太田述正コラム#3300(2009.5.28)
<皆さんとディスカッション(続x499)>

<唯我独尊>

≫この動画に対するコメントが金太郎飴的過ぎることが、むしろ私には気にな
りました。誰か進次郎の弁護を買って出る奇特な人いませんか?≪(コラム#3298。太田)

 弁護しますよ。
 進次郎氏は自分に対して正直な方のようですね。正直者が馬鹿をみる政界に討って出ようとしているのです。御手並拝見で傍観してみましょう。このような有権者の態度が今の日本を築きあげたかと思うと忸怩たる思いを強くいたしますです、はい。これでも弁護したつもりです。

<ΑεεΑ>(「たった一人の反乱」より)

 ほかに仕事を選べないし、転職も自由にできないし、与野党、有権者からの親父への好き嫌いも世襲しないといかんし、同情するわ。
 最近だと自民党、しかも親父が前いた派閥のボスからも皮肉られてるし。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090517/stt0905171348009-n1.htm

 メディアを含め親父をポジティブに評価する場面は少ないだろうし、政治の世界にいる限り親父というしがらみから逃れられないと言う意味では羨むような人生か分からんよ。
 ・・・うーん、弁護じゃないですね。

<KT>

 進次郎の余裕がない虚勢、それをわかってニヤニヤして近づく民主党候補者、踊らされて人格批判だらけのコメントする人たち、目を見ただけで人間がわかるなんて、どんだけ達観しているのですか、という自分も半人前。

 話を変えて、音楽です。

ウィリアム・テル(途中から)
(http://www.youtube.com/watch?v=JkymTHSbWe0&feature=PlayList&p=88AB1D8C9F88F096&index=0)
炭鉱節(ジャパニーズ・ミュージカル)
(http://www.youtube.com/watch?v=7UWGPbkJLJI)
American Patrol(属国日本の自衛隊はこれを軍歌にすべき)
(http://www.youtube.com/watch?v=DK-lBi5r6Jk)

<太田>

 どうもどうも。
 ただ、もう少し、それぞれの音楽とご自分の関わりについて語って欲しかったですね。

<KT>

 紹介されてた「鬼子来了」<「鬼が来た!」(コラム#3290)>を観ました。
 この監督のセンスの素晴らしさに、考えさせられました。
 日本軍の規律・モラルの脆さ、最後にカラーになる場面が、今も思い出させます。

 今はこれしか書けないです。あと、無知は盲目ということでしょうか。

 太田さんは観ました?そして、どう思われました?

<太田>

 次回は、筋をばらさない範囲で、もう少し具体的に感想を書いてもらえるとありがたいな。

<コバ>

 --東アジアで核兵器ドミノ競争?--

 国際社会が北朝鮮をいくら批判しようとも、北朝鮮の暴走を止める術はないようです。
http://www.atimes.com/atimes/Korea/KE27Dg01.html

 それどころか、韓国や日本、台湾が核兵器保持に動き出すのではないのかとの懸念まで持ち上がっています。
 Ultimately, a nuclear South Korea and Japan could transform the geostrategic landscape of East Asia, and possibly the world. It could hasten the end of US hegemony in Asia, since the two would become less dependent on the US to guarantee their security.
なんてことまで書かれてますが…。
 民主党が政権を取れば、it could introduce subtle changes to Japan's defense policy.とも指摘されています。
 しかし本当に東アジア情勢が不安定化しないことを願うばかりです。

<太田>

 だけど、東アジア情勢を不安定化させない限り、金王朝を打倒することはできません。
 わが民主党は自衛隊の攻撃能力強化を唱えており、北朝鮮の今回の核実験を受けて韓国内では自前の核能力保持論議が出ています(典拠省略)。
 こういう議論を活発化させることが、中共の尻に火をつけ、一層「東アジア情勢を不安定化」させてくれるかもしれませんね。

<ドラドラ>

 you tube楽しみにしてたのに・・・、「たかじんのそこまで言って委員会」大阪の讀賣テレビ 2007年10月28日が消されてた・・・。
 くやしいなぁ、あの動画楽しみにしてたんだけどなぁ。9条の会のアホどもに見つかって消されたかも。あいつらアホですから

<けんちゃん>

 総選挙が近くなりました。
 公明党の存在理由が余り見えません。自民党の選挙のお手伝いだけで、時には自民党にイチャモン付け、大臣ポストを手に入れる。
 創価学会、公明党は何が目的で、日本の為になっているのでしょうか。
 時々投票をお願いされるのですが、其の存在価値が分かりかねます。
 どうか、皆様方のご意見を拝聴したいと思います、宜しく。

<太田>

 東大紛争の真っ最中の1968年の秋に駒場(教養過程)で、無期限スト中、何と学園祭(駒場祭)が行われたのですが、その時、私の所属していたクラス(S42 文科1類/2類 16D)の展示に創価学会と原理研究会についての私の文章を「出展」しました。
 その時、創価学会(公明党を含む)については、日本において、相対的に恵まれない人々に、創価学会員になることで、帰属感を与えるとともに、その巨大な組織内での「立身出世」の道を開くことによって、社会安定化機能を果たしている、という趣旨のことを記したと思います。
 公明党は、創価学会員に、これに加えて、地方議員や国会議員になるという、組織外での「立身出世」の道を開くための組織内組織として機能しています。
 公明党が政権政党との連立を追求してきたのは、与党になれば、閣僚ポストの配分にあずかれ、創価学会員が大臣にまで「立身出世」することが可能となるからです。
 つまり、私の見解では、創価学会は、創価学会員のための創価学会員による創価学会員の、現世利益を追求することを目的とした高度に合理的な組織なのです。
 しかし、このような組織が存在することによって、創価学会員以外のすべての日本人が、多かれ少なかれ迷惑も被っているわけです。

 では、本日の記事の紹介です。

 元外務官僚の宮家邦彦が産経にコラム↓を寄せています。

 「・・・14日付のインターナショナル・ヘラルド・トリビューン(IHT)紙は、日米同盟についてかなりショッキングな寄稿文を掲載している。・・・
 要約すれば、「日本の内政はさらなるデッドロックとなり、同盟について日米相互の不満は高まるだろう、…米国の政策決定者は日本に求める役割について期待値を下げる必要があるかもしれない」と論じた上で、在沖縄海兵隊削減や日米韓関係強化など、日米同盟の強化が必要だとする内容である。
 さらに、執筆者の1人は同時期にワシントンの著名なシンクタンクで講演し、「現在の内政上の分裂や不協和音により、日本は数年間、場合によっては今後十年間、アジアと世界で日本にふさわしい役割を果たせなくなるだろう、…問題は、日本の内政プロセスでは何の決断も実行もできないという過去15年間の状況が今後も続くことである」とまで警告したという。・・・
  次にショックだったのは、こうした重要な寄稿文が米国の主要紙に掲載されないことである。おいおい、IHTはニューヨーク・タイムズ(NYT)が発行している新聞だぞ、といわれるかもしれない。だが、IHTとニューヨーク・タイムズ電子版にしか載らないということは、米国内の購読者はほとんど読んでいない、NYT本紙の編集者もこの寄稿内容にそれほど大きな関心を示さなかった、ということだ。米国の親日派や知日派が頼りになった時代はもう終わりつつあるのかもしれない。・・・
 民主党のお家騒動と外交安保政策である。北朝鮮が核実験を行っても、ミサイルを発射してもまともなコメント一つ出てこない。こうして、日本が重要な政治的決定を下せず、国際的地位を急速に低下させているのだとしたら、一体何のための政局なのか。筆者にはどうしても理解できない。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090528/amr0905280814001-n1.htm

 太田コラムの読者ならお分かりだと思いますが、宮家は、日本が米国の属国であることから目を逸らしつつ、属国の悲哀を語っているのであり、そのトロさ、ないしは不誠実さに呆れざるをえません。

 次に北朝鮮の核実験関係です。
 本日も、英米の主要紙の論調は、非公開コラムの方に譲ります。
 日本の主要紙の電子版に碌に記事が出ていないのは遺憾です。

 「北朝鮮の2回目の核実験・・・中国政府は内部で激怒しているというのが、北京の外交関係者の間に広がるうわさだ。・・・」
http://www.chosunonline.com/news/20090528000030

 私の「ひょっとして、中共は今回の核実験に心底怒っているのかも」(コラム#3298)という指摘が朝鮮日報によっても裏付けれたわけです。

 「<韓国のPSIへの参加に関し、>北朝鮮人民軍板門店代表部は27日に声明を発表し、その中で「南朝鮮(韓国)の五つの島(ペンニョン島・大青島・小青島・延坪島・ウ島)の法的地位、そしてその周辺海域で行動する米帝国主義者の侵略軍、さらには傀儡(かいらい)海軍の艦船および一般船舶の安全な航海は担保できなくなるだろう」と述べた。・・・
 北朝鮮の祖国平和統一委員会もPSIへの参加を「宣戦布告と見なす」とした上で、「戦時に相応した実際の行動と措置で対応する」とコメントしている。
 北朝鮮板門店代表部の声明は、韓国のPSIへの参加について、停戦協定における「海上封鎖禁止」を定めた内容に反すると主張しており、そのため自分たちも停戦協定にとらわれず行動するという論理を展開している。しかし停戦協定の「海上封鎖禁止」に関する条項は、協定が締結された当時、北朝鮮地域を含む韓半島(朝鮮半島)全体の制空権と制海権を連合軍(米軍)が完全に掌握した状態にあったことから、「停戦が成立すれば連合軍が北朝鮮の海岸と海上を封鎖することはできない」という趣旨で定められたものだ。
 PSIは参加国の国内法、国際法、国連安全保障理事会の決定などに違反しない範囲で執行され、韓国が北朝鮮船舶の臨検を行うとしても、韓国の領海の外ではできないことになっている。そのためPSI活動は「海上封鎖に当たる」という北朝鮮の主張は、論理的にみても最初から成立しない。・・・
http://www.chosunonline.com/news/20090528000029

 殿(金正日)ご乱心ってところですね。
 なお、「韓国が北朝鮮船舶の臨検を行うとしても、韓国の領海の外ではできないことになっている。」のは、韓国が独自に自主規制しているものであり、韓国以外のこれまでのPSI参加国には必ずしもあてはまりません。

 本件で、例外的に英米の主要紙(ニューヨークタイムス)の記事↓を引用しておきます。

 ・・・South Korea’s president, Lee Myung-bak, lauded his people on Wednesday for their “mature response” to the North’s behavior. He noted that the North’s nuclear test and its six subsequent short-range missile launchings did not affect stock and foreign exchange markets beyond initial jitters. ・・・
http://www.nytimes.com/2009/05/28/world/asia/28korea.html?pagewanted=print

 韓国の人々も、今回の北朝鮮による核実験を脅威と見ていないことを大統領自らが認めた形ですね。(コラム#3297(未公開)、3298参照)
  
 別件です。
 恋愛が微分方程式によって解明できるというコラムを見つけました。
 参考文献もいくつか掲げられていますので、理系で関心のある方は、この記事↓をぜひお読み下さい。
http://judson.blogs.nytimes.com/2009/05/26/guest-column-loves-me-loves-me-not-do-the-math/

 ただし、これは男と女の一対一の恋愛の場合であり、三角関係の数学的解明は論理的に不可能なようです。
 また、当然のことながら、男も女も頭がおかしくはない場合の話ですよ。念のため。
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太田述正コラム#3301(2009.5.28)
<北朝鮮の2度目の核実験をめぐって(続)>

→非公開