ、帰化人が日本列島を支配したことは事実なんだが・・・。

<ΓΑΑΓ>(同上)

≫Takahashiさん、・・・裏付け的コラムを書いてもらえると大変ありがたいが・・≪(コラム#4117。太田)

 ご指名です(笑)
 読書家のようなんで、複数の書籍のまとめ的カキコを太田掲示板にされない?

<takahashi>(同上)

 東洋史学の権威だった西嶋定生の魏志倭人伝の研究によると、魏から倭に派遣された官僚の地位は高く、同レベルの官僚は5世紀になるまで高句麗や朝鮮南部には派遣されていない。
 倭国の村落連合は朝鮮南部を規模で圧倒している。
 このことから東洋学者の大半は日本の国家成立が古いと考えている。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E5%B6%8B%E5%AE%9A%E7%94%9F

 このことは近年の稲作の研究から明らかだ。
 朝鮮半島→日本ではなく 中国南部→日本→朝鮮半島じゃないかな。
 米の栽培は日本に適しており、朝鮮南部より早かった。
http://inoues.net/study/japonica1.html  稲と稲作の日本史
http://blogs.yahoo.co.jp/tatsuya11147/51354722.html  米の伝播

 邪馬台国(やまとこく)=大和国であり、大和朝廷だ。卑弥呼から数世代後に天皇家が始まったのだろう。2世紀頃から誕生した巨大古墳は、朝鮮南部を規模で圧倒している。
 ルーツに関してだが、三種の神器は紀元前後に北九州の弥生文化の遺跡から見つかっており、この部族は北九州から奈良へ移動し、祭礼は継続したのだろう。
 同じ頃、朝鮮南部では支石墓が見つかっているが、発見されるのはせいぜい、銅剣くらいで一貫した副葬品はない。このことから、この部族のルーツが中国南部だと思われます。
http://members3.jcom.home.ne.jp/wakokunosobo/hougen/7Days.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%AF%E7%9F%B3%E5%A2%93

 基本的に朝鮮半島からの帰化人のことを否定しているわけではありません。
 少々、典拠不足で強引ですが、個人的見解を書いてみました。
 要点は、従来の見解と違って大和朝廷のルーツは、朝鮮南部よりも中国南部にあるということですかね。
 特に米の伝播は重要な点だと考えています。
 なぜなら、農業の形態はその国の民族性、国力に影響が大きいからです。
 なお、私は、日本人を説明するのに重要な点は
 1.太田さんのいう縄文モード・弥生モード
 2.日本の稲作の形態 灌漑水利の方式
 3.漢字の受容の仕方

であると考えています。    

<ΓΑΑΓ>(同上)

 古代史はあまりよくわからない、間違っているかも知れないが、目についた疑問点を書く。

>2世紀頃から誕生した巨大古墳

 卑弥子の墓とされている、最古級の巨大古墳である箸墓古墳は三世紀半ば(250年頃)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%AE%B8%E5%A2%93%E5%8F%A4%E5%A2%B3
 箸墓古墳よりも古い古墳もあるけど、作られたのは三世紀初頭(210年)と見られている
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%BA%92%E5%90%91%E5%8B%9D%E5%B1%B1%E5%8F%A4%E5%A2%B3
 二世紀頃(弥生時代後期)にあったのは墳丘墓じゃない?
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A2%B3%E4%B8%98%E5%A2%93

 また、天皇家のルーツを考えた場合、ヒエラルキーが生まれた弥生時代について考えなければならないように思う。
 『・・・弥生時代には農耕生産による富の蓄積の上に、共同体間のなかに階層差が生まれ、祭祀を担う支配者が形成されるとともに、共同体間の戦争が展開するようになった。・・・』
 『・・・戦いに備えて濠に囲まれた環濠集落や丘陵に位置する高知性集落もひろく出現した。集落近くには共同墓地が営まれ、・・・しだいに有力な副葬品をもつ埋葬が生まれ、首長ら少数のための墓として墳丘墓が発達していった。』
 (概論日本史から抜粋)
 (この墳丘墓が更に発達(=ヒエラルキーの発達)したのが古墳であり、箸墓古墳以降の時代〜七世紀までを古墳時代と呼ぶ)

 この頃に、大陸南部あるいは半島南部から渡来した人々が縄文人と混血しつつ、日本の支配者層を形成していったのだと思うけど、環濠(壕)集落には二つのルーツがあって、半島南部から伝わった環壕と長江流域から伝わった環濠がある訳で
http://www.geocities.jp/ikoh12/honnronn3/003_04.html
皇家のルーツを大陸南部あるいは半島南部のどちらかに求めるってのが違和感がある。

 ただ、古墳時代以降の日本と三国時代の朝鮮南部が同一文化圏とみる太田さんの考え?については
 「高句麗古墳の影響を受けたと思われる積石塚は日本の一部の古墳でも知られ、日本の古墳には新羅などの古墳と共通の副葬品を出土したものもある。また日本式の前方後円墳らしいものが韓国南西部(伽耶・百済境付近)でも見出だされている。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A2%B3%E4%B8%98%E5%A2%93
と言う事なので、まぁ、そういう見解も無理ではないんじゃないかな。

<太田>

 皆さん、ありがとう。
 天皇家朝鮮半島南部起源説、支那南部起源説、両方起源説(?)のどれが正しくたって私としてはかまわないんだけど・・。

<ΓΑΑΓ>(同上)

 --自由民主主義--

 太田さんは自由主義と民主主義を混同するのを嫌い、民主主義は今一と考えているようだけど、民主主義に変わる「装置」ってありますかね?
 以前ここで、東浩紀(あずまん)の数万人レベルの市町村での直接民主主義を太田さんに紹介してたけど、ルソー嫌いの太田さんとしては、あずまんの思想はダメダーヨでしょ(笑) 。

<太田>

 自由主義を担保できる民主主義の形態としては、君主をいただく間接民主主義が、現在考えられる最高の政治「装置」だろうね。
 もちろん、国民の教育水準と成熟度がその前提になるが・・。

<けいc。>

 文藝春秋5月号で岡本行夫(外交評論家・橋本内閣沖縄担当首相補佐官)が、論文「ねじれた方程式「普天間返還」をすべて解く」で、次のように語っております。
 「本土は、いまだに太平洋戦争からの沖縄との関係を総括していない。沖縄が日本で最も親米的な県であるのは、太平洋戦争の凄惨な戦闘の最中に婦女子たちがアメリカ軍によって助け出された記憶が県民のDNAにあるからだ。そもそもアメリカ軍の5千人の軍政要員によって12万人を超える住民が保護されていなかったら、もっと多くの人々が犠牲になっていただろうとの見方は根強い。」

 私は岡本氏の発言は、米軍が沖縄住民をなにか人道的見地から保護した侵攻米軍善人論のような印象しか受けないのですが、太田さんはどのように感じますか?

 むしろ本当のところは、沖縄地上戦において日本軍のゲリラ戦を助ける住民を隔離する必要があり、結果副次的に戦闘から住民を保護した事実だけにスポットライトを浴びせて、沖縄と米軍は旦那と愛人のようなものだ・・・と言っているようにしか読めません。

 To help quell civilian complicity in the guerrilla operation, several thousand Okinawan males were interned in camps beginning on April 11. The Tenth Army eventually clamped down on all civilians and filled eight internment camps in the IIIAC zone with Okinawans of all ages and both sexes. This seemed to end the problem of civilian aid to guerrilla operations, but those small groups of isolated Japanese soldiers continued to operate in diminished circumstances throughout most of the campaign.
 沖縄の民間人による日本軍ゲリラへの協力を断絶するために、4月11日以降累計5,000人以上地元男性がキャンプに拘束された。陸軍第10軍は最終的に老若男女と問わず民間人を分離して彼らを収容する8つの収容所を第3戦闘地区に立ち上げた。この対応の結果的にゲリラ戦を展開する日本軍に対して協力する地元民を減らすことに貢献したが、孤立した少数の日本軍ゲリラによる作戦行動は戦争が終わるまで根絶することはできなかった。
http://www.historynet.com/battle-of-okinawa-operation-iceberg.htm/2

<太田>

 これは、あなたのおっしゃるとおりでしょうね。
 岡本行夫、自分がどうやって食っているのかに頬被りして評論活動を行ってるわけだけど、歴とした天下り官僚が評論活動してるより悪質かもな。
 彼、一体どういう神経してるんだろうねえ。

<植田信>(2010.7.3)http://8706.teacup.com/uedam/bbs

 「・・・管首相の消費税発言は何か、と考えると、私は、これもまたこの国を統治するのは誰か、という問題ではないか、と思います。
 つまり、財務省は、実は弱小省だったのだ、と。・・・
 ・・・なぜ、巨額の財政赤字となったのか。
 これは、要するに、大蔵官僚は、他の省庁、そして自民党族議員の「ばらまき」要求にノーと言えなかっただけではないのか。
 この点、副島隆彦氏が興味深い指摘をしています、
 「日本の官僚のトップは財務省(旧大蔵省)だと、私も倣って思い込んできましたが、どうやら法務省・検察庁だったようです。このことが明るみに出ました。このことがスゴイことでした。」『小沢革命政権』P.25・・・
 この点、防衛庁を自主退職された太田述正氏が、簡単に述べています。
 官僚主導問題など、ばかばかしいことだ。政治家が主導しないだけの話である、と。官僚たちは、日本国憲法のもとでは、もともと気が弱いので、政治家が主導しないことをいいことに、天下り構造をこっそりと作ってきただけの話、と。
 その通り。
 戦後の日本人は、まだ在民主権者の幼年期にあったので、その力を発揮できないだけでした。
 だから成人すれば、革命が起きるのは当然のことでした。・・・」

<太田>

 植田さん、私の主張を大いに参考にしていただいているようですな。
 なお、副島説もまたナンセンスですからね。

 それでは、その他の記事の紹介です。

 ほぼ参院選の結果は固まったか。↓

 「・・・民主党は菅直人首相(党代表)が勝敗ラインに設定した改選54議席の確保は厳しく、50議席前後と振るわない情勢だ。国民新党と合わせた与党で過半数を維持するのは困難で、安定した政権運営には新たな連立協議が避けられない。自民党は改選定数1の選挙区を中心に堅調で、40議席台後半が見込まれる。みんなの党は10議席をうかがう勢いがある。・・・」
http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819481E2EAE2E0948DE2EAE2E5E0E2E3E29F9FEAE2E2E2
 「・・・ 民主党は、菅首相が勝敗ラインとする改選の54議席を下回り、50議席前後にとどまる可能性が高まっている。民主党と国民新党の与党(与党系無所属を含む)は、非改選議席を含め、参院の過半数(122議席)を維持するのは厳しい状況だ。
 自民党は改選の38議席を上回り、40台半ばをうかがう。みんなの党と公明党は2ケタをうかがう勢いだ。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/news2/20100708-OYT1T01125.htm?from=top

 ペトラユース(ペトレイアス)の後任の米中央軍新司令官にジェームス・マティス(James Mattis)米海兵隊大将が指名された。
 日本人なら絶対しないしできないホンネトークを以前やったので有名な人物だ。↓

 ・・・In 2005, Mattis was chastised by his superiors for saying in a public speech in San Diego that it was "fun to shoot some people." Mattis was a three-star general at the time, stationed in Quantico, Va., when he told an audience that some Afghans deserved to die.
"Actually, it's a lot of fun to fight," he said. "You know, it's a hell of a hoot. . . . It's fun to shoot some people. I'll be right upfront with you. I like brawling."
 He added, "You go into Afghanistan, you got guys who slap women around for five years because they didn't wear a veil. You know, guys like that ain't got no manhood left anyway. So it's a hell of a lot of fun to shoot them." ・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2010/07/08/AR2010070803636_pf.html (記事が差し替えられているが、かかる発言をかつてマティスが行ったのは事実
http://www.nytimes.com/2005/02/04/politics/04marine.html
なので、そのまま掲げておく。)

 ノルウェーが敢行した、民間大企業経営陣に係る女性アファーマティブ・アクション、大成功を収めたってよ。
 日本の群小政党のどこもこの政策を掲げてないのはどういうわけだ。↓

 ・・・When Norway introduced tough new laws back at the beginning of 2004 aimed at increasing the number of women on company boards, the naysayers said it would lead to disaster. Companies would be forced to appoint less-qualified people as board members just because of their gender, and there would be widespread resentment among male colleagues and business owners.
Six years after the introduction of the 40 percent quota, the great debate the law unleashed has died down completely. The quota has been successful and has gained broad acceptance. What is more, the caliber of women on company boards is just as high if not higher than their male counterparts.・・・
http://www.spiegel.de/international/business/0,1518,705209,00.html

 米国は、軍事的な対中包囲網を着々と形成しつつある。↓

 ・・・Reduced tensions since the end of the Cold War have seen the U.S. scale back its deployment of nuclear weapons, allowing the Navy to reduce its Trident fleet from 18 to 14.・・・
 the Navy・・・spent about $4 billion replacing the Tridents with Tomahawks and making room for 60 special-ops troops to live aboard each sub and operate stealthily around the globe. ・・・ 
 Last month, the Navy announced that all four of the Tomahawk-carrying subs were operationally deployed away from their home ports for the first time.・・・
 The move forms part of a policy by the U.S. government to shift firepower from the Atlantic to the Pacific theater・・・
 ・・・alarm bells would have sounded in Beijing on June 28 when the Tomahawk-laden 560-ft. U.S.S. Ohio popped up in the Philippines' Subic Bay. More alarms were likely sounded when the U.S.S. Michigan arrived in Pusan, South Korea, on the same day. And the Klaxons would have maxed out as the U.S.S. Florida surfaced, also on the same day, at the joint U.S.-British naval base on Diego Garcia, a flyspeck of an island in the Indian Ocean. In all, the Chinese military awoke to find as many as 462 new Tomahawks deployed by the U.S. in its neighborhood.・・・
http://www.time.com/time/nation/article/0,8599,2002378,00.html