太田述正コラム#3809(2010.2.4)
<皆さんとディスカッション(続x734)>

<μΒΒμ>(「たった一人の反乱」より)

 東京地検、週刊朝日に抗議 記事に「虚偽の点がある」と、呼び出しか?
http://www.j-cast.com/2010/02/03059378.html
 なんだなか〜 検察も情けないったらトホホだね。
 上杉隆の必死の売名行為に、強力なるプッシュをばして・・・第二の勝谷が誕生だな。
 ま、これくらいの心臓でないと、他のライター達を出し抜いて 食っていけないわな。 感心する。
 しかしだ、ここまで追い詰められているってことにもなるな、涙目検察は。

<太田>

 検察、これまでのところ、実によくやってんじゃないかな。↓

 「・・・石川容疑者の供述について、小沢氏からの積極的な指示がないことや、了承の細かい場面がないなどとして、「小沢氏との共謀成立は難しい」との意見を維持していた。こうした消極派は、捜査現場の東京地検ではなく、東京高検や最高検に多かった。・・・
 ある検察幹部は、「10人中9人は有罪を出すかもしれない。しかし、10年後、裁判で万が一無罪が出た時に取り返しがつかない」と本音を漏らした。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100204-OYT1T00165.htm?from=main1

 酔っぱらって犯罪を起こした「らしい」朝青龍は引退することにしたようだ↓
http://sankei.jp.msn.com/sports/martialarts/100204/mrt1002041514006-n1.htm
が、しらふで確信犯的に犯罪を起こした「らしい」小沢は居座り続けようとするだろうね。

 小沢を告発した市民団体、不起訴処分が決まれば、検察審査会に訴えるんだろうし、そもそも、検察は今後とも小沢の山のようにある別件の捜査を続けるだろう。
 小沢を引退に追い込めるかどうかは世論次第↓だな。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20100204-OYT1T00038.htm

<ΒμΒμ>(同上)

 「公明党の山口那津男代表が27日の参院予算委員会で質問に立った。鳩山由紀夫首相との直接対決となったが、21日の衆院予算委で質問した自民党の谷垣禎一総裁に比べると「迫力不足」は否めず、かえって連携を視野に入れた民主党への「配慮」を印象づけた。
 山口氏は1時間10分の多くを、公明党が重要政策に掲げる景気・経済対策や医療・介護に使い、鳩山政権を揺るがしている「政治とカネ」の問題はわずか8分だけだった。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100127/stt1001271908010-n1.htm

 小沢は、民主党への逆風がこのまま吹き続けることで参院選に負けても、公明党と組めばいいと思っているんじゃないか。

 こっちの動きは石川議員が逮捕される前のことだから当てにならないかもしれないけど。↓

「公明党は8日、政界を引退していた市川雄一元書記長(74)を常任顧問に起用すると発表した。・・・
 夏の参院選の結果次第では民主党と連携する可能性も視野に入れる。党幹部は「小沢氏と話ができる人がいない」と語り、小沢氏との関係強化のためと解説。支持母体の創価学会幹部も「参院選後の選択肢は多くあった方がいい」と認める。」
http://www.asahi.com/politics/update/0108/TKY201001080391.html

 太田さんの過去コラムを読んで、その疑いを深める。↓

≫・・・公明党は、創価学会員に、これに加えて、地方議員や国会議員になるという、組織外での「立身出世」の道を開くための組織内組織として機能しています。
 公明党が政権政党との連立を追求してきたのは、与党になれば、閣僚ポストの配分にあずかれ、創価学会員が大臣にまで「立身出世」することが可能となるからです。
 つまり、私の見解では、創価学会は、創価学会員のための創価学会員による創価学会員の、現世利益を追求することを目的とした高度に合理的な組織なのです。≪(コラム#3300。太田)

<太田>

 公明党/創価学会も小沢一派も、現世利益追求という世界観では完全に一致している。
 キミのヨミ通りだろうね。

<雅>

 --まさに搾取、だからこそ軛を脱そう!--

http://www.asahi.com/business/update/0204/TKY201002030498.html 
 この記事↑を見ると、一国も早く米国の軛(くびき)から脱する必要があるのでしょうね。
 少なくとも「金」を各衛星国家から搾取するということは、長期的に見れば米国の財政支出を恒常的財政の支出増加を促し、アメリカの自主性も削ぐのでは無いでしょうか?
 仮にそうであるならば毒以外ではありません。(毒を飲ませることとしては有効でしょうが)
 私見ですが、このことは少なくとも日本が稼いだ資金を搾取する構造は、植民地時代に欧州がアジアの富を搾取の構造と変わるものではないでしょうか?
 だからこそ、我々一人一人が戦前には当然の如くあった自主性を養い(養い得る体制を作り)、それを広め当然の如くとし日本の独立を果たすことでしょう。
 私も会う人の多数に現実を見させて、自主性に目覚めて貰うために動いています。
 「いにしへの 道を聞きても唱へても わが行にせずばかひなし」(島津いろは歌)です。

PS, マッカーサーに文句を言ったといって、白洲次郎を勇気があすとマスコミは取り上げるが、むしろ戦後のあの中で在日駐留軍費用を削減させた石橋湛山をこそ讃えるべきでしょう。

 「しかし戦後補償打ち切り問題、石炭増産問題、進駐軍経費問題等でGHQと対立する。進駐軍経費は賠償費として日本が負担しており、ゴルフ場や邸宅建設、贅沢品等の経費も含んでいて日本の国家予算の3分の1を占めている。
 このあまりの巨額の負担を下げる様に、石橋は要求する。
 アメリカ合衆国は諸外国の評判を気にしたことと以後の統治をスムーズに進行させることを考慮して、日本の負担額を2割削減すること。戦勝国アメリカに勇気ある要求をした石橋は国民から“心臓大臣”と呼ばれるもアメリカに嫌われて、1947年(昭和22年)に第23回衆議院議員総選挙で静岡2区(中選挙区)から当選したが、公職追放令によりGHQによって公職追放された。
 この公職追放は吉田茂が関わっていると云われた。1951年(昭和26年)の追放解除後は、吉田の政敵であった自由党・鳩山一郎派の幹部として打倒吉田に動いた。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%B3%E6%A9%8B%E6%B9%9B%E5%B1%B1

<太田>

 雅さんの有料読者への復帰、大歓迎です。

 石橋湛山については、彼の戦後の対米スタンス、すなわち、ご指摘の点とか、病気で首相を辞める時に後任として岸信介を指名した点では評価していますが、彼の安全保障音痴ぶり、すなわち、戦前におけるいわゆる小日本主義とか、戦後における憲法9条礼賛等は評価していません。

 それでは、その他の記事の紹介です。

 米国は、対中対決のカードを全部切ってきました。↓

 ・・・President Obama signaled the tougher line on Wednesday, telling Democratic senators that the United States needed “to make sure our goods are not artificially inflated in price and their goods are not artificially deflated in price; that puts us at a huge competitive disadvantage.”・・・
 Economists estimate that China’s currency, the renminbi, is undervalued by at least 25 percent and as much as 40 percent, relative to the dollar and other currencies.・・・
http://www.nytimes.com/2010/02/04/world/asia/04diplo.html?ref=world&pagewanted=print

 ドイツのシュピーゲル誌も、米中の決別は避けられないとの記事を載せました。↓

 ・・・What will happen to "Chimerica," that economic marriage of convenience? The sense that it would be better to dissolve the forced union sooner rather than later is growing within China's Communist Party. Financial managers within the party are already exchanging long-term US Treasury securities for more short-term securities.
 Sooner or later, Chimerica will come to an end. The real question is whether the former partners will be able to live peacefully with one another -- or if the divorce proceedings will turn acrimonious.
http://www.spiegel.de/international/world/0,1518,674848,00.html 

 ウッズを例にあげて、セックス中毒(セックス依存症)の概念の確立は、フェミニズムの勝利を意味するというコラムを米スレート誌が掲げました。↓

 ・・・The term "sex addict" does some of that work, and its introduction into the psychiatric idiom could be considered an important moment in feminist history. Suddenly, certain brutish behaviors that used to be overlooked were exiled as abnormal. And in the clinical literature, the word promiscuous came to primarily describe not hysterical women but rather predatory men. ・・・
 For a long time, the closest term to sex addict was "Don Juanism," which gave the condition a swashbuckling, libertine air. Excessive sexual appetite was only clearly pathologized when it showed up in women. During the Victorian era, nymphomania became the catch-all term for a wide range of inappropriate behavior, from "lascivious glances" to extramarital affairs・・・
 Of all the details we know, one?that <Woods> had sex the night his father died?would worry clinicians, since it means he might be using sex to self-medicate. ・・・
http://www.slate.com/id/2243481/

 今度のアカデミー賞は『アバター』と『ハート・ロッカー(The Hurt Locker)』の一騎打ちだとされていますが、この二つの映画を対比した、映画好きは必読の秀逸な評論です。↓
http://www.guardian.co.uk/film/2010/feb/03/oscars-avatar-the-hurt-locker

 偉大な思想や芸術は、精神疾患持ちが生み出す、ということが、改めて論じられています。↓

 ・・・protracted illness, whether real or imaginary, enabled many of these artists to "retreat from extraneous duty" and escape into their creative work. In a sense, he notes, "hypochondria(心気症) was both an illness and a cure: the catalyst or condition that allowed the artist or thinker to function . . . a kind of calling, almost a vocation, that structured a life."・・・
http://www.latimes.com/features/books/la-et-book3-2010feb03,0,249473.story
--------------------------------------------------------------

 私に評論して欲しい映画のアンケート、明日までです。↓
http://www.smaster.jp/Sheet.aspx?SheetID=24423

-----------------------------------------------------------------------

<globalyst:翻訳。太田補訳>

 --Google Series 3--

コラム#3781
 グーグルと相容れない中共の未来はない↓ってのその通りだと思うね。

 ・・・私たちは、知識ストック-加速度的に価値が低下してしまうある時点での私たちの知識の総量-を保存しまた知識ストックから価値を抽出することが戦略的優位性の源泉であった世界から、絶えず更新される知識フローへの効果的な参加が価値創造の焦点となっている世界へシフトしている。・・・
 グーグルの検閲を望むコマンドチャイナは、グーグルで成長を遂げるネットワークチャイナの足を引っ張っている。今のところ、コマンドチャイナは、そのやり方を変更するつもりはないようである。もし、もしそういうことだとすれば、私は共産党を空売りしたい。

コラム#3783
グーグル問題で、米国政府が中共に「宣戦布告」しました。↓

 ・・・クリントンは、中共のインターネット検閲につき-慎重ながらも-異例の中共非難の声明を出し、グーグルの検索エンジンへのハッキングおよび検閲強制のために中共から撤退するとのグーグルの脅迫を彼女の威信を掛けて支援した。
 「相互に繋がっている世界では、1つの国のネットワークへの攻撃は全ての国のネットワークへの攻撃となり得る」と彼女は言った。「サイバー攻撃に関った国家または個人は、報いを受けそして国際的非難を受けるべきである。」
 「このメッセージを補強することによって、我々は、国家間に行動規範を構築し、グローバルネットワークで繋がった共有地の尊重を促進することが可能となる。」
 クリントンは、中共やベトナム、イランのような国によるオンライン検閲を共産主義欧州の高まりに準え、インターネットの自由を守るために行動を起こさなければ、新たな「情報のカーテン」の危険が押寄せてくると警告した。
 ワシントンでのスピーチの中で、クリントンは、「中東および北アフリカで市民参加を広げ、市民社会のニューメディアの能力を増強すること」への草の根の取り組みに1500万ドル(920万ポンド)の資金の提供を約束した。
--------------------------------------------------------------

太田述正コラム#3810(2010.2.4)
<北朝鮮論をめぐって(その3)>

→非公開