太田述正コラム#3919(2010.3.31)
<皆さんとディスカッション(続x789)>

<太田>

 誰かが勝手に、太田述正掲示板のスパムメール削除用のパスワードを変更したため、同掲示板にスパムメールがたまっており、ご迷惑をおかけしています。
 刑法第234条の2(電子計算機損壊等業務妨害)「人の業務に使用する電子計算機若しくはその用に供する電磁的記録を損壊し、若しくは人の業務に使用する電子計算機に虚偽の情報若しくは不正な指令を与え、又はその他の方法により、電子計算機に使用目的に沿うべき動作をさせず、又は使用目的に反する動作をさせて、人の業務を妨害した者は、5年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処する」には恐らくあたらない程度の、可罰的違法性がなさそうな軽易な業務妨害ですが、困ったものです。
 ちなみに、この掲示板の設置はUeyamaさんが一手に行ったものであり、私自身によってはただちに対応できないので、IT支援グループに支援をお願いしたところです。

<けいc。>

 <コラム#3917で>ご紹介の記事の読者が議論しているのは、counter-insurgency(テロ発生エリアである占領地の警察行動が強いられる大規模兵力が必要な守りの軍事行動)とcounter-terrorism(テロリストの寝床を先制攻撃する、もしくは、特殊部隊の隊員が地元の治安部隊を訓練して行なう小規模兵力による先制攻撃型の軍事行動)の差を議論しているのでしょうね。

 Counter-insurgency is common during occupation and armed rebellion. Counter-insurgency may be armed suppression of a rebellion, coupled with tactics such as divide and rule designed to fracture the links between the insurgency and the population in which the insurgents move.
http://en.wikipedia.org/wiki/Counter-insurgency
 Counter-terrorism includes both the detection of potential acts and the response to related events.
http://en.wikipedia.org/wiki/Counter-terrorism


ブッシュ息子とラムズフェルドが2つの軍事行動の違いを理解できずに、エリック・センセキ将軍を更迭した事件を思い出させますね。
http://www.youtube.com/watch?v=a_xchyIeCQw
 I would say that what's been mobilized to this point -- something on the order of several hundred thousand soldiers are probably, you know, a figure that would be required. We're talking about post-hostilities control over a piece of geography that's fairly significant, with the kinds of ethnic tensions that could lead to other problems. And so it takes a significant ground- force presence.
http://www.search.com/reference/Eric_Shinseki

<太田>

 まさにおっしゃるとおり。

<ΒΣΒΣ>(「たった一人の反乱」より)

 「原爆2個では不十分」 ネットに米州議員
http://www.asahi.com/international/update/0330/TKY201003300232.html

 こんな若い世代でも人種差別余裕でした(^ω^)

<太田>

 全くひどい話だけど、こういう「正直」なバカ州議会議員のおかげで、米国大衆の心底に依然として潜むホンネが透けて見えてきた、といったところですねえ。

<mh>

 こんにちは。米英関係といえば、先生もたびたびコラムで取り上げられた「米英特殊関係」について、英国の外交委員会が「特殊関係と呼ばないように」と勧告を出したそうですが、これで二国関係に影響は出たりするのでしょうか?
 新聞の論調を見るに、デイリーメール以外は冷静そうなのですが……。最近、情報開示やフォークランド紛争を巡って対峙することも多い二カ国関係が気になります。先生の見解を知りたいので、コラムでとりあげていただけたら嬉しいです。

<太田>

 昔の関連コラムをお読みになったようですが、米英の特殊関係は、核と諜報面での協力関係に端的に表れています。
 しかし、国家関係というものは冷厳なものです。
 コラム#3915にコピペした記事を翻訳したので、ご笑覧ください。↓

 「・・・ナセルがスエズ運河を国有化する決定を下した後、1956年に、英、仏、そしてイスラエルがエジプトに攻撃を仕掛けた。
 米国は、当時ハンガリーでの蜂起を鎮圧しようとしていたソ連を批判するのが困難になると考え、この攻撃に怒りをもって反応した。
 アイゼンハワー<米大統領>は、米財務省にポンド債の一部を売却することを準備せよと命じた。
 これを実行したら、ポンドの暴落を引き起こされたことだろう。
 当時英蔵相であったハロルド・マクミランは、首相のアンソニー・イーデンに、英国は経済の大混乱に直面するだろうと警告した。
 イーデンは屈して、フランスとイスラエルに伝えることなく<英軍に>停戦を命じた。・・・
 <また、>1962年に、かつてハリー・トルーマン<米大統領>の下で米国務長官を務めたディーン・アチソンは、「英国と米国との間にはもちろん、特殊関係が存在した。
 共通の言語と歴史がそれを担保した。
 しかし、特殊関係であるからと言ってそれは親愛なる(affectionate)関係であることを意味しなかった。
 我々がイギリスを敵として戦った回数とイギリスの側に立って戦った回数とが同じ<であることがその証左だ>。」と語っている。・・・」
http://www.guardian.co.uk/uk/2010/mar/28/uk-diplomats-dislike-special-relationship

 それでは、記事の紹介です。

 イスラエルは当然、自らが行ったテロは顕彰し、パレスティナ側が行ったテロは非難するわけです。↓

 ・・・in July 2006 a plaque was unveiled in Jerusalem's King David Hotel honoring the men of the Irgun terrorist group who bombed the hotel in 1948, killing 92 people. In response, the British ambassador to Israel issued a statement declaring, "We do not think that it is right for an act of terrorism, which led to the loss of many lives, to be commemorated." Among those attending the ceremony honoring the mass murderers was Israeli Prime Minister Benjamin Netanyahu. One of the perpetrators of the crime was on hand to provide guided tours.・・・
http://www.latimes.com/news/opinion/opinionla/la-oew-hazou26-2010mar26,0,5069413.story

 あのフランシス・フクヤマが次のような疑問を提起しています。
 しかし、その答えは簡単です。
 日本は米国の属国だけど、中共は独立国だからです。↓

 ・・・An analogy might be the Plaza Agreements with Japan in the 1980s, when the Japanese similarly built up a huge imbalance. Because Japan was an ally of the United States, and because the Japanese worried precisely about a protectionist backlash, they agreed to a major revaluation of the yen. But we’ve treated China, which is not an ally and whose imbalances are even larger than Japan’s were, much more gingerly. Why?・・・
http://www.csmonitor.com/Commentary/Global-Viewpoint/2010/0330/China-Wall-Street-and-the-financial-crisis-Francis-Fukuyama-talks-with-Henry-Paulson

 人の正邪の判断を電磁波を照射することで鈍らせることができるって、これ、ある意味じゃぞっとする話だよね。
 近い将来、人の行動を遠くからコントロールできるようになるかも。↓

 ・・・They identified a region of the brain just above and behind the right ear which appears to control morality. ・・・
 ・・・this is a region that is very late developing - into adolescence and beyond right into the 20s. ・・・
 And by using magnetic pulses to block cell activity they impaired volunteers' notion of right and wrong. ・・・
 The key area of the brain is a knot of nerve cells known as the right temporo-parietal junction (RTPJ). ・・・
http://www.taipeitimes.com/News/editorials?pubdate=2010-03-31
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太田述正コラム#3920(2010.3.31)
<モスクワでの自爆テロ(その2)>

→非公開