太田述正コラム#3685(2009.12.4)
<皆さんとディスカッション(続x675)>

<ΕΒΒΕ>(「たった一人の反乱」より)

 太田コラム#1534「あるスタンフォードMBAと日本の産業の将来」によれば『工業製品には2種類のタイプがある。』そうだが、以下引用。

 ・・・一つは摺り合わせ型(インテグラル型)であり、自動車や精密機械のように、
《部品を相互に細かく調整して、隙間無く組み上げていくことによって全体としてうまく機能するタイプだ》
(自動車の90%以上の部品は、その企業グループでしか通用しない特殊設計部。)
 もう一つのタイプは、モジュール型(組み合わせ型)であり、デスクトップパソコンや自転車のように、
《一般の汎用部品の寄せ集めでもそれらを組み立てればまともに機能するタイプだ。》日本は昔から・・・摺り合わせ型に強かった。
 しかし、デジタル技術の進展、半導体技術の飛躍的進展によって、ここのところ、急速にモジュール型の製品が摺り合わせ型の製品に取って代わりつつある。・・・
・・・日本企業はコア・モジュールの研究開発能力において、米国企業に比べて劣っている。
 しかも、モジュール型製品の生産(組み立て)基地としては、人件費が低い中共等に日本は逆立ちをしてもかなわない。
引用終わり。

 上記に関連して、以下は韓国勢に苦戦を強いられる日本企業を報じる記事。

「国際競争力を落とした日本のエレクトロニクス産業の明日」
http://yamashi3.livedoor.biz/archives/51432103.html
「日本色の付いた技術ではもう勝てない」
http://yamashi3.livedoor.biz/archives/51355311.html
「日本企業を抜いた三星・LG、衝撃的」・・・畑村東大教授」
http://yamashi3.livedoor.biz/archives/51363320.html
「ソニーCFO「サムスンのLEDテレビに商品力で負けた」
http://yamashi3.livedoor.biz/archives/51425935.html
「サムスン電子、時価総額で米インテルを上回る」
http://yamashi3.livedoor.biz/archives/51362656.html
「日本の電機が韓国勢に完敗した理由」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20091109/209298/?P=1

 ただ、部材レベルではまだまだ強い日本企業↓
韓国『「ウ飼い経済」の亡霊(上・下)』
http://www.chosunonline.com/news/20091115000008
http://www.chosunonline.com/news/20091115000009

 上記の太田コラムに関連して言うと、コア・モジュール部材に関しては日本が得意とする摺り合わせ型と親和性がある?
 それとも単純に彼の国の研究開発能力が低いだけなのか?
 なんにしても中核部品を輸入して組み立てる国が、(中核部品を)輸出してる国より商品力がある製品が作れるって状況に困惑・・・・・・

≫しかも、モジュール型製品の生産(組み立て)基地としては、人件費が低い中共等に日本は逆立ちをしてもかなわない。≪(同上)

 ロボットにかかる費用の方が人件費より安い(生産性向上)、なんて日がくれば良いのになぁ、と妄想。
 ただそうなったら、企業は費用が減らせて収益が向上、一方で必要な労働者は減る→人員整理、労働者が余り、賃金低下→国全体では国民総所得減、購買力低下→総需要減なんて事になったりしないかと、これまた妄想を膨らませたんだけど。
 んで、最近のコラム「世界恐慌と日米」で高橋是清がやったのは生産性ではなく、生産量(総需要)を上げる事だと思ったけど。
 生産量(総需要)ではなく生産性を上げるような構造改革について、太田さんはどう考えますか?
 ケインズ曰く「我々は長期的には死んでる」ようなもんだし、今飢え死にしそうなら、借金をしてでも凌ごうぜ!なんて言ったとか言わなかったとか・・・・・・
 便所の落書きの戯れ言ですけどね。素人ながらどう思ってるのか疑問に思ったので、、、
有効需要
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E5%8A%B9%E9%9C%80%E8%A6%81%E3%81%AE%E5%8E%9F%E7%90%86
「次世代ロボット、2025年には325万人分の労働力に」
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20370818,00.htm

<ΒΕΒΕ>(同上)

「日本の電機が韓国勢に完敗した理由」
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20091109/209298/?P=1
 ↑おもしろかった。 
 目から目糞 もとい鱗だな。
 ったくそのとおりで、おいらも蕎麦好きだが、もり一枚で千円ちかくもするこだわりの(勝手に)高級?な蕎麦なんぞより、早い・安い・旨い・の立ち食いソバが(最近は特に)大好きだ。 
 大衆が望んでいるんだよな これ。
 ちなみに蕎麦は虫が媒介して育成するので、殺虫剤なんぞ無用の安全食(保管さえ安全であれば)。
 で、耕作放棄の地域でもタネまけば蕎麦は勝手に育つ生命力の強さがあり、それが価格の安さにつながり、それ故に蕎麦は大衆のみかたであった筈なんだが、せっかくの蕎麦を削って更科蕎麦にしたり〜で、最近の蕎麦は高級品になってきたのは、付加価値をつけ価格をあげ利益を確保する側と、そんな側からのまことしやかな情報を 全くありがたいことに?鵜呑みにして“蕎麦通”ぶっている輩が沢山いるからな〜。
 以前のおいらもそうだったけど。

 現在進行中の、IT化・ロボット化で生産性を上げ収益を確保できるシステムは、企業の性である“利益の最大化”をはかるためにも当然無駄な人員を排することになるよな〜。
 昔の奴隷制度で収益を上げ豊になっていったように、理想は昔の奴隷制度をIT化・ロボット化に置き換えて、その利益を大衆に還元すれば善い・・・というばかりでは無いわな〜それこそヒトの家畜化に繋がるだろーし 痛し痒し。
 この利益で、使っても使わなくても掛かるガス・水道・電気代や家賃代なんぞを肩代わりすれば、今より生活が豊になる・・・要は、食以外の生活するためにかかる費用をゼロにするために仕向ければ善いのにな〜と。
 米軍のおもいやり予算のようなもんだな〜W

<ΒΒΕΕ>(同上)

 業界の営業努力の成果だとは思うけど、大昔は安物だったのに今は高級品としてもまかり通ってるものは、蕎麦だけではなく寿司とか天ぷらとかもそうだと思う。
 天ぷらなんて原価も安けりゃ調理も難しいわけじゃないのに、異様に高い店が多いのは変だ。
http://pub.ne.jp/adoka/?entry_id=1511539
http://www.oil.or.jp/info/html/29/29_3.html

<ΒΕΒΕ>(同上)

 ↓東芝がこれだ・・・「日本の電機が韓国勢に完敗した理由」の裏づけW
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20091204-00000000-diamond-bus_all

<太田>

 小せえ、小せえ。
 韓国のメーカーが世界で健闘していることを、旧日本帝国の本土の住民として、素直にこれを喜び、自慢すればいいのです。
 しかも、下掲↓のように、

「・・・韓国は昨年だけでも過去最大の327億ドル(約2兆9400億円)の対日貿易赤字を計上したが、このうち部品素材分野の赤字は209億ドル(約1兆8800億円)に達した。 2001年(103億ドル=約9260億円)に比べ、7年で倍増したかたちだ。輸出すればするほど部品素材の輸入が増え、本当の果実は日本に手渡している構造が、一層深刻になっているわけだ。・・・」(朝鮮日報上掲)
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4plus/1258246013/

旧日本帝国の時の持ち出し分を、韓国は、現在日本に、毎年、金利付で回収させてくれてるんだから、ウハウハじゃん。

 日本の製造業の未来については、少子化を解消して、日本の中小企業を再活性化すること、そして、日本の基礎科学力を向上させることに尽きます。
 韓国には中小企業が極めて弱体(典拠省略)で、基礎科学力もまたなきに等しい↓

「基礎科学・源泉技術に対する国民的関心と投資、そして熱意が不十分・・・。1901年にノーベル賞が創設されて以降、これまで韓国人科学者が一人も受賞できていない・・・」(朝鮮日報上掲)

のですから、ここは、旧宗主国日本が頑張らなくっちゃ。
 幸い、このどちらの課題も、日本が人的開国を行えば、基本的に解消できるでしょう。

<おーつか>

 --頼りになるのは米海軍より英海軍?--

 植民地巡洋艦隊の面目躍如ですね。
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091123-OYT1T01041.htm?from=nwla

 英国海軍関係者?らしい
http://ukmto.at.webry.info/200901/article_23.html
の人が動いているのかも。

<太田>

 「各国商船・旅客船の位置情報や海賊事件通報を集約し、連合軍艦船で情報共有する英海軍の「英国海事貿易オペレーション」(UKMTO)と、「日本かつお・まぐろ漁業協同組合」が先月、外務省の仲介で、情報提供の仕組み作りで合意した。・・・
 UKMTOによる漁船情報の収集は、スペインに次いで日本が2か国目となる。・・・」(讀賣上掲)ですか。
 こりゃ、面白い。
 後の方の典拠も面白いなあ。
 日本が国家ではないことが、分かってない人、ぜひ熟読玩味して欲しいですねえ。
 Ms.Nelson、今でも太田コラム読んでるんなら、コメントをぜひどうぞ。

 では、記事の紹介です。

 旧植民地の韓国とともに、かつまた、旧植民地の台湾も対中窓口として活用しつつ、日本は大東亜共栄圏の基軸国として、リーダーシップを発揮することが、時代によって期待されています。
 鳩山の次の日本の首相に期待しましょう。↓

 「・・・とにかく鳩山さんの「アジア重視」に期待が高い。中でも中国の記者が熱烈歓迎なのだ。「『東アジア共同体構想』はいい。日中が中心になって進めていかないと。特に日本はリーダーシップを……」
 まず環境分野から、ということで、温室効果ガスの排出量を売買するアジア市場を作り、取引通貨は「アジア円」にしよう、とまで言う。・・・
 日中関係でも中国の人は気持ち悪いくらい前向きだ。「日本に実際行くと中国人の日本観は変わる」「同じ歴史の教科書を使う日も来るかも」・・・
http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20091204k0000m070096000c.html
 米国は、中南米・アジア・中東の人々の殺戮を繰り返し、恨みを買いつつ、結果的に背負わされた形になっている世界の警察官役から、可及的速やかに降りたがっています。
 こちらの方でも、日本・アングロサクソン同盟を、「独立」した基軸国として再編・確立することが、次の日本の首相に求められています。

 ・・・Roughly half of Americans now say the United States should "mind its own business" and let other countries hash out problems on their own・・・
 ・・・in 1964.・・・just 18 percent of Americans supported a "mind our own business" approach. Today, it's 49 percent. ・・・
 While the general public cites that and other reasons to consider China a rising threat, foreign-policy experts (in this case, the CFR members) tend to believe China will be one of America's most important future allies.
 The experts and the public also differ on what country constitutes the biggest threat to US security. For Americans in general, it's Iran and North Korea. But for experts, it's Pakistan. ・・・
http://www.csmonitor.com/2009/1203/p02s16-usfp.html

 以上↑の結論は、そのためにも、一国も早い「開国」と「独立」を、です。

 今や日本は鬱大国か?
 国際比較データが欲しいところです。↓

 「抑うつなどの症状が続くうつ病の患者数(躁(そう)うつ病を含む)が、初めて100万人を超えたことが3日、厚生労働省が3年ごとに実施している患者調査でわかった。
 長引く不況などが背景とみられる一方、新しい抗うつ薬の登場が患者増につながっていると指摘する声もある。・・・」
http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=17854&from=yoltop
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太田述正コラム#3686(2009.12.4)
<米国とは何か(続x5)(その1)>

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