太田述正コラム#3803(2010.2.1)
<皆さんとディスカッション(続x731)>

<ΜΜββ>(「たった一人の反乱」より)

http://blog.livedoor.jp/newskorea/archives/1128559.html

 太田さん。この記事には親日派の人間から韓国は財産を徴収するという親日法が存在し、これにより親日派の人々の莫大な財産を政府が強奪しています。
 韓国は明らかに反日である証明として、この記事を紹介しておきますね。
 (ソースが韓国語だったので翻訳してあるほうを紹介します)

<ΜβΜβ>(同上)

 ノムヒョン時代の負の遺産を持ち出されてもなあw
 こいつは嫌韓厨ほど韓国のことをぜんぜん知らないっていう典型例だな。

<ΜββΜ>(同上)

 2009年8月9日、親日反民族行為者財産調査委員会によれば、韓国政府に帰属決定がされた親日派の子孫の土地は2009年7月現在で774万4千余平方メートル(時価1571億ウォン)となっており、この中で法的な手続きが終わり、帰属が確定した土地は全体の9.5%(73万3千余平方メートル)、残りは訴訟中である。
 現在進行中ですが?反論があるなら親日である証拠をソース付きでアップしてもらいたいね。

<太田>

 韓国の新聞自身が社説で認めているように、韓国社会は常識が通用しないヒステリー状態になる体質を持っている。
 「<2008年>春に米国産牛肉の輸入再開をめぐり・・・違法なデモでソウル都心は毎夜まひ状態とな<った。>・・・デモは韓米牛肉交渉を過度に軽く見たのが禍根だった。こうした無神経と失敗が繰り返されてはならない。韓国社会を常識が通じる社会にすることも重要だ。」
http://japandev.joins.com/article/article.php?aid=108032&servcode=100§code=110

 だから、李明博現政権は、狂牛病騒動同様、前ノムヒョン政権下で燃えさかった親日派狩りの残り火について、容易に手を出しかねているのさ。
 そのような判断の下に、最近は、本件をコラムで取り上げていないってわけ。

<βΜβΜ>(同上)

 城内みのるのブログ
http://www.m-kiuchi.com/2010/01/30/ozawamondai/

 ま、何故ゆえに城内氏に情報提供したのか定かでは無いが、この城内氏は、充分信用に足りる人物であるので、この読みは面白い。
 たしかに、ロッキード事件に似てきた。
 「検察は小沢一郎幹事長のバックにいる逮捕拘留経験のある複数の有能なブレーンの存在がおもしろくない」 
 はたして、全面戦争となるのか・・・是非とも「全面戦争」になって欲しい。

<太田>

 最後の(ありえねえ)八、九を除き、私がずっと以前から言ってることしか出てこないじゃん。
 なお、「何故ゆえに城内氏に情報提供したのか」は、この八、九から明らかだよね。
 城内議員、乗せられ易いんだねえ。ああアブナイアブナイ。

<midshipman>

≫海上自衛隊は攻撃にしか使えません。≪(コラム#3801。太田)

 確かにそうかもしれません。
 ただ、現在の海上自衛隊には、イージス艦という存在がありますので、少しは「役割」を果たしているといえるのでは?

≫海上自衛隊は米海軍とは胸襟を開いて語り合えました。≪(同上)

もし日本が「独立」しない今日では、このような海上自衛隊の「外交」活動は自己満足に過ぎないってことですね…。

<太田>

 弾道弾を迎撃するために海自のイージス艦を用いることは、グアム島等の米軍基地を狙って発射される中距離弾道弾迎撃のためですから、もっぱら日本列島上の米軍基地を短距離弾道弾から防護するために整備されている空自のパトリオット同様、相手国領土を叩くという攻撃目的で西太平洋/東アジアに前方展開されている米軍と一体であり、攻撃目的だと言ってよろしい。
 その意味において、ご指摘のように、「役割」を果たしていると言えます。

<TT>

 日中両国の有識者による歴史共同研究の成果をまとめた報告書が31日、公表された。双方は、日中戦争の原因が基本的に日本側にあり、中国国民に深刻な被害を与えたとの見解では一致。・・・
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010013100092

 この記事を読んで、コラム#0214・#0215↓で太田さんの分析された天皇陛下の「適切」な歴史観を政府も国民も共有できる術はないものかと思いました。

 「天皇陛下は、70歳の誕生日を前にして、記者団のインタビューに臨まれ・・・質疑応答の中で、平和であったご自分の平成の最初の15年間とお父上の昭和天皇の即位後の15年間を比較され、『昭和の15年間はまことに厳しい期間でした。日本はこの期間、ほとんど断続的に中国と戦闘状態にありました。済南事件(注1)、張作霖爆殺事件、満州事変、上海事件、そして、昭和12年から20 年まで継続する戦争がありました。・・・』とお答えになりました。

 (注1) 中国国民党による北伐の過程で、国民党軍が山東省済南市に入城した際、兵士が日本人経営の商店で略奪行為を行ったことをきっかけに、派兵されていた日本軍との間に衝突が起こり、その衝突の過程で、日本側に戦死9名、負傷32名、居留民の惨殺14名、被害戸数136戸に及ぶ被害が発生したが、この事件を済南事件という・・・。

・・・その中から陛下の歴史観がにじみ出ていると感じたのは私だけではありますまい。恐らくこの歴史観は、お父上の昭和天皇のご薫陶のたまものでもあるのでしょう。 
 まず、支那事変<(昭和12年から20 年まで継続する戦争)>に至る経緯の冒頭に済南事件が挙げられていることが注目されます。つまり、事件の背景たる山東出兵や、更にこの山東出兵の背景たる南京事件・・・ではなく、日本側が支那側から被害を受けたこの済南事件(この事件で支那側も外交官等が殺害されたと主張しているが、根拠薄弱)が冒頭に挙げられていることです。
http://blog.ohtan.net/archives/50955619.html

 要するに陛下は、支那において日本人が被害を受けたことが支那事変につながって行ったと示唆しておられると私は考えるのです。
・・・陛下は、二度とないかもしれない機会をとらえ、相当のご決意を持って、日本国民に対し、ご自分の生涯を振り返る形でご自身の、ひいては天皇家の歴史観を吐露されたのでしょう。・・・」
http://blog.ohtan.net/archives/50955618.html

 歴史共同研究委員会
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/china/rekishi_kk.html
が「日中戦争の原因が基本的に日本側にあ」ると見解を一致させてしまっては、その文脈で、中国//国民党と中国共産党に与した米国を正当化することさえ成り立ちませんか?

<太田>

 産経電子版がこの研究会の報告書発表を大々的に報道していますが、南京事件のことばかりに焦点をあてており、
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100201/plc1002010321006-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100201/plc1002010010002-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100201/plc1002010009001-n1.htm
肝腎のこの問題では、日中双方とも日中戦争原因日本論を当然視しています。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100201/plc1002010011003-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100131/plc1001312359018-n1.htm

 産経のような「右」メディアでさえも、そして「左」メディアはもちろん、更には日本の近代史学者の大部分も吉田ドクトリン/司馬史観の呪縛から自由ではないということだと思いますが、彼等は、宗主国米国批判につながる昭和・今上両天皇史観(ただし今上天皇については、その発言の行間を読む必要あり)的なもの、すなわち日中戦争原因支那論から逃げ回っているのです。
 この状況を打破するためには、できる限り、英米人の著書や論文に依拠した戦前日本史論を展開することが一番だと私は考え、ささやかながら、それを実践してきたわけです。
 なお、日中戦争原因支那論を展開している人で昭和天皇史観を引用する人は目にするけれど、今上天皇史観を引用した人はなさそうですね。
 Chaseさん、私の次著では、私の言うところの昭和天皇史観も引用しましょう。

<BERNIE>

≫「・・・邦画の興収は千百七十三億九百万円(前年比1.3%増)で、相変わらず好調。興収十億円以上の作品は三十四本あり、前年より六本増加。公開本数も四百四十八本で、前年より三十本増えている。・・・≪(コラム#3801)

 年間興行収入 BEST30 2009年(平成21年)日本国内版
http://www.geocities.jp/entamedata/movie/movie_J2009.html

 BEST30の内訳は、洋画11本、邦画14本(内8本がコミック原作)、アニメ5本です。
 よく言われる事ですが、邦画は、アニメ・コミック原作への依存度が高いですね。
 一昨年も「ポニョ」(興収155億円)の存在が大きかったですし。
 今年は、「アバター」に加え、ジブリの新作「借りぐらしのアリエッティ」も控えて
いるので、昨年の興収を上回るかもしれませんね。

 引き続き、次回評論候補作品への投票をお願いします。↓
http://www.smaster.jp/Sheet.aspx?SheetID=24423
 投票結果はこちら↓
http://www.smaster.jp/Result.aspx?SheetID=24423

<太田>

 その他の記事の紹介です。

 小沢幹事長失脚へのファイナルカウントダウン始まる。↓

 「・・・石川知裕衆院議員が起訴された場合の小沢氏の進退について「辞任すべきだ」との回答が76%に達し、「辞任する必要はない」の18%を大きく上回った。一方、鳩山内閣の支持率は50%・・・。・・・」
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20100201k0000m010076000c.html
 「鳩山政権の有力者・・・枝野幸男・・・前原誠司・・・渡部恒三・・・野田佳彦・・・から三十一日、・・・小沢一郎民主党幹事長の進退を問う声が相次いだ。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2010020102000077.html

 へー、そうだったんだ。↓

 ・・・The maxim, Si vis pacem, para bellum, meaning "If you wish for peace, prepare for war," is usually attributed to the Roman writer Publius Flavius Vegetius Renatus. ・・・
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2010/jan/31/us-advanced-weapons-gulf-plan
 ちなみにこの人物、4世紀頃活躍したようだ。
http://en.wikipedia.org/wiki/Publius_Flavius_Vegetius_Renatus
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<FUKO:翻訳>

コラム#3801より
 イランの核施設を攻撃するための準備が米軍によって大車輪で続
けられているとしか見えませんねえ。↓

 ・・・オバマ政権は、イランの沖合に特殊艦船を配置し、少なくとも4つのアラブ諸国で対ミサイルシステムを配置することで、ペルシャ湾におけるイランのミサイル攻撃に対する新しい防御網の配備を加速させている。・・・
 ・・・防御システムの提供を受けた国は、カタール、アラブ首長国連邦、バーレーン、そしてクウェートである。パトリオットミサイルの発射機が4か国のそれぞれに2個ずつ、計8個提供された。・・・
 サウジアラビアとイスラエルは長くにわたって同類の装備を所有してきた。・・・
 ・・・米国は今まで常に、ペルシャ湾でイージス巡洋艦に哨戒させてきた。・・・
 ペルシャ湾岸諸国も自国の防衛を強力にするために、自身で対策を講じている。
 サウジアラビアとアラブ首長国連邦は過去2年間で、150億ドル以上もの米国の兵器(ミサイル防衛システムを含む)を購入した。
 米国は、サウジアラビアが港湾、石油関連施設、淡水化施設を守るサウジアラビア軍の規模を3倍にし、3万人にする計画を支援している。・・・
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太田述正コラム#3804(2010.2.1)
<イギリス史落ち穂拾い>

→非公開