太田述正コラム#3279(2009.5.17)
<皆さんとディスカッション(続x489)>

<クッシー>

 太田さん、ご回答頂きありますがとうございました。
 相手にするなと言われましたが、既に相手にしてしまっています。
 彼らは、基本的に自分の考えに異常なまでに固執し、自分たちの考えと違うものに対して、売国奴や工作員扱いをする始末です。
 止めるのは簡単ですが、訓練だと思い、もう少し議論してみようかと思います。
 とりあえず、代表は鳩山氏に決まって良かったですね。

<amida>

 --中共の支配下にはいるのか--

 ぼやぼやしてたら、中共に主権を渡すことになるのは、チャンネル桜の討論会を見れば明らかである(ジャパンデビューに関して無料で視聴できますので是非)と私には思えるのですが、そのどこが米国の属国でありたいと無意識的に願う退嬰的な人たちだというのでしょうか。
 少なくとも私は先生と同じく、米国であれシナであれ、日本はなんらおもねることなく自主独立の主権国家たるべきだと思っております。
 先のヘリテイジ財団の文章を見ても、アジアにおけるリーダーシップの空白をシナが埋めることになると言っているではありませんか。
 それは日本の主権的な行動を今以上に制約することになり、それこそシナの属国になりさがることになる恐れ大だと思います。
 米軍も嫌だが、シナはもっと過酷で嫌だと思う人が多いと信じますが、それは日本が台湾のようになる恐れがあり、シナによる台湾の併?を目前にしている域内のこの危機的状況からもそれを看過していていいのかと思います。
 シナに幻想を抱いている日本人はそんなにいるのでしょうか。
 現実政治を見抜いていらっしゃる太田先生はシナの脅威をお感じになりませんか。 
<太田>

 おやおや。
 私としては、「主権の委譲」という言葉に対し、「中共などに主権を渡すという売国行為だ」と反発されるような方々を揶揄させていただいただけなんですがね。
 ちなみに、私があげた例に即して申し上げれば、米国は、国際司法裁判所の択条項受諾宣言を撤回しており、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%8F%B8%E6%B3%95%E8%A3%81%E5%88%A4%E6%89%80
国際刑事裁判所締約国でもありません。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%88%91%E4%BA%8B%E8%A3%81%E5%88%A4%E6%89%80
 他方、日本は国際司法裁判所の選択条項受諾宣言をしており、かつ国際刑事裁判所締約国です。(上記2典拠)
 つまり、米国は「主権の委譲」を嫌う国であるところ、「主権の委譲」がお嫌いな方々は、宗主国米国のご意向に忠実な方々である、ということになりますね。
 なお、累次申し上げているように、私は中共の体制・・現在はファシズム・・に脅威を感じていますが、軍事的脅威はまだ感じてはいません。(ただし、核の脅威を除く)

<ΑΑΗΗ>(「たった一人の反乱」より)

 おーたん、ありがとー。書き方(コラム#3277)がダメだったわ。

 「ってのは、この研究員だけでなく、アメリカ人の<保守層の>共通認識なんかねえ?」と伝えたかったんだ。ヘリテージ財団って共和党の政策機関だし。
 日本軍を解体したのも、朝鮮戦争時に再軍備を要求したのもアメリカの民主党。
 一方で、共和党は日本が属国であってほしい党なのかなあ?と思ったんだ。

≫レーガンは日本を米国の属国のままにとどめようと考えた ≪(コラム#2431「共和党善玉・民主党悪玉論(その2)」。太田)
http://blog.ohtan.net/archives/51278169.html

<太田>

 私が、「共和党善玉・民主党悪玉論」シリーズで言いたかったのは、共和党親日/民主党反日論は正しくない、ということなのであって、その逆は正しい、ということではありませんよ。

<ΑΑΗΗ>(同上)

≫作戦会議≪(コラム#3277。MS)

 オフ会には参加できないけど、おーたんの主張のFAQを作れないかな?

Q.自民党が与党じゃダメ?
A.自民党はハト派とタカ派の馴れ合い所帯でだな…

Q.じゃあ、民主党が与党になれば、脱属国できるか?
A.日本が属国であるという現実を突きつけられたときに、民主党がどうするかは分からないが、自民党よりは期待できるであろう。

Q.でも、民主党じゃ頼りない?
A.確かに民主党には社会人不適合者がいるが、自民党よりははるかにマシ。ちなみに、おーたんは反自民党・反自民党系であって、積極的な民主党支持ではない。

とまあ、こんなこと書いてたよなあと思うんだけど、コラム量が膨大すぎて、
サイト内検索しても、おーたんが書いた部分にたどり着けないんだなあ。

<太田>

 なーるほど。
 太田HP内に「太田主張FAQ」(仮称)頁をつくり、ウィキ方式で、読者に自由にQとAをつくってもらう、なんてことが考えられるかもしれませんね。
 オフ会の時の議論で、更に参加した皆さんにもんでもらうことにしましょう。

<ηηΑΑ>(同上)

≫ニコニコのURL付けてくれりゃよかったのに・・。≪(コラム#。太田)

 これ。
http://www.youtube.com/watch?v=1BBomcbCy_s&fmt=22
http://blog.ohtan.net/archives/51359533.html

 全部はたぶんこれ。こっちは見てないんで、どこでの発言かは分からない。
http://www.nicovideo.jp/mylist/12085175

 国政の参政権は徴兵制とリンクする
http://blog.ohtan.net/archives/51081797.html)、

 一方、地方参政権は何とリンクするんだろう?

・税金か? vs いやいや税金はインフラ使用料じゃない?(典拠略)
・そもそも外国人参政権って在日の参政権ことだろ?在日特権ってのがあってなあ、税金免除されてるんだわ vs いやいや在日特権なんて都市伝説ですからw
http://anond.hatelabo.jp/20090414170900

とまあ、よく分かんないんだなあ。
 「日本人が自信を失っている」「日本列島は日本人だけの所有物じゃない」なんてポエム言い方じゃなくて、理論的に話して欲しいよね。

<太田>

 さっそくありがとう。

 記事の紹介です。
 小沢の心中を推し量った記事ですが、当たるも八卦ってところかな。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090517/stt0905170835005-n1.htm

 全欧歌謡コンテストで、(イスラエルではなく、)ノルウェーが優勝したとのことです。
 今回は、グルジアからのエントリー曲がグルジア戦争がらみの反ロシア的な曲であるとしてエントリーが拒否されたり、色々な意味で注目されたところです。
http://www.nytimes.com/reuters/2009/05/16/arts/entertainment-us-eurovision.html?ref=world
 なお、↓で優勝の歌と5位に入った英国エントリーのウェバー(Andrew Lloyd Webber)作曲の歌を聴くことができますよ。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/entertainment/8052636.stm

 ネアンデルタール人は、現代人類によってとって食われて絶滅したんじゃないかって話が出てました。
 どんな味するんだろうね。
 One of science's most puzzling mysteries - the disappearance of the Neanderthals - may have been solved. Modern humans ate them, says a leading fossil expert.・・・
  Neanderthals were a sturdy species who evolved in Europe 300,000 years ago, made complex stone tools and survived several ice ages before they disappeared 30,000 years ago - just as modern human beings arrived in Europe from Africa.・・・
http://www.guardian.co.uk/science/2009/may/17/neanderthals-cannibalism-anthropological-sciences-journal

 趙紫陽の回顧録のフォロー記事がまた出ていました。
 中々皮肉たっぷりの記事であり、このほか、趙が現実をきちんと把握出来ていなかった面もあるのではないか、ともこの記事は指摘しています。
 しかし、そこまで言うのなら、天安門事件の際の参加学生達の空理空論的突出ぶりもまた皮肉らなきゃダメだと思いますがね・・。
 ・・・In 1989, Zhao urged his fellow leaders to enter into reasoned dialogue with the student protesters, who, he insisted, were "absolutely not against the basic foundations of our system" but were "merely asking us to correct some of our flaws." Could it be that Zhao really believed this? Or was he using it, as the students themselves were, as protective cover? Of course the students knew that it would be dangerous -- indeed foolhardy -- to declare open opposition to the ruling system. But to conclude that they were interested only in flaws is a bit silly. When certain things could not be stated plainly in public, the students sometimes resorted to double entendre -- singing, for example, lines from the Chinese national anthem: "Rise up, oh people who would not be slaves. . . . China's most perilous hour is nigh." Even more mischievous was the singing of selected lines from the 1950s song "Without the Communist Party there would be no New China" -- where the singers intentionally left the meaning of "New China" ambiguous. ・・・
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2009/05/15/AR2009051503122_pf.html

 ところで、もう一つの趙回顧録のフォロー記事を読んでいて気付いたのですが、この回顧録の序を書いている人物がハーバード・ビジネススクールのベストセラー雑誌の編集者なんですね。
 ・・・"Although Zhao now speaks from the grave, his voice has the moral power to make China sit up and listen," Adi Ignatius, editor in chief of the Harvard Business Review, wrote in the preface.・・・
http://www.latimes.com/news/nationworld/world/la-fg-china-prisoner16-2009may16,0,7198779,print.story

 それだけじゃありません。
 知らないうちに、売れっ子経済史家のニール・ファーガソンまでハーバード・ビジネススクール教授になっていたとは、びっくりです。
 国際政治や歴史の専門家等がこれほどは充実していない、わが母校スタンフォード・ビジネススクール危うし。
 ・・・Niall Ferguson is a professor at Harvard University and the Harvard Business School・・・
http://www.nytimes.com/2009/05/17/magazine/17wwln-lede-t.html?ref=magazine&pagewanted=print

 ジュニア・ブッシュ政権前半における、パウエル国務長官のパウエル・ドクトリン(敵を圧倒する大兵力を用いる)とラムズフェルト国防長官のラムズフェルト・ドクトリン(空軍力と小兵力で敵を畏怖・欺騙して負かす)の対立は、今では前者が正しかったということになったと言えそうですが、2001年のアフガニスタンにおける対タリバン政権戦争においては、大成功を収めました。
 確かに、↓を読むと、ラムズフェルトが当時、有頂天になった姿が彷彿とします。
 ・・・ 350 Special Forces soldiers, 100 C.I.A. officers and 15,000 Northern Alliance fighters routing a Taliban army 50,000 strong ・・・
http://www.nytimes.com/2009/05/17/books/review/Barcott-t.html?_r=1&hpw=&pagewanted=print
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太田述正コラム#3280(2009.5.17)
<共産主義の興隆と没落>

→非公開