太田述正コラム#3522(2009.9.14)
<皆さんとディスカッション(続x597)>

<ΑΠΑΠ>(「たった一人の反乱」より)

≫その箇所で、私は「明治期の日本人は、まともな諜報活動をやってたってことですよ。」と答えてるでしょ。 昭和の戦前期の日本人の諜報活動は、まともじゃなくなってたし、(略 )≪(コラム#3520。太田)

 反論が雑駁過ぎるなあ。まあ太田さんの言う”諜報活動”とはどういうことかということと”まともな諜報活動”と”まともでない諜報活動”の違いとか聞いてみたいけど・・・
 明治期の日本はリソースが少なかったから諜報活動も1つに集約しなければならなかったんで、逆に”まとも”な諜報活動ができたのに対して昭和期は逆に組織の拡大と分裂で諜報活動が複数に分裂し、1つにまとめきれなかったのが”まともでない”諜報活動が多かった原因だと僕は思っていますけど、個々の現場レベルでは結構、”まとも”にやってたと思いますよ。
 その証拠に国家目標と現場の目標が一致した大東亜戦争における現地人への協力態勢の取り付けとか大成功してますがな。
 インドだって、あのまま侵攻してればインド独立になってたって太田さん自身書いてましたがな。

<ΑΑΠΠ>(同上)

特務機関
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%B9%E5%8B%99%E6%A9%9F%E9%96%A2
南機関
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E6%A9%9F%E9%96%A2

<太田>

 サンキュー。
 今度はΑΠΑΠサンの、「明治期の日本はリソースが少なかったから諜報活動も1つに集約しなければならなかったんで、逆に”まとも”な諜報活動ができたのに対して昭和期は逆に組織の拡大と分裂で諜報活動が複数に分裂し、1つにまとめきれなかったのが”まともでない”諜報活動が多かった原因だと僕は思っています」と、「個々の現場レベルでは結構、”まとも”にやってたと思いますよ。 その証拠に国家目標と現場の目標が一致した大東亜戦争における現地人への協力態勢の取り付けとか大成功してますがな。」の典拠も探してあげてください。

 なお、「明治期の日本人は、まともな諜報活動をやってた」の一応の典拠として、「・・・日露戦争における欧州での日本の情報活動が組織的になされていた・・・」、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E7%9F%B3%E5%85%83%E4%BA%8C%E9%83%8E
及び、「・・・資金力に余裕のなかった日本は、戦争に踏み切っても最初のうちに戦勝を重ね、なるべく早く講和に持ち込む戦略を立てていたのです。戦争というと、どうしても軍隊の動きにばかり焦点が当たってしまいますが、その裏で戦時広報として金子堅太郎を米国に、末松謙澄をヨーロッパに派遣し、最も重要な戦費調達は高橋是清に託すというように、明治政府は適切な手を打っている・・・」
http://electronic-journal.seesaa.net/article/10562823.html
をあげておきます。

<コバ>

 --how to be happy--

 自衛隊の士気が低下した理由に、「不祥事はこれからも次々に起きることでしょう。具体的な使命を国民が与えていない。無意味な仕事だけが与えられて、むなしい気持ちを多かれ少なかれ抱いているからです。」とありますが、吉田ドクトリンの下で育った私たちの多くもまた、経済最優先、カネや仕事最優先で生きているけども、個人の自立のないところで使命感も達成感もなく空虚に生きているのではないでしょうか。
 いや、自分だけかも?(笑)
http://blog.ohtan.net/archives/51405395.html
http://blog.ohtan.net/archives/50955634.html

 ヒマラヤはブータンからのメッセージを日本人は真摯に受け止めるべきなのでしょう。

Bhutan tells Japan how to be happy
http://www.atimes.com/atimes/South_Asia/KI10Df04.html

 結局、あなたが幸せかどうかはあなた自身と、あなたが人生で何を成し遂げたいのかにかかっている。
 Whether you are happy in the end is up to you and what you want to achieve in your life.

 家族は重要であり、あなたが幸せかそうでないかはあなたが幸せなときや不幸なときに、いっしょに笑ったり泣いたりしてくれる人たちに囲まれているかどうか次第である。周りにいたわってくれる人たちがいれば、あなたはブルックリン橋やサンフランシスコの金門橋から飛び降りることもないだろう。
 ・・・family is important and whether you are happy or unhappy depends on whether you are surrounded by people who will laugh with you or cry with you in times of success or sorrow. Having people around to comfort you means you won't find yourself jumping off the Brooklyn [Bridge] or the San Francisco Golden Gate.

 …ダメだ、英語勉強しよ、三日坊主だけど!

<太田>

 この「ブータンからのメッセージ」を、家族の効用に着目したものと受け止めれば、このメッセージは誤りです。
 もう一度、「友人の効用」(コラム#3228)を読み返されたらいかがですか?
 更にいいのは、近々書く「友人の効用(続)」をお読みになることです。
 有料読者じゃない方は、1ヶ月後くらいに公開された時にぜひお読み下さい。

<Chase>(2009.9.13)http://blogari.zaq.ne.jp/fifa/

 太田述正氏のオフ会に参加した。・・・
 同会への参加は、まとまって太田テーゼのエッセンスを吸収できた貴重な機会であった。
 ひとつ慨嘆するのは、これほどの日本最高水準の言論人のオフ会でありながら、会が極めて小規模で地味なことである。
 正論はいつの時代でもこのようなものといってしまえばそれまでだが、迫りくる国難を考えると、心胆を寒からしめるものがある。
 心ある財界人の(スポンサーとしての)奮起を望みたい。

<太田>

 ご心配いただくのはありがたいが、私のコラムは基本的にネットに無償で公開されており、必ずしもスポンサーがいたらより多くの人に私の主張が到達するというものでもないでしょう。
 ただ、活字媒体を通じての発信も重要なので、オフ会用にMSさんがつくってくれた小冊子的なものが本当に本になればいいとは思いますね。
 どなたか、音頭をとって、「べじたん」さんの提案や同じオフ会でHさんと私がやった問答等も参照しつつ、上記小冊子の構成を確定し、この構成に沿って、改めて私のコラムを選択配列し、その上で加除を行い、更に「である」調への書き換えを行って原稿を確定していただけないかなあ。

 それでは、記事の紹介です。

 「地位協定の改正なんてケチなことは、考えるのを止めなきゃダメです。」(コラム#3520。太田)と申し上げたところですが、容疑者引き渡しや刑事裁判権のことがもっぱら念頭にあるのであって、下掲の話↓は別ですからね。

 「民主、社民、国民新の3党は・・・、在日米軍の軍人らの法的地位を定めている日米地位協定について、米軍基地内で環境汚染が起きた場合に回復義務を負わせる環境条項の盛り込みを米側に提起する方針を固めた。ドイツや韓国では地位協定に同様の文言が盛り込まれており、米側の理解を得やすいと判断した。・・・
 ドイツでは1993年に地位協定を見直し、米軍の基地などにドイツの環境法を適用できるようにしたほか、韓国でも2001年に米国と交わした覚書の中で、米国が韓国の環境法を尊重するとの文言を盛り込んでいる。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090914/plc0909140147000-n1.htm 

 核の先制使用は担保される必要があるけれど、その理由は、「北朝鮮の生物・化学兵器に・・・対する核抑止」のため↓などではなく、日本の領域への在来兵力による渡洋侵攻を抑止するためですからね。(コラム#3506、3520参照)

 「核廃絶への道筋を探る賢人会議「核不拡散・核軍縮に関する国際委員会」の報告書草案で、米国に対し、核兵器の「唯一の目的」を核戦争阻止に限定し、核の役割を低下させる新核戦略を採るよう促す勧告が盛り込まれたことについて、「核の傘」の弱体化を恐れる日本の委員が異論を表明している・・・。
 ・・・北朝鮮の生物・化学兵器による攻撃に対する核抑止力堅持にこだわる日本側は、宣言の早期実現に抵抗している・・・。」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009091301000461.html
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太田述正コラム#3523(2009.9.14)
<友人の効用(続)(その1)>

→非公開