太田述正コラム#3683(2009.12.3)
<皆さんとディスカッション(続x674)>

<太田>

 IT支援グループが、更に一段の改善を行ってくれました。

太田述正@メールフォーム
https://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P65295345
携帯
https://www.formzu.net/mfgen.ex?ID=P65295345
http://www.ohtan.net/contact/
太田述正オフ会の申し込み案内
https://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P32079404
http://www.ohtan.net/meeting/
防衛庁再生宣言の購入申し込み
https://www.formzu.net/fgen.ex?ID=P62382034

<通りすがり>

 『自衛官が内局にルサンチマンを抱いている』 <(コラム#2976)>

 ですか…
 本当に、太田さんは戦後日本の申し子ですね(笑)

 国防を真摯に考えるなら、内局を廃止するのは不可欠でしょう。
 というのは、本来は防衛政策を立案するのは政治家であり、助言をするのは自衛官の役割であるからです。
 このラインに官僚介在の必要性など全くありません。人件費、維持費の無駄以外の何物でもない。

 先日の事業仕分けでの事務官の情けない無知・プレゼンぶりを見ましたか?
 はっきり言って、防衛省内局など、官僚レベルとしては3流ですよ。
 幹部自衛官なら、誰もが思っている。

 また、私は田母神さんの後輩ですが、断然支持してます(笑)

 最後に、若輩ながら助言させて頂きます。
 あなたは長文がお好きなようですが、的を得なければただの駄文ですのでご注意ください。

<太田>

>国防を真摯に考えるなら、内局を廃止するのは不可欠でしょう。というのは、本来は防衛政策を立案するのは政治家であり、助言をするのは自衛官の役割であるからです。このラインに官僚介在の必要性など全くありません。人件費、維持費の無駄以外の何物でもない。

 bastardアングロサクソンの米国を含む、全アングロサクソン諸国と、インド、マレーシア等の英国の旧植民地諸国の国防省は、すべて文官を中心とする内局を持ってるぜ。
 キミの余りの無知さかげんに、防衛庁(省)職員の先輩として、穴があったら入りたいほど恥ずかしいよ。
 (ただし、日本の場合、内局幹部が文官官僚だけであり、上記諸国並みの文官制服混成組織にしなきゃいかんと私は2001年の『防衛庁再生宣言』以来、言い続けてるところだ。)

>はっきり言って、防衛省内局など、官僚レベルとしては3流ですよ。 幹部自衛官なら、誰もが思っている。

 その内局官僚より、幹部自衛官がもっとオツるって日本国民の誰もが思ってるんだな。
 だけど、内局キャリアだって防大卒幹部自衛官の上澄みだって、昔の厚生、労働、文部、建設、運輸といった「三流官庁」のキャリアと比べて、若い時は同じくらいか、あるいはもっと優秀だったんだぜ。
 それが、職場で本来の仕事をさせてもらえない状況が続く結果、大部分が生涯所得最大化だけを考えるようになり、ああいうザマになるのさ。

>私は田母神さんの後輩ですが、断然支持してます(笑) 最後に、若輩ながら助言させて頂きます。あなたは長文がお好きなようですが、的を得なければただの駄文ですのでご注意ください

 田母神サンの結論と私の結論はかなり大きな部分一致しているから、ボクも支持してもらえるのかな。
 だけど、結論だけ一致する場合があると言っても、彼とボクとじゃ丸で違う。
 問題はその結論に至ったプロセスだからだ。
 (結論に至ったプロセスが違うからこそ、例えば、批判の矛先が、彼は「左」だが、ボクは「右」に向かう、ということにもなるわけさ。)
 長文を読みこなす力がないと自認(自慢?)してるキミにゃ、「結論に至ったプロセス」を展開している私のコラムを読みこなす力がないだろうから、こんなこと言うだけムダだけどな。

 なお、

>先日の事業仕分けでの事務官の情けない無知・プレゼンぶりを見ましたか?

 これ、多かれ少なかれ、事業仕分けに臨んだ全省庁の「事務官」について言われてることだろ。
 キミ、ボクの最近のコラム、全然読んでないみたいね。
 各省が財務省に予算要求する場面を公開しちゃったら、ホントの話なんてできないので、みんなアホに見えちゃうって言ったばかりなんだけどねえ。

 だけど、本日付で、まだこんなマヌケなこと言ってる記者がいるから、キミをあんまし嗤えないけどね。↓

 「・・・仕分け人と財務省、予算を要求する省庁のやりとりを見て、「官僚たちの質」が心配になった・・・」
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20091203k0000m070140000c.html

 ただ、同じ記事の中の、下のくだりは正しい。↓

 「・・・ 財務省主計局はこれまでの予算編成で何をやってきたのだろう・・・」(同上)

 官僚機構は全般的に仕事をしてこなかったけど、その中でも一番仕事をしてなかったのが、財務省(大蔵省)の主計局さ。
  
<おーつか>

 <コラム#「トロツキーとその最期(その2)」を読みましたが、>NKVD のBeria はベリヤと表記するのが主流ではないかと。

<太田>

 確かに、ロシア語表記を踏まえれば、英語表記がBeriyaじゃなくてBeriaになっているのはおかしいですね。
 ただ、いずれにせよ、日本では、ベリヤではなく、ベリアと表記する方が主流のようですよ。

 本日1130現在、グーグルで「ソ連 ベリア 粛清」で検索をかけたら、50,900 件
 他方、「ソ連 ベリヤ 粛清」で検索をかけたら、9,450 件

でしたからね。

 ただし、日本語ウィキの表示は、ベリヤですねえ。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A9%E3%83%B4%E3%83%AC%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%99%E3%83%AA%E3%83%A4

<けいc>

≫ライト現日米軍司令官≪(コラム#3681。太田)

→ライス現在日米軍司令官?

http://en.wikipedia.org/wiki/Edward_A._Rice,_Jr.

 将官としては珍しくアフリカ系の人なんですね。

<太田>

 シュン。ライト中将は、ライス現司令官の前任者でした。
http://www.mofa.go.jp/mofaJ/press/release/18/rls_0112b.html

 新聞報道で、2008年2月以来現職にあるライス中将をライト中将と混同し、後者がまだ在任している、と勘違いしていました。

 昨日は、野暮用があったため、時間が全くなく、ディスカッションの執筆にあたって省力化を重ねた・・例えば、北朝鮮のデノミの記事紹介のところ、解説をつけてません・・ために、ボロ出しちゃいました。
 メンゴメンゴ。

 では、記事の紹介です。

 やっぱし、私のヨミ通り、本件については、米国政府に対して個人的恨みのある小沢幹事長の指示通りに鳩山首相が動いているってことだな。↓

 「・・・普天間問題では先月末以降、関係閣僚が民主党幹部と意見交換を進めてきた。その際、年内決着を強行して連立与党内にひびが入れば、年明けの通常国会運営に支障が出るとの懸念が党側から示されたとみられる。閣僚の一人は「完全に潮目が変わった」と語った。・・・
  1日には、岡田克也外相と北沢防衛相が首相官邸で鳩山首相、平野官房長官と長時間協議。関係閣僚が集まった別の席上では、岡田外相以外は「年内決着は難しい」との認識で一致したという。・・・」
http://www.asahi.com/politics/update/1203/TKY200912020464.html

 小沢は、不祥事がらみで幹事長辞任に追い込まれるのがそう遠くないと踏んで、「持論」の(米海軍以外の)米軍日本撤退論への風穴を開けるのを花道にする決意を固めた、と思いたいところです。
 その際、鳩山の後任を(自分にことごとに抵抗する)岡田以外にするであろうことも期待しつつ・・。

 だから、在沖海兵地上部隊は、全部グアムに移れば一番いいのさ。↓

 「・・・沖縄に駐留する米海兵隊のグアム移転に関連し、陸上戦闘部隊の第3海兵師団の一部約1100人が移転計画に含まれていることが、米海軍が20日に公表したグアムの基地建設に関する環境影響評価書で明らかになった。・・・
 グアム北部のマリアナ諸島に新たに射撃場が建設されることから、戦闘部隊も一部含まれるものとみられる。移転が実現すれば、戦闘訓練もグアムに移されることになり、地元負担の軽減につながりそうだ。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091121-OYT1T00526.htm?from=nwla

 鳩山安子さん、さぞかし慈善団体に毎年、大枚寄付されて来られたんでしょうな。
 そんな話、少しも伝わって来ませんが・・。↓

 「・・・安子氏は金を与えるだけでなく、二人の息子を政治家として出世させる上で決定的な役割を果たしたとされている。兄弟の政界入り、自民党からの離党、民主党の結党など、重要な局面で決断を促したのも安子氏だった。鳩山兄弟が96年に民主党を結党した当時(邦夫氏はその後離党し自民党に復帰)、結党にかかった25億円のうち17億円を安子氏が支出し、事実上の「オーナー」となっていたのも、こうした背景によるものだった。安子氏は外相を務めた夫の威一郎氏を「政治家としては3流」と酷評し、二人の息子のうち一人は必ず首相にしたい、という思いを抱いていたという。・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20091203000018

 米フォーリンポリシー誌よ、よくぞ、こんな論考を載せたねえ。↓

 ・・・the United States has killed nearly 30 Muslims<=288,000> for every American lost<=10,325>. The real ratio is probably much higher, and a reasonable upper bound for Muslim fatalities (based mostly on higher estimates of "excess deaths" in Iraq due to the sanctions regime and the post-2003 occupation) is well over one million, equivalent to over 100 Muslim fatalities for every American lost. ・・・
  I don't think it was wrong to expel Iraq from Kuwait in 1991 or to topple the Taliban in 2001. Nor do I think it was wrong to try to catch Bin Laden -- even though people died in the attempt -- and I would support similar efforts to capture him today even if it placed more people at risk. In other words, a full assessment of U.S. policy would have to weigh these regrettable costs against the alleged benefits to the United States itself or the international community as a whole.
 Yet if you really want to know "why they hate us," the numbers presented above cannot be ignored.・・・
Given our generous and unconditional support for Israel's policy towards the Arab world in general and the Palestinians in particular, Muslims rightly hold us partly responsible for those victims too. ・・・
http://walt.foreignpolicy.com/posts/2009/11/30/why_they_hate_us_ii_how_many_muslims_has_the_us_killed_in_the_past_30_years

 19世紀末から20世紀央までも、これ位の比率↑で、米国は1,000万人のアジア人を殺害しました。(これ、腰ダメの数字です。誰か、計算してくれないかなあ。)
 しかも、中東イスラム世界への介入の場合と違って、米国は、全く上記アジアへの介入で利益を得ていません。
 だから、こちらの方がはるかに罪深いのです。
 にもかかわらず、不思議なのは、日本人の間で、いや、アジア人の間で、かかる観点から米国を非難した人がこれまでほとんどいなかったことです。

 以下は、ジョン・ブラウンという、奴隷解放に命を捧げた白人たる米国人に関する重い重いコラムです。↓
 自分達を、モーゼ率いる選民的一団に擬したこの米国人は、アルカーイダにおけるビン・ラーディンと瓜二つですね。
 ただし、ビン・ラーディンの掲げた大義とジョージ・ブラウンの掲げた大義を比較すれば、文句なく後者のそれの方が普遍性がありますがね。
 ところで、私は、米国そのものが、つい最近まで、ブラウンの掲げた大義に180度反する大義・・人種主義的帝国主義・・を掲げた、アルカーイダ的国家であったと考えています。
 このような考え方に立つと、因果は巡る的に申し上げれば、アルカーイダは、全中東イスラム教徒に成り代わって、そして更には、全アジア人にも成り代わって、元祖アルカーイダたる、涜神的なる米国に全面的報復戦争を挑んでいる、ということになるのかもしれませんよ。↓

 ONE hundred and fifty years ago・・・<John >Brown<(1800〜59年)> was a bearded fundamentalist who believed himself chosen by God to destroy the institution of slavery. He hoped to launch his holy war by seizing the United States armory at Harpers Ferry, Va., and arming blacks for a campaign of liberation. Brown also chose his target for shock value and symbolic impact. The only federal armory in the South, Harpers Ferry was just 60 miles from the capital, where “our president and other leeches,” Brown wrote, did the bidding of slave owners. The first slaves freed and armed by Brown belonged to George Washington’s great-grandnephew.
 Brown’s strike force was similar in size and make-up to that of the 9/11 hijackers. He led 21 men, all but two in their 20s, and many of them radicalized by guerrilla fighting in Bleeding Kansas, the abolitionists’ Afghanistan. Brown also relied on covert backers ? not oil-rich Saudis, but prominent Yankees known as the Secret Six. Brown used aliases and coded language and gathered his men at a mountain hideout. But, like the 9/11 bombers, Brown’s men were indiscreet, disclosing their plan to family and sweethearts. A letter warning of the plot even reached the secretary of war. It arrived in August, the scheme seemed outlandish, and the warning was ignored.
 Brown and his men were prepared to die, and most did, in what quickly became a suicide mission. Trapped in Harpers Ferry, the raiders fought for 24 hours until Robert E. Lee ordered marines to storm the building where the survivors had holed up. Ten raiders were killed, including two of Brown’s sons, and seven more hanged. No slaves won their freedom. ・・・
 In 1859, John Brown sought not only to free slaves in Virginia but to terrorize the South and incite a broad conflict. In this he triumphed: panicked whites soon mobilized, militarized and marched double-quick toward secession. Brown’s raid didn’t cause the Civil War, but it was certainly a catalyst. ・・・
http://www.nytimes.com/2009/12/02/opinion/02horwitz.html?ref=opinion&pagewanted=print
 ・・・Ralph Waldo Emerson compared him to Jesus, declaring that Brown would “make the gallows as glorious as the cross.” Henry David Thoreau placed Brown above the freedom fighters of the American Revolution. Frederick Douglass said that while he had lived for black people, John Brown had died for them. A later black reformer, W. E. B. Du Bois, called Brown the white American who had “come nearest to touching the real souls of black folk.”・・・
 By the time of his hanging, John Brown was so respected in the North that bells tolled in many cities and towns in his honor. Within two years, the Union troops marched southward singing, “John Brown’s body lies a-mouldering in the grave, but his soul keeps marching on.” Brown remained a hero to the North right up through Reconstruction.
 However, he fell from grace during the long, dark period of Jim Crow. ・・・
http://www.nytimes.com/2009/12/02/opinion/02reynolds.html?ref=opinion&pagewanted=print

 日本で行われた研究なのに、何で日本のメディアの電子版には出てないの?↓

 ・・・women tend to live longer than men in almost all countries worldwide, and that these sex-related differences in longevity also occur in many other mammalian species. ・・・
 ・・・ in nature males tended to concentrate resources on building a large body, because strength and bulk help them fight for mating opportunities with females.
 In contrast, females tended to conserve energy for breeding and providing for their offspring. ・・・
 ・・・offspring, completely free of any genetic material inherited from a male, lived on average a third longer than mice with a normal genetic inheritance.  The mice with two mothers were significantly lighter and smaller at birth.
But they appeared to have better functioning immune systems. ・・・
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/8390055.stm 
--------------------------------------------------------------

太田述正コラム#3684(2009.12.3)
<政治的宗教について(その4)>

→非公開