太田述正コラム#3283(2009.5.19)
<皆さんとディスカッション(続x491)>

<こくぴと>

 --これがもし強毒性だったら・・・・って考えると空恐ろしいですね。--

●昨日配信のJMM Monday Edition より( http://ryumurakami.jmm.co.jp/ )

・・・「新型インフルエンザがあっという間に広がることを想定して、医療現場はその準備に追われていますが、新型インフルエンザ陽性となった妊婦やがん患者は、一体どこで医療を受けられるのか、厚労省はひとつでも発表したでしょうか」ということを、医師で厚生労働医系技官の木村盛世さんが指摘されています。

(木村盛世さんの意見は以下で読めます)
http://www.kimuramoriyo.com/25-swine_influenza/ 
http://www.m3.com/iryoIshin/article/97613/ 
http://lohasmedical.jp/news/2009/05/01183722.php? 

 夏になっても収まらないかも?
http://www.bloomberg.com/apps/news?pid=email_en&sid=aQ9tp7YIYYX0

 もし強毒性に変わったら、あるいは新たに強毒性が発生したらどう対応するのか? についてのアナウンスや議論が政府やマスコミの間でもっと出てきて良さそうに思うのですが。

<太田>

 「阪神地区」という言葉には実態があるんだな、また、首都圏でまだ感染者が発見されていないことは、日本が意外に「地方分権」であることを示しているな、とちらっと思いました。
 ところで、漢検の前理事長と長男が背任容疑で京都地検に逮捕されましたが、前理事長がマスクをしている・・その上野球帽まで被っている・・こと、長男はマスクをして(おらず、野球帽も被って)いないこと、他方係官にもマスクをしている人がいること
http://www.asahi.com/national/update/0519/OSK200905190058.html
は、関西におけるインフルエンザの深刻な状況と、前理事長の抜け目なさとを合わせ示しているように思いました。

<ΑηηΑ>(「たった一人の反乱」より)

 FAQを作ればいいのにって話は以前から指摘されてるよ。
 なかなか手をつけないだけ。っつーか民主党から出馬したしがらみが残ってる部分もあるんじゃないのか。
 コラム整理も兼ねて紙媒体で、突破口になるような挑発的な著作を出してほしい。もう完全に狙って書いてもらって。
 歴史文明観はまだ勝負してないから世に問えばいい。
 もうネタには困らないでしょ、あれだけ書いてれば。
 もっと営業に注力してよ。もったいない。
 コラム読者の引きじゃ限界だって。
 共著もやらないし、もっと売れてくれなきゃ困るんだよ。

<ΑΑηη>(同上)

 あの煩雑なコラムを拾い読みして、主張の全体像を把握する程度の意欲を持たない層は切り捨てるのもしかたなしという判断なんだろう。

<Chase>(2009.5.16)(http://blogari.zaq.ne.jp/fifa/

 宮台真司氏の新刊を買った(「日本の難点」)。
・・・
 自身は東大卒といえども、法学系でないためか異様なコンプレックスを抱いている(かのように見える)。
 法学部首席卒業のキャラを分析しまくって(このレベルは例外なく公共的な発想持ちだとかいって)、その存在を相対化することによって悦に入っている。
 日本の学歴もどき社会が如何に社会を圧迫してきたか、日本でエリートと称される人がいかに脆弱か(典拠は小室直樹の「危機の構造」を再読してください)、我々は今でも日々その目撃者であるというのに・・・・(典拠は猪瀬直樹でも読んで下さい)。
 昔、日米構造協議の時、アメリカの高官は、日本の(エリート?)高官の実務性・専門性のなさを嘆いて、日本側の列席者を嘲笑していた(典拠は探したが不明。頭でよく覚えています。藤原肇の著書だった。思い出せずすんません。)
・・・
 皆!太田述正氏の箴言通りに、真面目に書くときは典拠をはっきりさせよ!(これ本気)ああ今日はなんか気分が悪い。

<太田>

 全く国内論壇をフォローしていないので、おかげで、宮台真司なる論者の存在を知りました。

<ηηαα>(「たった一人の反乱」より)

小沢代表から記者クラブ開放の言質をとった記者会見での質問
http://diamond.jp/series/uesugi/10071/
 ↓
鳩山就任会見 報じられない「記者クラブ否定」発言
http://www.data-max.co.jp/2009/05/18_093133.html

 マニフェストに「記者クラブ廃止」と書くだろうか?

<太田>

 情報提供ありがとう。
 鳩山がこの前代表だった時に採用した民主党における記者クラブ制度廃止が、小沢によって政権を取った場合にもそうする方針が打ち出され、再び代表になった鳩山によってコンファームされたってことですね。
 これは、すばらしい。

<SM>

  鳩山由紀夫さんの考え方は、かなり太田さんに近いですね。
(具体的な政策や表現方法は違うかもしれませんが、
 少なくとも本質的にはあまり変わらないような印象を受けます。)

太田さんの主張(http://www.ohtan.net/opinion/

鳩山さんの主張の抜粋(http://www.hatoyama.gr.jp/indy_frame.html)

---
1. 民主党の目指す社会は、私流に言えば友愛社会です。
  すなわち、個人の自立・尊厳を前提に互いに支えあう社会です。・・・

2. 世界の平和を自ら築いていくことが、
  これからの日本の安全を守るための基本です。
  その上で、国連をはじめとした国際社会に積極的に貢献し、
  グローバル化した世界の諸問題の解決に取り組む尊厳ある日本を目指します。
  ・国家として自立し、価値の異なる社会とも共生していける友愛外交を推進する
   ・・・
---

鳩山さんの主張は、
「友愛」を人間主義的なものの考え方に基づいた人への接し方だと思えば、
日本の「縄文の顔をしたアングロサクソン化」と、
外交・安全保障を通じて、その世界への波及をめざす、
と太田コラム流に読み替えることができます。

もしこれが単なる私の思い込みでなければ、
鳩山さんが総理になったら、世の中がもう少し面白くなるかもしれませんね。
(同時に太田コラムも読者数が激増することを期待。)

<ηαηα>(「たった一人の反乱」より)

鳩山由紀夫メールマガジン 2007/4/28  

 参議院補欠選挙の余韻がまだ残っているなか「平和と共存のための北東アジア指導者会議」に出席するため、一泊二日でソウルに行ってまいりました。(中略)  会議には、日中韓の政治家や学者などが、それぞれの国から5名ずつ集まって北東アジアの平和と経済的な共存共栄を如何にしたら実現できるかというテーマについて、率直に話し合いました。日本からは政治家として私のほかに加藤紘一議員と仙谷由人議員が参加していました。(中略)
 私のスピーチは要約すると次のような内容です:
 「日米中のトライアングル」と同程度に「日中韓のトライアングル」が重要であるが、日本政府にはその認識がいまだに乏しい。日本外交の新機軸として唱え始めた「価値の外交」は、自由と民主主義、市場経済と法の支配、そして人権を尊重する国々を育てる外交で、結構だが、ふたつの問題がある。ひとつは中国と韓国がその際のパートナーに入っていないことで、もうひとつは人権と言いながら例えば慰安婦問題における河野談話を見直すような、日本が犯した人権無視の行為には目を瞑る動きが見られることである。「価値の外交」とは、要するに価値観を同じくする国々とは仲良くしたり、自分達の価値観を押し付けようとする外交である。
 私は「価値の外交」よりも「友愛の外交」のほうが正しいと信じる。
 「友愛の外交」とは、たとえ価値観が等しくなくとも、違いを認めて、尊敬し信頼する外交のことである。東アジアに生きている我々は、かつて仇敵だった独仏が鉄鋼と石炭を共同管理するECSCを設立したことに端を発して、今日、不戦共同体とも言えるEUが出来上がったことを思い起こし、環境やエネルギーを協力のキーワードと考えて、東アジアに不戦共同体を作ることを夢物語に終わらせてはならない。
 この夢の実現に必要な理念こそ、「友愛外交」である。
http://blog.mag2.com/m/log/0000074979/108498767.html

<ηααη>(同上)

 「あの」加藤紘一大先生とご一緒かい。
 中共や韓国相手に検証もせず反論もせず相手の歴史観を飲もうってわけか。
 こんなことでいいの?
 ましてや専制ヤクザ帝国の中共なんかと組めるわけないじゃん。
 なに考えてんだ? 血塗られた「友愛」外交じゃないか。
 自公は論外だけど民主党大丈夫? しっかりしてもらいたいね。
 説教してやんなよ。

<太田>

 鳩山は、ちょっと前にも私が指摘したことがあるところの、全欧安保的なものと同盟的なものとの仕分けが十分出来ていないだけのことでしょう。
 鳩山は、経営工学という、いわば文理総合的学問分野でPh.Dを持っており、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%B3%A9%E5%B1%B1%E7%94%B1%E7%B4%80%E5%A4%AB
論理と事実に基づいて考える訓練をしている人間です。
 彼が総理になれば、より発言には慎重になるだろうから、心配はいりませんよ。

<αηαη>(同上)

(引用初め)

太田述正コラム#906(2005.10.13)
<メディア・中立性・客観性(その1)>
1 始めに
私は英米のメディアが、日本のメディアとは違って、
精力的に中共の暗部についても取材し、
報道していることにかねてから敬意を払ってきました。
(引用終わり)

 太田さん、青木直人さんや彼の主催するHPとか、ニューズレター・チャイナってメルマガ知ってる?
 日本人でも腐れ果てた大手メディアに属さないで、自分でリスクとって取材を重ねてきた人っているんだよ。
 ぜひ目を通してみたら? 「右」とか「保守」文化人とは一線を画している人だと思うよ。
 過去コラムちょっと量がすごいけど読んでる。応援してるよ!

<太田>

 応援ありがとう。
 残念ながら、現在より、ウェブ等であたるソースを増やす時間的余裕はありません。

<αηηα>(同上)

 太田述正コラム#920他の<ガーディアンの靖国神社ブログ>シリーズ(1〜4)なんか白眉だよ。
 史観議論にかかる遊就館の「最近始まった展示」は習俗たる神道神社と分けろ(おいらの超訳なんで間違ってたらスマン)なんて極めて立派な見識じゃんか。

 大手マスコミってのは毎年8月に代わり映え無く低次元な記事を書くね。
 中共や韓国の舌になってるけどどんだけ怠惰なんだよ。
 野に遺賢ありなんてもんじゃないぞ。

 こういう人がかつて出馬しながら民主党の不甲斐なさにはホント腹が立つ。
 政権取る気なら勉強して、あとはカルト政党のいかがわしさを叩きゃ簡単じゃないか。 ふざけてるの?

<太田>

 サンキュー。

<ααηη>(同上)

>共著もやらないし、もっと売れてくれなきゃ困るんだよ。 <(上掲。ΑηηΑ)

 悩ましい問題なんだよなあ。そんなコネないし。
 おーたんの「梯子をはずされた論」が面白かったし、室井がコメンテータを降板したんで、個人的にアンカー@関西テレビの番組に以下のメール送ってみたけど、残念ながらスルーされたようだ。
 ちなみに、アンカーへのメールの個人成績は1勝1分1敗。


 こんにちは。3/18(*1)、4/1(*2)放送で青山さんが「戦後初の迎撃宣言」「日米非同盟」「積極的に孤立せよ」
ということで独立の兆しをみせる政府の対応を評価されていましたが、元防衛庁キャリアの太田さんは全く別の見方をされていて興味深いです。

 太田さんによると、日本の領空を通過するとは言え、日本にとって直接的脅威でないはずのテポドン2迎撃はアメリカに求められたものであろう。
 しかし、当のアメリカがやる気をなくし梯子を外された日本政府は自衛隊法を持ち出して慌てふためいている。という属国ぶり、つまり日本政府には今だに独立していない見解を示されています。
 以下に簡単に抜粋します。(*3)

 一般市民の代弁者の一人として室井さんをコメンテーターにされていたと思いますが、一視聴者としましてはコメンテーターはやはり知識人であって欲しいと思います。
 一般市民の代弁者はヤマヒロさん、村西さん、豊田さん、岡安さんで十分ではないでしょうか。

 青山さんに対論を張れる知識人として太田さんをコメンテーターに呼んで頂ければと思います。
 「米国からの独立、国家ガバナンスの回復」という目標では青山さんと見解は一致しています。(http://chizai-tank.com/interview/interview40.htm

 ご検討の程よろしくお願い致します。

*1 http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid639.html
*2 http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid646.html
*3 http://blog.ohtan.net/archives/51338285.htmlhttp://blog.ohtan.net/archives/51351759.html
  http://blog.ohtan.net/archives/51352506.htmlhttp://blog.ohtan.net/archives/51352881.html より抜粋して送った。

<ΕΕΑΑ>(同上)

 ウーン。TV見ないんでよくわからんけど。
 コメンテーターなんて番組の大方針の枠の中で話すだけでしょ。
 太田コラムとTVを見てる層の嗜好はかなり開きがあると思う。今時TVで売れてもしょうがないだろ。
 チャンネル桜ほども時間もらえないぜ。反射神経の世界。
 紙でもウェブでも活字媒体で売れないと。

 俺は出版社にリクエストのはがきやメール出してる。

<太田>

 どうもどうも。
 出られる人は、ぜひ次のオフ会に出てもらって、インプットをお願いしたいな。
 ところで、青山繁晴ってTVで見かけたことあるだけだけど、結構、青山ファンと太田ファンを掛け持ちしている人、いるみたいですね。

<E>

 <コラム#1841>「「人種」は実在するのか(その1)」<を読み>ました。
http://blog.ohtan.net/archives/51104405.html#comments

 わたしは White(European Japanese)であるが、他国から来た White と話をしているだけで Asian の Japanese からとても嫌な顔される。 
 わたしの立場にたつとき、軽々しく日本にやってきて Japanese(Asian) とつきあっている White は、Japanese(Asian)がわたしに対して行なう嫌がらせに対し、加担しているか又ひどく助長しているかにしか見えない。 

 このてのコラム(本文のこと)を書くような Japanese(Asian)は、ご自分らのしていることの姿がわかっていない。 
 わたしから見ると、 Japanese(Asian)は調子のよい物言いばかりする矛盾だらけの身勝手な手合いでしかない。 

<太田>

 これシリーズにするつもりだったんだけど、「その2」以下、結局書かずじまいでした。
 さて、このコラムは私見を述べたものではなく、英語圏における人種論議を客観的に紹介したものであり、誤解があるようですね。
 それにしても、もう少し、あなたの「差別」体験を語っていただけるとありがたいのですが・・。

<福田茂孝>(2007.12.14)(http://katagesidakufu.seesaa.net/archives/200712-1.html

 --防衛省の癒着の問題の本質--

 いつもiPod nanoで何を聞いているかというと、ラジオ番組をpodcastで聞いているわけですが、今回のは是非聞いて欲しいと思ったので、書いてみました。

 『小西克哉VS太田述正“守屋問題をおねだり事件として終わらせるな” 』
 きょうのニュースさかさメガネは、特別編です。

 小西克哉さんと、元・防衛庁審議官の太田述正さんとの対談をお送りしました。
 太田さん、と言ってもピンと来ない方が多いかもしれませんが、あの守屋武昌前・防衛事務次官の同期入省で、実名入りのあっせん利得議員リストを公表した方です。
 そのリストには額賀さんや久間さんなど、今、取りざたされている人たちばかりでなく加藤紘一さんや中谷元さん、玉沢徳一郎さんなど、歴代の防衛庁長官経験者の名前がずらりとならんでいて、大変注目を集めました。
 きょうは太田さんが現職時代、身をもって体験された「口利きの実態」を語っていただきました。

 骨子としては、防衛省に具体的な任務が与えられていないのが、そもそもの問題の本質。
 他の省庁と異なるのは、国民生活に密接に係わり合いがないために、問題が生じたとしてもクレームがつかない、という点でした。

 ほんの数十分で、とても分かりやすいお話でした。何かをしながらでも聞けますので是非是非オススメです。

リンク先は.mp3で音が出ますのでご注意。
http://tbs954.cocolog-nifty.com/st/files/sakasa20071211.mp3


<太田>

 かなり昔のものですが、ご紹介しておきます。
 なお、リンクは切れているのでご注意。

 本日の記事の紹介です。

 ・・・girls who are shorter and fatter tend to get their periods months earlier than classmates. <Because> The genes・・・<which> plays a key role in the timing of puberty in both girls and boys・・・sit right next to DNA controlling height and weight・・・
 ・・・the earlier a woman goes through puberty, the more risk she may be at・・・developing・・・heart disease, breast cancer and osteoporosis.
 "Girls maturing earlier are more likely to become depressed, delinquent, aggressive, socially withdrawn, suffer sleep problems drinking, smoking, drug abuse, lower self-esteem and suicide attempts.
 "They're also more likely to exhibit poor academic performance in high school than on-time or later maturing peers. ・・・
http://news.bbc.co.uk/2/hi/health/8046457.stm

 そそられるような記事はないかと思って、久しぶりにドイツのシュピーゲル誌の英語サイトを覗いてみましたが、全くありませんでしたね。
 本コラムで2度話題にした、例の全欧歌謡コンテストでドイツはずっと振るわず、昨年は最下位、今年も20位に終わった
http://www.spiegel.de/international/zeitgeist/0,1518,625500,00.html
というのですが、戦後ドイツの元気のなさ、知的劣化がここに象徴されているように感じました。
 今年のコンテストでは、ドイツを代表してエントリーした歌手が外国系の顔立ちをしていること、歌を盛り上げるために一緒に出演したストリッパーも、ドイツ系の顔立ちではあるものの、米国生まれであること、にむしろ興味がわきました。
 このストリッパーは欧州全域で超有名らしいのですが、彼女の写真のスランドショーもシュピーゲルのこのサイトは掲げています。これもアンマシぱっとしませんがね・・。
http://www.spiegel.de/fotostrecke/fotostrecke-42608.html#backToArticle=625500
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太田述正コラム#3284(2009.5.19)
<ポーランド史(その2)>

→非公開