太田述正コラム#3225(2009.4.20)
<皆さんとディスカッション(続x462)>

<globalyst>

 コラム#3223は良かった。
 深雪さんは、私が、これまでの(と言っても1年にも満たないのですが)太田さんのコラムからだけでは解らなかった核心を引き出してくれたように思います。

≫日本国憲法護憲派が主張しがちな、「日本敗戦後の平和は憲法由来の概念故に担保されるものだ」≪(コラム#3223。深雪)
≫戦前の帝国議会での『前科』がある日本の議会政治にはいまだ備わっていない≪(コラム#3223。石川健治)
≫要するに、日本人は自分で自分が信用できない、だから、米国に日本の統治の基本をおまかせしよう、という…戦後日本人のコンセンサス的なメンタリティーなのです。≪(コラム#3223、太田)

 これ、すごく理解できます。この感覚は私の中にもあります。

≫「このメンタリティーないし不文憲法をぶちこわすためには、日本国憲法なんぞには関わらず、米国なんて、とてもじゃないが日本人が統治の基本をおまかせできるような国ではない、だから、そんな米国におまかせするのではなく、いやでも自分で自分を統治しなければならない」≪(コラム#3223。太田)

 これを読んでいるうちに、吉田ドクトリン墨守者(=右翼)と、護憲派(=左翼)とが同じに見えてきたし、少し民主党(嫌いだけど)応援しても良いように思えてきました。
 でも、(話は少し戻りますが)

≫「政官業癒着構造粉砕を標榜している民主党が中心となった政権が樹立されれば、この癒着構造が実際に粉砕される」≪(太田。コラム#3215)

ことは一定程度期待できるでしょうが、このとき民主党が、かなり頑張って「癒着構造の粉砕」を行わないと、

≫「その暁には…この新政権は…自分達が「政治」を行わなければならなくなる。」「そしてその瞬間、新政権は、日本が米国の属国であるがゆえに、自分達は政治の基本には携わることができない、という痛切な事実を直視させられる」≪(太田。コラム#3215)

という段階へ移行できないように思えます。
 つまり「癒着構造の粉砕」が徹底していれば、民主党政権は後戻りできずに

≫「その結果新政権は…米国に吸収合併…米国から「独立」…を選択せざるをえなくなる」≪(太田。コラム#3215)

段階へと進むと思いますが、
 「癒着構造の粉砕」が中途半端に終われば、日本の右翼と左翼は、ある意味似たもの同士だし、小沢氏を筆頭に「政官業癒着構造」の流れを汲む人達は民主党内や民主党の近くにもいますし、そこから「政官業癒着構造」の旨みを新たに知るに至った党員が増殖して、民主党という、自民党とは看板は違うけど似たような政権ができただけに終わりそうです(大田さんは「それでも民主党にかけるしかないのです」なんて言うのでしょうね)。
 小沢氏が党内に残るのは、民主党が政権を取れなくなるだけでなく、民主党が政権についた後の「癒着構造の粉砕」を中途半端(あるいは、官僚をちょっと苛めただけ)にする危険があり、罪が大きいように思えます。

<太田>

 私が最近コラムに記したことを、整理していただき、ありがとうございます。
 きっかけをつくってくれたのは、深雪さんですけどね。

<遠藤健太郎>(2008.6.28)http://mblog.excite.co.jp/user/knnjapan/entry/detail/?id=8179641

 ・・・「親米保守」という従米派の存在は、実は「反日」系勢力の護憲派と無意識の領域で繋がっていました。平沼代議士も私も、その視点で言うなら「反米保守」という事になりますが、正確には、日本の主権を日本国民の手に完全に取り戻す事を目指す「真・保守」と呼称してもらいたいところです。

 私はかつて、元防衛官僚の太田述正氏の指摘を取り上げて「日本の外交・安保は全て米国に丸投げになっており、官僚機構は日本の為に仕事をしていない。或いは出来ないようになっている為、係る予算は最初から目的外使用を認められているようなものだ」と書いた事があります。・・・

<太田>

 遠藤さんも、的確に私の言いたいことを受け止めておられますね。

<onigash>(2008.12.31)2008年12月31日(http://www.youtube.com/watch?v=w_EIxGTbpdU

 日本文化チャンネル桜  2008年12月25日放送分「闘論!倒論!討論2008 本当に日本は守れるのか?リアル国防論」より10分間の抜粋。太田述正氏(評論家・元防衛庁審議官)が、日本の軍隊(自衛隊)は 何を守る(べき)ものなのかについて、良いことを(珍しく?)言ったと思ったので、その発言を軸として編集してみました。

<pon8313 >(3か月前)(同上)

 あからさまに嫌悪感を露す水島社長の態度にもかかわらず、出演し続ける太田さんは立派だと思います。
 自嘲気味に入る笑いとすぐどもってしまう話し方、誤解を招く人だ けど、今の自衛隊のあり方に問題を感じている人だし、こうやって パネルも用意して討論に挑んでいるし、拝聴に値すると思います。 たまにえって驚くことを言いますが。

<gengoro1> (3か月前) (同上)

 このオヤジ頭かなりいいよね。
 えっ、ということいっても後でよくよく考えると、なるほどな、そうだよな、と合点がいくことが多い。

<太田>

 onigashさん、私の発言部分を、ユーチューブにアップしていただき、ありがとうございました。

 記事の紹介です。

 「民主党の岡田克也副代表は18日、三重県東員町で開いた会合で、小沢代表の資金管理団体を巡る政治資金規正法違反事件について「国民の7割以上が説明に納得できないと言っているのに政権交代できるはずがない。代表自身に説明してもらわないといけない」と述べ、小沢氏自身の説明が必要だと強調した。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090418-OYT1T00836.htm

 ちょっと前の記事ですが、評論家的なことしか言わないところをみると、自分も小沢と一蓮托生で執行部を去り、次の代表選には出馬しない、と期待を込めて考えたいところですねえ。

 「中国メディアが最近、中国の経済発展における日本の貢献を積極的に評価している。これまでの日本報道と比べて異例ともいえる“好意的”な内容が多い。背景には日本重視路線を打ち出している胡錦濤政権への国内世論の反発をやわらげるとともに、対中感情が悪化している日本国民に対する配慮がありそうだ。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/world/china/081225/chn0812252120002-n1.htm

 産経サン、とりあげないよりはいいけど、今頃とりあげるなんて、遅すぎやしませんか。

 ホロコーストの全貌はまだ明らかになっていないって記事が出ていました。

 ・・・Holocaust deniers aside, the world is not ignorant of the systematic Nazi slaughter of some six million Jews in World War II. People know of the gas chambers in Auschwitz and Bergen-Belsen; many have heard of the tens of thousands shot dead in the Ukrainian ravine of Babi Yar. But little has been known about the hundreds -- perhaps thousands -- of smaller killing fields across the former Soviet Union where some 1.5 million Jews met their deaths. ・・・
 ・・・In many cases, locals played a key role in the murders, probably by a ratio of 10 locals to every one German.・・・
 The murdering began in June 1941 with the German invasion of the Soviet Union. From the Baltic Republics in the north to the Caucuses in the south, Nazi death squads combed the areas.・・・
http://www.nytimes.com/2009/04/20/world/middleeast/20holocaust.html?_r=1&ref=world&pagewanted=print
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太田述正コラム#3226(2009.4.20)
<世界経済危機と中共>

→非公開