太田述正コラム#3177(2009.3.27)
<皆さんとディスカッション(続x438)>

<太田>

 本日、私の写真入りインタビュー記事が掲載された、琉球新報3月22日号が届きました。
 2頁にインタビューの全文(コラム#3169)が掲載されていましたが、この記事が、それまで連日掲載されてきたと思われる、「識者や政府関係者」とのインタビューの打ち止めとなる11番目のものとして紙面を飾ったことが分かりました。

<K1>

≫何で太田述正掲示板は閑古鳥が鳴いてるんだろうね。≪(コラム#3175。太田)

 ご質問にお答え。
 全般的に内容が硬い事も含めて、形式も堅苦しいからでは?
 制服を脱いで甚平スタイルで行きましょう。
 これで決まり、明日からは読むのが大変かもです。

<太田>

 遠江人さんもあなたも、「どうして他の太田がらみの投稿の場に比べて「太田述正掲示板」への投稿が少ないのか」という私のぼやきの趣旨を勘違いして、太田コラム自身の問題点(とお感じになったこと)を指摘されたわけです。
 すなわち、遠江人さんは、特定の女性の「でき悪」(「会話」的)投稿を(鼻の下を長くした太田が彼女を「対話」的投稿ができるようにすべく教育訓練するという劇画的スポ根物語ないしはマイフェアレディ的ミュージカルに無理矢理仕立て挙げて)「ディスカッション」シリーズに載せ続けたからだ、と指摘され、あなたは、太田コラム全般が内容が硬く形式も堅苦しいからでは、と指摘された、ということになります。
 遠江人さんの指摘は、ある意味、「内容が硬く形式も堅苦し」くあって欲しいという指摘であることを考えると、御両名のご指摘をどちらも反映する形でコラムの内容、形式を改めることは不可能だ、ということになりそうですね。

<globalyst>

≫イヨッ! 4人目の民主党議員現わる。≪(コラム#3175。太田)

に関連する日経記事にある「前原誠司副代表に近い議員グループ」
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20090326AT1C2500B25032009.html
って凌雲会ですよね。
 (以下、ウィキペディアより
 凌雲会(りょううんかい)は、民主党の政策集団である。仙谷由人を後見人とし、前原誠司・枝野幸男がリーダーを務める政策集団であり、「前原グループ」や「前原・枝野グループ」と呼ばれる。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%87%8C%E9%9B%B2%E4%BC%9A

 先日の太田氏が挙げた3人のうちの1人の女性である小宮山洋子氏も同会に所属しているようです。
 また、同会所属の枝野幸男氏も「枝野幸男元政調会長は「検察も小沢氏も説明責任を十分に果たしていない。大方の国民が納得するよう説明してほしい」と述べて、小沢氏の説明が不十分との考えを示した。」と小沢氏に批判的ですね。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090325/stt0903252112010-n1.htm

 前原氏を中心とする凌雲会が反小沢勢力のようです。

<後からすみません>

≫「本日の日経BPコラム(以下抜粋を掲げる)も読んだ上で、できればもう一度、投稿してみてください。」≪(コラム#3173。太田)

 コメントに目を留めていただき、ありがとうございます。
 御指摘の記事はたまたま読んでいましたが、私は、むしろ、「検察当局が流している情報は自らの正当性を必要以上に強調しようとしているように見え・・逮捕の正当性の弱さを自らが証明しているようなものでは」といった部分に目を引かれました。
 ところで、私の投稿ですが、法的議論云々や二階大臣の疑惑とはあまり関係がありません。今後の政治への期待も込めた、私見です。
 「小沢らは、どちらかというと衰退産業たる『業』にしがみつく・・のに対し、小泉らは、・・新たな癒着構造の形成に目を向ける政治家である」と書いておられるように、与党の中枢(決して、二階大臣レベルではなく)では、もっと大規模な政官業の癒着があるだろうと思います(もっとも、具体的な知識はありませんが)。
 私は定期的な政権交代が望ましいと思いますが、まず、選挙上手で政権経験も長い小沢氏に民主党政権を担ってもらい、自民党と官財の癒着を減らすことが優先すると考えます。
 そして、その後で、(政権を担当して成長した)民主党と自民党が交互に政権をとりあい、相手の不正を牽制しあうというのが現実的なプランではないかと思います。
 もちろん、談合罪、斡旋利得収賄罪等、より悪質な犯罪の証拠が明らかになれば、(仮に公訴時効が多少過ぎていても、)小沢氏の辞任は避けられないと思います。

<太田>

 現実はもはや、ずっと先に進んでしまっているようですよ。

 「・・・共同通信社の緊急世論調査によれば、「代表を辞めるべきだ」との回答が66・6%に上り、「代表を続けてよい」の28.9%を大きく上回った。事件に関する小沢氏の説明を「納得できなかった」との答えは79.7%に上った。・・・
 <なお、>起訴事実である西松建設からの資金提供をめぐる政治資金規正法違反罪(虚偽記載など)について、大久保隆規被告が大筋で認める供述をしたと伝えられたことから、これまでの小沢氏の会見における説明が覆る事態にもなりかねない。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/090327/stt0903270334001-n1.htm

 「・・・麻生内閣の支持率は23.7%と、今月7、8両日実施の前回調査より7.7%ポイント上昇。不支持率は7.3%ポイント減の63.5%。・・・
 昨年十二月調査から前回まで小沢氏がリードしていた「どちらが首相にふさわしいか」との質問でも、小沢氏が前回比2.4%ポイント減の31.2%、麻生太郎首相が7.5ポイント増の33.1%で、再逆転を許した。・・・
 政党支持率は自民29.7%、民主28.4%、公明2.7%、共産1.5%、社民2.2%、国民新0.9%、改革クラブ0.2%、新党日本0.1%、支持政党なし32.1%。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009032702000092.html

 「読売新聞社が25日午後から26日夜にかけて実施した緊急全国世論調査(電話方式)によると、民主党の小沢代表が公設第1秘書の起訴後も続投することに「納得できない」は68%で、「納得できる」22%を大きく上回った。
 麻生首相と小沢氏のどちらが首相にふさわしいかでは、麻生氏を挙げた人が32%と小沢氏の23%を上回り、3月6〜8日の前回調査から逆転した。次期衆院比例選の投票先も、民主は31%(前回比3ポイント減)で自民31%(同7ポイント増)に並ばれた。・・・
 麻生内閣の支持率は23.2%(前回17.4%)に増え、不支持率は64.5%(同74.8%)に減った。政党支持率は、自民31.0%(同24.1%)、民主21.2%(同23.8%)で、支持政党のない無党派層は36.9%(同42.6%)だった。・・・」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090326-OYT1T01026.htm?from=nwla

 「・・・<民主>党内では、次期衆院選への悪影響を懸念する声が広がっている。・・・
 前原氏は26日、・・・「小沢氏は様々なことを考慮して判断すると思う」と述べ、自発的な辞任が望ましいとの考えを示唆した。」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090327-OYT1T00063.htm

 政治アナリストの花岡信昭は、小沢は、民主党内での影響力を残す形での辞任をするタイミングをはかっているとしており、
http://www.nikkeibp.co.jp/article/news/20090326/141668/?ml

 ジャーナリストの田原総一郎は、小沢は、選挙対策上最適な形での辞任をするタイミングをはかっているとしています。
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090326/141753/?ml

 私が、秘書逮捕以来、小沢を厳しく指弾してきたのは、繰り返すようですが、彼が自民党系の腐敗政治家達の中で最も汚い政治家の一人であることを、かねてから彼の選挙のやり方についての報道、小沢の側近と称された一連の政治家(その中には私が熟知している政治家も含まれている)の汚さ、及び仙台防衛施設局長をやっていた時の噂から確信していたからです。
 また、秘書逮捕直後から、小沢の自発的代表辞任を促してきたのは、私自身が、たった一人で、2006年と2007年に額賀らの、犯罪にもならないゴミみたいな、しかもいずれにせよ時効にかかっていた腐敗を追及した時の世論の過激なまでの反応を経験しているからです。
 特定の政治家がらみの腐敗のおこぼれにたまたま預かっていなかった日本人は、大部分がその政治家の腐敗の話に容赦はしないってことです。
 私たった一人であそこまでできるのなら、捜査権を持つ検察が組織をあげて特定の政治家の腐敗を追及したら、どんな政治家だって世論の袋だたきになってひとたまりもない、ということなんですよ。
 今私が願っていることは、小沢を最も惨めな形で代表辞任に追い込み、できることなら、彼の政治生命を完全に絶つことです。
 うれしいかな、その可能性は急速に高まりつつある、と思います。

 この関連で、次のニュースも見逃せません。

 「準大手ゼネコン「西松建設」(東京都港区)が二階俊博経済産業相の関連政治団体「関西新風会」(大阪市)の事務所費を補てんしていたとされる問題で、関西新風会にマンションの一室を貸していた東京都内の設計会社が、二階氏側からの家賃支払いが遅れた際に西松建設総務部に連絡していたことが、関係者の話で分かった。連絡を受けた西松建設は、社員らの名義を使って二階氏が代表を務める自民党和歌山県第3選挙区支部に家賃相当分を献金して穴埋めしたという。
 また、設計会社がこのマンションの部屋を購入・改装した際の費用が総額約4000万円に上り、西松建設が設計会社にその分を融資したとみられることも関係者への取材で判明。西松側が関西新風会の事務所維持のためにさまざまな便宜を図っていた疑惑が浮かび上がった。・・・」
http://mainichi.jp/select/today/news/20090327k0000m040159000c.html

 これが事実だとすれば、小沢と二階は、文字通りのレトロ腐敗政治家団子2兄弟・・3人目の兄弟は誰だ?・・として受け止めるべきでしょうね。

 では、それ以外の記事です。

 「・・・ 日経産業新聞の行った調査によると、昨年4月以降、日本では200社を超える企業のトップが自ら減給を願い出ている。こうした企業トップの減給前の収入は米国の同業他社の4分の1だ。日本企業トップが金融危機に際して示した日本式の克己心や謙遜は、西側企業に学べとしてきた長年の流れを変えつつある。
 「どん欲であること、生活へのどん欲さ、財産へのどん欲さ、愛情へのどん欲さ、知識へのどん欲さなど、どんなどん欲さであれ、すべてが人類の進歩を示している」。これはウォール街を舞台にしたある米国映画の中のセリフだ。これは単なるセリフではなく、ここには米国文化の一端が示されてもいる。さらに一時期は、世界中にこうした価値観が一種の普遍的な価値観として広がる可能性もあった。幸いなことに、金融危機により日本企業は再生のチャンスを与えられ、世界もいま一度考え直す機会を与えられた。」
http://j.peopledaily.com.cn/home.html

 ここまで人民網にゴマを刷られると、いくらその本当のねらいは中共のお偉方批判だとしても、さすがの私もうれし涙がにじむね。

 遠藤誉によるシリーズの最終回。
 その最後の部分だけは読むべきでしょう。 
http://business.nikkeibp.co.jp/article/world/20090323/189794/?top
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太田述正コラム#3178(2009.3.27)
<シルヴィア・プラスをめぐって(続)>

→非公開