太田述正コラム#3045(2009.1.20)
<皆さんとディスカッション(続x373)>

<VincentVega>

≫・・・大乗仏教がヘレニズム世界、ひいてはローマ、更には中世の欧州に若干なりとも影響を与えたとしても不思議じゃない・・・≪(コラム#3043。太田)

 「ミリンダ王の問い」でギリシャのメナンドロス王に仏教の無我の思想などを説いた僧ナーガセーナは部派仏教の人なので、大乗仏教が思想的に体系付けられる以前の時代から仏教は欧州の思想に影響を与えてはいたようですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9F%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%83%80%E7%8E%8B%E3%81%AE%E5%95%8F%E3%81%84

<太田>

 「メナンドロス1世(Menandros)は西北インドに建てられたヘレニズム系王朝(インド・グリーク朝)の国王(在位:紀元前155年頃 - 紀元前130年頃)。パンジャーブ地方に都を定め、アフガニスタンから北インドに至る領土を治めた。仏典では「ミリンダ王の問い」の王としてつとに有名である。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%83%8A%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%AD%E3%82%B91%E4%B8%96
ということですよね。
 ご指摘ありがとうございます。

 この際、私の言いたいことを若干補足させていただきます。

http://en.wikipedia.org/wiki/Buddhism_and_Christianity
を見ると、釈迦像とキリスト像、鬼子母神像とマリア像の類似性に改めて驚かされます。 同時に私は、写実的仏像と大乗仏教・・大乗仏教のほとんどの宗派が菩薩信仰を教義の中心に置く(・・・Most Mahayana schools believe in a pantheon of quasi-divine Bodhisattvas that devote themselves to personal excellence, ultimate knowledge, and the salvation of humanity and all other sentient beings (animals, ghosts, demigods, etc.)・・・
http://en.wikipedia.org/wiki/Mahayana
)・・とをほとんどイコールととらえています。
 大乗仏教とキリスト教とで信仰の対象が視覚的にこれだけ似ているということは、教義面においても類似性があっても不思議ではない、と思うのです。
 残念ながら、ずばりこのような指摘をしている典拠に私はこれまで巡り会っていません。
 どなたか、この点について、コメントをいただければ幸いです。

<michisuzu>

≫雅子様バッシングは私の本意ではありません。雅子様、がんばれ!≪

 皇室や雅子妃に関しては言いたいことは山ほどありますが、一言だけ。
 雅子妃は適性的に皇室に入るべき人ではなかったのだけは確かですね。
 外交官ならそれなりに優秀だったでしょうにね。
 一生を箱の鳥として暮らす、皇室暮らしに適応するには相当な品格や忍耐力が要求されます。生まれつき自由な社会を知る雅子妃にとっては最悪の環境ですからね。

<太田>

 雅子様は「忍耐力」が不足していると言いたいわけね。
 それじゃ、「品格」の方は? どうやらmichisuzuちゃん、人格障害と言いたいところを遠慮したようですね。
 もっとも、外交官も随分みくびられたものですねえ。
 属国日本のように「文化」外交とか「ODA」外交くらいしかやっていなければ、忍耐力がなくてしかも少々人格障害があってもつとまるかもしれないけれど、米国のライス国務長官やイスラエルのリヴニ外相がやっているような、多数の人間の生き死ににも関わるような外交だったら、そんな人じゃ、外交官としてとても使い物にはならないでしょうね。

<遠江人>

≫なお、遠江人さんは歴史学はまだいいほうとおっしゃってますが、昭和史以降に関しては、私はそうは思いません。≪(コラム#3043 太田)

 同感です。この時代区分だけいろいろなコンプレックスが入り混じっているのか、国として自立しない限りまともな自己分析はできそうにないですね。
 虚心坦懐に一次資料(Primary source)にあたれば日本が戦争を始めなければいけなかった理由もシンプルに分かりそうな気もするのですが…。
 そうはならないのが属国日本なんでしょうね。

<コバ>

 変な投稿してすいません…orz (コラム#3043参照)
 どうも性の話だとスポーツ紙エロ根性が出て鼻息が荒くなってしまうというか…。
 それはそうと、Happy New President Obama!

<太田>

 「太田述正」で検索すると、たまに出会い系サイトやエロサイトにヒットしますが、もっと勘違いが進んで、これらサイトから私のHPやブログに日常的にリンクが貼られるようになったら、相当太田コラムの読者が増えるかも。
 ま、ムリだろうけどねえ。

<遠江人>

 1月21日(水)にNHK総合 1:10〜2:35 でオバマ新米大統領就任式が放送されるようです。
 今回は歴史的瞬間ということもあり、見てみようと思っています。

 ちなみに以前NHKは国営放送だという前提でのコメントがあった<(コラム#2999)>と思いますが、NHKは「国営放送」ではなく「公共放送」のようです。まぁ以下を見る限り国営放送でもよさそうですが。

国営放送 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%BD%E5%96%B6%E6%94%BE%E9%80%81
「日本では、日本放送協会(NHK)のことを「国営放送」と表現することがある。厳密には現在のNHKは公共放送であり国営放送ではないが、以下のような理由により「国営放送」と表現される。

・そもそも国営放送と思い込んでいる。
・公共放送と国営放送の違いを理解した上でNHKと政府・国会・与党との「距離の近さ」を表現する(この文脈では、与党である期間の長い自由民主党との距離の近さを問題視していることが多い。)
・NHK放送技術研究所での開発事業に政府補助を受けている。
・事業予算などに国会の承認が必要である。
・政府は、NHKの国際放送について、放送法第33条に基づき、特定の事象について重点的に採り上げ報道するようNHKに命令出来る。
・「NHK」という固有名詞を避けるための婉曲表現(「某国営放送」とも。特に民間放送のバラエティ番組に見受けられる。これも侮蔑的意味合いがある)。」

<太田>

 この投稿に誘われてBBCについての日本語ウィキペディアを読んだら、これが面白いんだな。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8B%B1%E5%9B%BD%E6%94%BE%E9%80%81%E5%8D%94%E4%BC%9A
 「2005年にはBBC制作のドラマ「ヒロヒト−勝利した負け犬」<は>昭和天皇を人格異常者として侮辱する内容であ」ったとさ。 

<Nelson>

 太田様が、『実名告発 防衛省』の213頁の防衛省の中央組織の抜本的改革について触れておられたので、質問します。
 防衛省の「22年度における防衛省組織改革に関する基本的考え方」
http://www.mod.go.jp/j/news/kaikaku/20081225.pdf
の中で「運用企画局を廃止し、その機能を統合幕僚監部に移管する」と記してありましたが、反面、「自衛隊の運用に関する重要な事項、例えば、部隊出動の決定などについては、防衛政策局を通じて、防衛会議の審議を経て、防衛大臣が決定する仕組みを確立」するとしてありました。
 私は、「自衛隊の運用」についてあまり知らないのですが、「部隊の出動の決定」というのは自衛隊運用の中核であると認識しています。
 そんな自衛隊運用の中核である「部隊の出動の決定」を「防衛政策局を通じて」でしかできないとなると、「自衛隊の運用に関する機能を一元化」し「統合幕僚幹部の機能を強化」した意味がないと思います。
 直接「防衛会議の審議」を仰げばいいのではないでしょうか?何故、防衛政策局を通さなければならないのか、時間の浪費になりはしないか心配です。

<太田>

 おっしゃる通りですが、防衛出動とは、日本に対する外部からの武力攻撃が発生した事態または武力攻撃が発生する明白な危険が切迫していると認められるに至った事態に際して、日本を防衛するため必要があると認める場合に、内閣総理大臣の命令により、自衛隊の一部または全部が出動すること(自衛隊法76条1項)であるところ、これまで私が繰り返し申し上げているように、見通しうる将来にかけて、そんな事態はおよそ考えられないのですから、当面、防衛出動に内局を噛ます形にしておくことで内局キャリアの不満をなだめつつ、その他の運用事項の統幕所管への移行の推進を図ることが肝要だと思います。
<おさ>

 <コラム#3014「イスラエルのガザ攻撃(続x3)」(未公開)を読みました。>
 テレビ各局の報道や、画像を見る限り、ハマスとしては、うまくイスラエルを、世界の注目の集まる形で、誘い込んだようですね。
 志願兵やいろいろな支援を大量に取り付けられそうですね。

<太田>

 そんなことは先刻承知の上でイスラエルはガザ攻撃をしかけ、このミニ戦争に勝利した・・イスラエル領域内へのガザからのロケット等の打ち込みは基本的になくなる・・のです。
 なお私は、コラム#3044(未公開)で、「イスラエルは、パレスティナ問題を解決しようとも解決できるとももはや思っていません。イスラエル領域内での自爆テロや、イスラエル領域内へのロケット等の打ち込みさえなくなればそれでよいと思っているのです」と記したところです。 

<新規有料購読者>

 たかじんの番組で初めて、太田先生の存在を知りました。
 本来なら大学教授の見識をお持ちの方だと感じましたので,ときに先生ともお呼びしたいと思います。
 私は<宮城県>で翻訳を仕事にしています。東北大で勉強しましたが、<前防衛事務次官の>守屋氏もこちらの地元出身<で東北大卒>で、彼のお父さんは塩釜市長を務めたもと高級官僚で地元の名士です。守屋氏も地元の名士でした(過去形)。
 太田先生の主張は一般受けしないだろう、とも思いますが、無知な大衆の啓蒙には必要な人だと思っています。

<太田>

 「無知な大衆」より「無知なエリート」、更には「確信犯のエリート」の方が始末に負えなさそうです。
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太田述正コラム#3046(2009.1.20)
<イスラエルのガザ攻撃(続x15)>

→非公開