太田述正コラム#3117(2009.2.25)
<皆さんとディスカッション(続x409)>

<アルファ>

≫麻生首相、オバマに呼びつけられてメシ抜きで一時間・・いくら英語がお得意の麻生首相だって通訳を使うだろうから30分ということです≪(コラム#3115。太田)

 私は、麻生首相が英語を話すのを聞きましたが、麻生首相の英語力は素人に毛が生えた程度なのに、本人はすごくうまいと思っていて、これは自分自身を知らない愚人の見本だと思いました。
 マスコミでは田中真紀子・元外相の英語をかなりべたほめでしたが、政治経済の英語や外交の英語は、日常会話の普通の英語ではないことが分かっていない愚かな発言です。
 こういう人たちが「おれの英語は通じる」とか「私の英語はすごい」と思って、政治や外交をすると、国益を失います。
 勿論、実際はプロの通訳が同行するので大丈夫でしょうが、国家の指導者たるもの、政治や外交の英語は難しいことを肝に銘じたほうがいいですね。
 日本の指導者の英語ごときを、英語がお得意とは、思わないほうがいいです。

<太田>

 細田幹事長も同じ懸念を持ってるみたいですね。
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2009022502000102.html

 だけど、麻生・オバマ会談の頭の部分と最後の部分をニュース番組で見たけど、頭の部分の発言は、あらかじめ準備して暗記したとしても、中々のものでしたね。
 ひょっとして麻生首相、日本語よりは英語の方がマシかもね。
 ところで、首脳会談後の記者会見での下掲の麻生発言は語るに落ちたってところですな。

 「金融については一番肝心なのは基軸通貨であるドルの信頼の維持ということであって、いろいろ言うけれども基軸通貨た るドルの信頼性が損なわれると非常に大きな影響が出るので、ドルの信頼維持をするためにどうすればよいのかという話をいろいろさせてもらった。・・・
 −−ドルの信頼性を損ねないという話に関し、米政府は景気対策向けに大変な財政出動をするために大量の国債発行を検討しているといわれるが、そんな中で日本による米国債の引き受けや財政支援に対する期待感のようなものはあったか?
 「まったくありません」・・・」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/090225/plc0902250753004-n1.htm

 麻生首相の方から「ドルの信頼維持をするために<米国債の引き受け等の>・・話をいろいろさせてもらった」というのだから、オバマは口に出して「米国債の引き受け等」を頼むまでもなかった、ということでしょ。
 属国の首相はこうじゃなくっちゃ。

<WM>

 コラム#2673「性科学の最新状況」の議論に興味を持ちました.

 結婚後20年という歳月を経て,「愛情」が「慈愛」あるいは「慈しみ」と言うべきものに変わってきた様な気がしております.つまり,「己の事は二の次」であり,相手を理解せんと努め見守り献身したいという利他的な欲求がとても自然に心の中に生じて来た様に想われます.

 「愛」というものが非言語的で多様な仕方で人間の精神的成長に多大の影響を及ぼしているという見解に私は同意します.M.Scott Peckは,彼是複数の表現を積み重ねることで何とかその全容のイメージを伝えようとしている様に感じました.

 M.Scott Peckの『愛と心理療法』を読んでみたいと想います.良いお話しを有り難うございました.

<michisuzu>

≫ブランドは、先進国としては異常な女性差別構造の下にあり虐げられている日本の女性の麻薬というところですかね。哀れとしか言いようがないね。≪(コラム#3115。太田)

 本当に日本の女性(男性もですが)のブランド信仰にはほとほと呆れますね?
 自分という者に自身が無いのか、それとも見る目がないのかファッションなのかは分かりませんが、いい加減に日本女性は自分のファッション感を持つべきですね。

<太田>

 典拠をとまでは言わないけれど、具体的な体験話的なものを示せばもっと説得力が出てくるんだけどね。
 上記MWさんの投稿を参照してごらん。

<ηηζ>(http://society6.2ch.net/test/read.cgi/mass/1196337365/l50x

http://mainichi.jp/select/world/news/20090225k0000m010068000c.html
小沢さんの反米っぷりが磨きがかかってるけど、
これ期待しちゃっていいの?

<太田>

 もとは共同電ですね。

 「民主党の小沢一郎代表は・・・在日米軍再編に関連し「米国もこの時代に前線に部隊を置いておく意味はあまりない。軍事戦略的に米国の極東におけるプレゼンス(存在)は第7艦隊で十分だ」と述べ、将来的に日本に駐留する米軍は海軍関係だけで十分との認識を明らかにした。
 また、「あとは日本が自らの安全保障と極東での役割をしっかり担っていくことで話がつくと思う」とし、政権交代した場合、国連活動への協力などを通じて在日米軍基地の整理、縮小に取り組む考えも示唆した。・・・
 小沢氏は「米国に唯々諾々と従うのではなく、私たちもきちんとした世界戦略を持ち、少なくとも日本に関係する事柄についてはもっと役割を分担すべきだ。そうすれば米国の役割は減る」と強調した。・・・」
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2009022401001026.html

 これは、反米じゃない。
 私のかねてよりの主張をオウム返しに語ったに等しい重大発言であり、反米どころか、米国がホンネでは泣いて喜ぶ親米的発言です。
 一体、この発言と小沢の持論の珍奇な憲法解釈論とどう整合性を確保するのか、小沢に聞いてみたいところです。
 実は、小沢の憲法解釈論・・国連がオーソライズした集団的自衛権の行使や海外派兵はできる・・は、こと朝鮮半島に関してだけなら、上記発言と整合性は確保されています。
 なぜなら、韓国に対する脅威に対処することは、国連加盟国の義務であり、米軍は国連軍として(も)韓国に駐留しているからです。
 日本の近傍で言えば、最大の問題は、小沢憲法論では、台湾に対する脅威には日本が対処できないことです。
 また、当然のことながら、世界第二位の経済大国である日本は、世界中の地域の平和と安定に貢献する責任があるのであって、小沢憲法論を廃棄しない限り、小沢の上記発言は支離滅裂だ、ということになってしまうことはお分かりでしょう。
 
 記事の紹介です。

 「・・・日本の中高校生が学校や自宅、塾で勉強する時間は1日当たり平均8時間。これに対し、中国では約14時間、韓国は約10時間と、大きな差が出た。同様の調査を行った平成9年と比べると、高校生は1時間、中学生では2時間も勉強時間が短くなっていた。
 にもかかわらず、学校の勉強を「きつい」と感じている高校生は77.2%にのぼっており、4カ国では最も多かった。他の3カ国では4〜6割程度にとどまった。
 勉強時間は短いのに、就寝時間は遅いという中高校生の実態も明らかになった。就寝時間が「午前0時以降」という日本の中学生は約35%、高校生に至っては約70%。一方、米国や中国は中学生で1割、高校生でも2割に満たなかった。
 中高校生の約8割が、「よく疲れている」と感じていることも判明した。
 また、「自分は駄目な人間だ」と考えている中学生は約5割、高校生では約6割に及び、他国を大きく引き離している。・・・」
http://sankei.jp.msn.com/life/education/090224/edc0902242356007-n1.htm

 すべてを文部科学省の責任にするつもりはないけれど、防衛省キャリア同様、文部科学省キャリアも総とっかえが必要なようですね。

 楽天的人物と悲観的人物のどちらになるかを司る遺伝子が発見されました。
 これにもセロトニンが関わっているんですね。

 ・・・the gene seems to underlie some people's ability to deal with daily stresses. Those without it are likely to have a gloomier outlook on life, and suffer more from mental health problems such as depression.・・・
 ・・・a tendency to ignore negative images and dwell on the positive ones was strongly linked to a variation in a gene that controls serotonin, the brain's main feelgood chemical.
 Each of us inherits two versions of the gene, either two short ones, two long ones, or one of each. People who had two longs versions were most likely to focus on the positives・・・.
 How the gene works is unclear, but ・・・it might dampen down activity in part of the brain called the amygdala, which plays a leading role in regulating our emotions. People with two short versions of the gene show more activity in that part of the brain and are more likely to be neurotic and anxious about their lives.・・・
http://www.guardian.co.uk/science/2009/feb/25/optimism-brightside-gene-mental-health
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太田述正コラム#3118(2009.2.25)
<アカデミー賞報道(その2)>

→非公開