太田述正ブログは移転しました 。
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太田述正コラム#3617(2009.10.31)
<皆さんとディスカッション(続x644)>

<ΑωΑω>(「たった一人の反乱」より)

 この人、媚びることしか考えてないな・・・
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091030-00000647-san-pol

<ΑΑωω>(同上)

 別にいいじゃんクジラなんて。
 みんなクジラ肉なんて普段は食わないし、普段は食いたいとも思ってないものだろ。

<とおりすがりの者です>

 --英国の大麻政策--

 かなり古い記事<(コラム#3201)>に対するレスで恐縮ですが,
「大麻の危険性に関する記事」
http://www.guardian.co.uk/commentisfree/2009/oct/29/cannabis-schizophrenia-classification
と「大麻の押収状況や大麻所持への警告処分状況に関する資料」
http://www.homeoffice.gov.uk/rds/pdfs09/hosb1609.pdf
が公表されましたので,備忘のためレスします。

<太田>

 なるほど。こういうこと↓ですか。

 ・・・Professor Nutt contrasts a 2.6 fold increase in risk of psychosis carried by using cannabis with a twentyfold increase in risk of lung cancer if one smokes cigarettes. Unfortunately, he is not comparing like with like. The twentyfold increased risk is not carried by just being a cigarette smoker but rather by being a long-term heavy smoker. For cannabis, the risk of psychosis goes up to about six times if one is a long-term heavy cannabis smoker.・・・(ガーディアン上掲)

 文中で引き合いに出されているたばこですが、肺がんにかかる可能性を増すだけでなく、マリファナ同様、精神疾患にかかる可能性も増すようです。

 「・・・喫煙により脳萎縮が進行する・・・
 大うつ病の発症率は,たまの喫煙者よりも,頻繁な喫煙者のほうが2倍近く高かった。・・・
 喫煙者はパニック発作の発生率が,一度も喫煙したことのない人や禁煙した人に比べて、2〜 4倍に達する・・・
 全般性不安障害が成人早期に現れたと報告された頻度は、10代で喫煙した人々で6倍も高かった。・・・」
http://www.d2.dion.ne.jp/~nosmoke/sinnkei.htm

 まだ喫煙している人、百害あって一利もないたばこは、即刻止めましょう。

<ΑωωΑ>(同上)

 90年代はカーディガンズ筆頭にスウェディッシュポップが一大勢力となっていましたがそういうのは無視ですかそうですか。 <(コラム#3615参照)>

<太田>

 だから、「比較的最近のポップスのアバ等を除けば」って断ってるでしょ。
 いずれにせよ、こういうことを言いたい時は、ユーチューブ等のURLを添付しましょう!

 廃スレの紹介の2回目です。
 今回は、「次は太田述正をブレーンにするのはどう?」レスだよ。
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1 :どうかな:2007/12/12(水) 20:31:05 ID:efyPtPQL
呉智英、西部の次はこいつなんか面白いんじゃね?

http://blog.ohtan.net/

自民も民主も官僚もマスコミも、とにかくそこいらじゅうに爆弾投げつけてるぞ
東大法学部出身の防衛庁キャリア官僚で有りながら天下りをせずに野に下った非常に珍しい人
小林はどう評価するのか興味が有る

2 :名無しかましてよかですか?:2007/12/13(木) 20:29:30 ID:OOdS2M5U
だれ?

3 :名無しかましてよかですか?:2007/12/18(火) 05:59:16 ID:h+V8VZua
金も名誉も地位もいらないと言ってそこらじゅうに爆弾投げつけているテロリスト

4 :名無しかましてよかですか?:2007/12/21(金) 08:14:00 ID:57I9Jb5L
おもしろいぜ、このおっさん。

5 :名無しかましてよかですか?:2007/12/21(金) 18:50:45 ID:X4ahPDcr
本日太田総理に出演

6 :大輔と大悟の呉越同舟:2007/12/22(土) 07:34:49 ID:KZiE/YWO
このー木 なんの木 気になる木になる木ー

7 :名無しかましてよかですか?:2007/12/22(土) 08:17:14 ID:J6cn7FaE
おもしろいけど支持は得られないだろうね、外部からも内部からも
話し口がシニカル過ぎるというか、馬鹿にしたような話し方するから
内容だけで登用してもらえるのか・・・まぁもっと使いやすい人いくらでもいるんじゃないの?

8 :名無しかましてよかですか?:2007/12/22(土) 08:32:17 ID:q1tCDEud
シニカルな話ぶりは少年のようなナイーブさを隠す仮面
こいつの経歴で天下りしないのは凄いことなんだよ
年収2000万×20年or30年だからな
4億から6億いらないって飛び出したのはこいつだけ
この天下りによる生涯賃金が賄賂になっているんだよ
それが日本のシステムの一番の問題だって指摘してるのが太田
このことをきっちりとテレビで解説すればシンパは増えるだろうね

9 :名無しかましてよかですか?:2007/12/22(土) 16:13:05 ID:rIwg0swG
確かに自分だけが旨みを捨てているという点は強みなんだよな

10 :名無しかましてよかですか?:2007/12/25(火) 21:20:36 ID:fkzWdLxd
こいつのアングロサクソン論とかが戦争論4で取り上げられるのか?

11 :名無しかましてよかですか?:2007/12/27(木) 06:00:56 ID:rVK4NjxS
ちょくちょくテレビに出てるけど何が言いたいのかさっぱりわからん

12 :名無しかましてよかですか?:2007/12/27(木) 13:55:32 ID:pYqeQx9V
小林以上に極論を言う人間をブレーンにしても意味ないだろw

13 :名無しかましてよかですか?:2007/12/27(木) 19:35:46 ID:rVK4NjxS
こいつの面白さを理解できるまでじっくり話を聞くのはテレビでは無理だろうな
興味を持ってブログを熟読すればかなり面白い人物だとわかるんだけど

14 :名無しかましてよかですか?:2007/12/29(土) 06:04:35 ID:POU+EAYI
ブット暗殺が必ずしもマイナスではないなんて言う奴他に居ないわw
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 それでは、記事の紹介です。

 ヘリコプターが固定翼航空機に比べて事故が起きやすいのはなぜかがあらゆる角度から説明されています。
http://www.slate.com/id/2234014/

 ハンナ・アーレント(1906〜75年。ドイツ出身の米国のユダヤ系政治思想家)のホロコースト観の問題性については、最近、コラム#3599、3605、3609(いずれも未公開)で何度かとりあげたところですが、彼女をこれ以上はないような激しさで弾劾するコラムが出てました。↓

 ・・・Wasserstein ・・・, cites <Hannah >Arendt(アーレント)'s scandalous use of quotes from anti-Semitic and Nazi "authorities" on Jews in her <'The Origins of >Totalitarianism<'> book.
 Wasserstein concludes that her use of these sources was "more than a methodological error: it was symptomatic(症候的) of a perverse(ひねくれた) world-view contaminated(汚染された) by over-exposure(過度に晒されること) to the discourse(論議) of collective contempt and stigmatization(汚名を着せること) that formed the object of her study"?that object being anti-Semitism(反ユダヤ主義).・・・
 Adolf Eichmann(アイヒマン) was, of course, in no way a banal(陳腐な) bureaucrat: He just portrayed himself as one while on trial for his life. Eichmann was a vicious and loathsome(いまわしい) Jew-hater and -hunter who, among other things, personally intervened after the war was effectively lost, to insist on and ensure the mass murder of the last intact(手を付けられていない) Jewish group in Europe, those of Hungary. So the phrase・・・banality of evil(悪の陳腐さ)・・・ was wrong in its origin, as applied to Eichmann, and wrong in almost all subsequent cases when applied generally.・・・
  ・・・there have always been Jewish critiques of Jews. But Arendt's "aversion(嫌悪) clearly ran much deeper" than has been supposed, Wasserstein asserts. He concludes his piece(論文) by wondering, "Why?"
 I believe the new Heidegger(ハイデッガー) revelations(暴露) may shed(注ぐ) some light on that question. ・・・
 Not only did Arendt have an affair(性的関係を持つ) with him when she was an 18-year-old student about half his age, before Hitler took over, but despite his public exaltation(賞揚) of the Fuhrer(総統), despite his firing(解雇する) Jews once he became rector(学長) of Freiburg University. We now know that she later resumed some kind of warm relationship with the・・・ philosopher・・・
  ・・・<He> informed Freiburg students in his infamous 1933 rectoral address of Nazism's "inner truth and greatness," declaring that "the Führer, and he alone, is the present and future of German reality, and its law."・・・
 ・・・did she disingenuously(不正直に) (or self-deceptively(自己欺瞞的に)) construct her false banal Eichmann from her false banal Heidegger? ・・・
http://www.slate.com/id/2234010/pagenum/all/#p2

 コラム#3611で、ニューヨークタイムス掲載コラム
http://www.nytimes.com/2009/10/24/opinion/24lipman.html?pagewanted=print
に「<米国の>女性は、実績だけで勝負しているのではダメなのだ」と書いてある、と記したところですが、実際、給与アップを女性はもっと貪欲に要求すべきであり、要求さえすれば、かなりの程度それが実現し、男女の給与差は縮小するはずだ、という記事が出てました。↓
http://www.doublex.com/blog/xxfactor/do-women-really-ask-raises-less-frequently-men

 北朝鮮のような極端な例は別として、スターリン主義社会から自由民主主義社会に変わったとて、民衆の幸福度が必ず上昇するという保証はなさそうです。↓
 (今回は出てこないけれど、旧東独の人々の多数は、現時点では、ドイツ統一前の生活の方が良かったと思っています。(コラム#3378参照)
http://www.spiegel.de/international/germany/0,1518,634122,00.html )

 ・・・In Eastern Europe, the people wanted communism's fairness but also capitalism's riches. The incongruity of those desires eventually eroded communist regimes ・・・
 ・・・<However,> Free elections,・・・do not necessarily lead to more freedom. . . . The free market can impoverish a nation as effectively as central planning.・・・
 Today, the Czech Republic is a leading producer of pornography, while Sofia and Gdansk market themselves as destinations for stag weekends. Half a million Poles live in Britain, causing the British jokingly (and not so jokingly) to complain that they should take their work ethic and go home. ・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/10/30/AR2009103001843_pf.html

 Last but not least、一人題名のない音楽会の北欧特集の2日目です。

 フィンランドの音楽は、スウェーデン系フィンランド人の作曲家、シベリウス(Jean Sibelius)の手になるものだけだ、と言っても過言ではありません。
 しかも、そのシベリウスの作品で聴くべきものはわずかに2曲のみです。

 最初の1曲は「フィランディア(FINLANDIA)」(原題:「フィンランドは目覚める」)です。
 この曲は、1899年当時、ロシア皇帝がフィンランド大公でもあって、フィンランドがロシアの支配下にあったところ、ロシアによるフィンランド支配に抗議する・・具体的にはロシアによるフィンランドの新聞検閲に抗議する・・目的で作曲されました。
 好評を博したこの曲は、その後、タイトルを偽ってフィンランドで演奏され続けました。
 そのフィンランドは、第一次世界大戦後、宿願の独立を果たします。
 1941年に至って、この曲の一部に対し、フィンランドのある詩人によって歌詞がつけられ、シベリウス本人が合唱用に編曲したものが「フィランディア讃歌(Finlandia-hymni)と名付けられ、以後、この部分だけ独立して演奏されることになります。
 フィンランドは、1941年当時、ソ連の侵略(冬戦争)により、再び国家存続の危機を迎えており、フィンランド国民は、この歌によって大いに勇気づけられるのです。
 この歌は、同国では、現在でも国歌に次ぐ第二の愛国歌として愛唱されています。
 その歌詞の邦訳は、次のとおりです。

おおフィンランドよ、見よ、おまえの朝が明ける
夜の脅威は消え去った
ヒバリは輝く朝を歌う
あたかも空が歌うかのように
夜の力は朝の光によって打ち負かされた
おまえの朝が明ける、祖国よ

おお立ち上がれ、フィンランドよ、高く掲げよ
偉大な記憶の冠が飾るおまえの頭を
おお立ち上がれ、フィンランドよ、おまえは世界に示した
(他国への)隷属を追いやったことを
そしておまえが抑圧に屈しなかったことを
http://en.wikipedia.org/wiki/Finlandia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%82%A2

 それでは、もともとのフィランディアを、ただしフィランディア讃歌を組み込んだ形のものを、お聴きください。巨大な人数の合唱にはびっくりです。 0:56〜
http://www.youtube.com/watch?v=e_m7IYLDpnM&feature=related

 シベリウスの、聴くべきもう一つの曲とは、バイオリン協奏曲(Violinkonzert d-moll op.47)です。

 この曲のユーチューブにアップされている数の何と多いことか。
 オイストラフ、ハイフェッツ、スツェアリング(Henryk Szeryng)、ヴェンゲネフ(Maxim Vengerov)、ヒラリー・ハーン(Hilary Hahn)、サラ・チャン、五嶋みどり、神尾真由子らの演奏を聴いた上での結論は、クリスチャン・フェラス(Christian Ferras。1933〜82年(自殺)。フランスのバイオリニスト)の演奏が抜きんでている、ということです。

 では、彼の演奏を聴いてみてください。
 第一楽章
http://www.youtube.com/watch?v=x6Kq0qMMpgU&feature=related
 第二楽章
http://www.youtube.com/watch?v=qYR9ychIPJc&feature=related

 私は、感動のあまり、第二楽章の途中から涙がでてきて止まらなくなりました。
 こんな経験はあまりありません。
 何と、第二楽章の終わり頃に、演奏者自身が泣いてしまっているではありませんか。
 惜しいことを。
 聴衆はともかく、演奏者は、ギリギリのところで、感情をコントロールしなければなりません。
 そのため、泣いた後で彼が行った第三楽章の演奏は、緊張の糸が切れたのか、ちょっとだけですが、ゆるんでしまっています。

 そういうわけで、実はこの曲、第三楽章だけアップされている例も少なくないのですが、その中から、私が傑出していると思ったパールマンの力強い演奏を、フェラスの演奏の代わりにお聴きください。
http://www.youtube.com/watch?v=PAmC_Dkd6f8

 シベリウスのこの曲は、えもいわれぬ魔力があるからこそ、かくも多くの演奏者を惹き付けるのでしょうが、感動的に弾きこなすには、特異な才能とTPOが求められるようです。
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太田述正コラム#3618(2009.10.31)
<キリスト教の歴史(その2)>

→非公開

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