太田述正コラム#2994(2008.12.25)
<皆さんとディスカッション(続x346)>

<michisuzu>

≫選挙に二度と出ることはないって何度も言ってるのどうして素直にみんな聞いてくれないんですかね。≪(コラム#2992。太田)

 太田さん、選挙って出たい人が出るんじゃなくて、みんなに推される人が出るんじゃないんでしょうか?本来は。
 出たいときに落ちて、出たくないときに受かるものかも知れませんよ^^?!
 ちなみに私は出たい人は政治屋さんで押される人は政治家っていうんだと思っています。

≫それはともかく、皆さんもよい年末年始を。そして来年もよろしく。≪(同上)

 はい!来年もよろしくね^^

<太田>

 michisuzuちゃん、どうやら北海道の実家に戻ったようですね。
 故郷や実家がある人はうらやましいなあ。

<Nelson>

 --パイレーツ・オブ・ソマリア!?2--

 ソマリア海賊に政府がやっと海上警備行動を発令し、海自艦を日本籍船を護送するという方針を示しました。(
http://nsearch.yahoo.co.jp/bin/search?p=%B3%A4%C2%B1
 この場を借りて、政府のみなさん、前に言った「笑って正月を迎えるつもりなのでしょうか」という何も知らない若輩者である私の愚かな発言をお詫びします。
 今回の海賊の件で、日本は「石橋を叩いて、渡る」国だとわかりました。 

<太田>

 もともとこの提案をしたのは民主党であることをお忘れなく。
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/081018/stt0810181334001-n1.htm

<moshika>

 コラム#2915「バーチャル不倫」を読みました。
 バーチャルで結婚したい方々は日本にもいるようですね。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/it/internet/192121/
 「高度」な愛ですね(笑)

<コバ>

 <コラム#2992での昭和天皇の話に関連して。>
 エゴ、私心、醜さ、典拠なしの阿呆まる出しなので無視して頂いて結構ですが、無用の無用たる自分としては天皇制のおかげで救われる、ということがほとんど実感出来ません。
 怒りをぶつけるべきはワシントン、だから日本の現状をめぐって天皇や日本の政治家に怒ってもしょうがない、というのはおかしいじゃないですか。
 憲法の制約、配慮もあるのでしょうが、吉田ドクトリンを擁護し、象徴してるのだって天皇だと思います。
 外交?で自民党公明党失政の尻拭いなどご活躍されてるのでしょうが…。
 一般参賀には解雇され放り出された労働者はほとんど駆けつけてないと思いますし、天皇制のおかげで心安まるなんて余裕のあるお上の方々だけでしょう。
 しかし、天皇制もある種の宗教で、米国や中東などそれがない国々は宗教原理主義に傾いているのかもしれないし、天皇制なかりせば、日本ももっとひどいカルトに蝕まれているかもわかりません。
 ただ、暗いニュースを見る度にやんごとなき天皇制に大きな疑問を抱いてしまうのは、自分が目先しか見えない下衆の縄文人だからなのか…。
 お目汚し、失礼しました。

<太田>

>吉田ドクトリンを擁護し、象徴してるのだって天皇だと思います。

 私も青二才の頃は、自衛隊の部隊の視察すらされようとしない昭和天皇に違和感を抱いたものです。
 しかし私の中で、次第に、天皇制の維持そのものを至上命題にしてきた歴代天皇に対する敬意の念が芽生えてきました。
 後醍醐天皇のような例外中の例外を除いて、歴代天皇は、おおむね時代の流れを読み違えず、天皇制の維持を図って来られたわけです。
 時代より先に出すぎても遅れすぎてもうまくいかなかったでしょう。
 そのおかげで、日本全体が、何回も柔軟に歴史の大転換を最低の人的物的コストでもって果たすことができたのです。
 (米国は、日本に空前の人的物的コストを払わせて日本の歴史の大転換を他律的に行おうとしたところ、日本はほとんど変わらなかった、というのは皮肉です。そもそも昭和期を通じて天皇が変わっていないのだから、戦前と戦後が連続しているのは当たり前ですがね。)

<かっちゃん>

 コラム#2921「辻元清美議員と田母神問題」を読みました。

>航空自衛官幹部全体の質がここまで劣化してきているということかどちらかですが、

 田母神前空幕長の政治的発言、思想の「稚拙」あるいは「未熟」あるいは「劣化」であることの原因は、結局は、戦後の閉ざされた「言論空間」で「自力」で調べ、考えざるをえなかったところに理由があるということはないでしょうか?
 本来、現代史なりなんなりを専門とする研究者がするべきところを田母神前空幕長は「自力」でせざるを得ず「稚拙」あるいは「未熟」な形となってしまった、、、、。
 ならば、この点において、田母神前空幕長を余りに責めることはどうなんだろうかと、、、むしろ、本来、田母神前空幕長の政治的発言、思想の「稚拙」あるいは「未熟」なことの社会的な原因を明らかにして、それを改める提案、、、すなわち、現在の日本社会の閉ざされた「言語空間」を打破するための提案が必要であるとの感想も持ちますが、、、。
 また、本来、田母神前空幕長は、軍人としての戦略構想力、指導力等で評価されるべきであって、このことを忘れて、上述のような理由が背景であると思われる政治的な発言に余りに拘ることは、角を矯めて牛を殺すの喩えに当て嵌まることのような感想も持つのですが。

<太田>

>結局は、戦後の閉ざされた「言論空間」で「自力」で調べ、考えざるをえなかったところに理由があるということはないでしょうか?

 おっしゃる「戦後」とは日本の「戦後」に過ぎないのであって、世界の「戦後」の「言論空間」は閉ざされてなんていませんよ。
 田母神氏が、日本語以外の文献、すなわち世界共通語とも言うべき英語の文献を読んでいないことが問題なのです。

>本来、現代史なりなんなりを専門とする研究者がするべきところを田母神前空幕長は「自力」でせざるを得ず

 既に何度も申し上げてきているように、将校、就中将軍ともなれば、少なくとも歴史のセミプロであってしかるべきなのです。
 「自力」でそれなりの歴史論文が書けなければ、グローバルスタンダードに照らして将軍としては失格だ、ということなのです。

>本来、田母神前空幕長は、軍人としての戦略構想力、指導力等で評価されるべきであって

 将校、就中将軍は戦略と指導力(統率)のプロでなければなりません。
 その能力は、部隊に係る管理や指揮以外の面でも応用が効くものなのです。
 (自衛隊の幹部は、一般の官僚キャリアに比べて、本来よっぽど「つぶし」がきくんですよ。)
 しかし、田母神氏は、今回の件で戦略はなきに等しく、指揮の何たるかも(結果として94人もの航空自衛官に論文公募に応じさせたという点からも)はき違えている人物であることが露呈してしまいました。

 私は前から疑念を持っていたのですが、やはり、田母神氏は、海外勤務経験も海外留学経験もないようです。 
http://www.aera-net.jp/summary/081109_000464.html
 守屋もそうだったわけですが、こんな両名を航空幕僚長にしたり事務次官にしてはいけないのです。
 日本は米国の属国なのですから、宗主国の意向を的確に把握する一方で、的確に属国の「特殊」事情を宗主国に説明できなければ、宗主国との関係で齟齬をきたします。ですから、英語ができることは、防衛省/自衛隊の最高幹部にとって必要不可欠な条件なのです。
 いや、そんなことまで持ち出さなくても、防衛省/自衛隊は、国内の米軍基地関係の業務を行い、かつ米軍と共同作戦を行うことになっていて共同訓練を日常的に行っているのですから、幹部が英語ができなきゃ話にならないのです。
 これに加え、(田母神氏はパイロットではないようですが、)航空自衛隊の中核たる航空機パイロットの国際共通語はそもそも英語です。
 仮に、海外勤務経験も留学経験もないのなら、自ずから限界はあるものの、せめて懸命に自分で英語を身につける努力をしなければならないのに、その形跡もまた見られません。
 英語ができないという致命的欠陥を看過し、英語音痴の守屋や田母神氏が事務次官や空幕長に就くことを承認した、我が属国の防衛大臣(それぞれ誰だ?)がいかに無能か、お分かりか。
 回り回って、田母神氏が、海外勤務や留学経験がなく、恐らく自分で英語を身につける努力も十分しなかったことから、日本語文献しか読むことができず、そのためあんな恥ずかしい「論文」を書いてしまったゆえんをぜひ理解していただきたいものです。 
 
<amida>

 --伝統を受け継ぐ意味--

 太田先生の議論を反芻していて、保守派の賛同を得られないのは、伝統の重みを理解していないからではないかと思いました。
 太田先生が、ヨーロッパの伝統を重んじる精神性を専制政治の一言で断罪しているのも、そのような偏向したのっぺりした自由民主主義思想だからではないかと思うに至りました。
 藪睨みでしょうか。

<太田>

 私は、イギリス人の欧州観を率直に代弁しているに過ぎません。
 あなたは、イギリス人は「偏向したのっぺりした自由民主主義思想」を抱いていると主張しておられることになります。
 (そもそも、「自由民主主義思想」でなく、「自由主義思想」が正しいが、それはともかくとして、)「偏向したのっぺりした自由民主主義思想」とはいかなるものなのか、ぜひともご説明願いたいものですねえ。

<OS>

 テレビ・ラジオ御出演おめでとうございます、並びにお疲れ様でした。ラジオは運良くリアルタイムで聞くことができまして、感想をお伝えしたいと思います。
 総論を申し上げると、太田さんの意見が地上波メディアに登場する際に求められる裏芸(官僚批判)だけでなく、表芸(安全保障論)まで行き届いており良かったと思います。もちろん出演時間の短さから、太田論の入り口の入り口程度ではあったことは承知の上ですが、太田さんのことを全く知らない方で、官僚の腐敗に辟易している人々にとっては、国家の大きな形の変革に解決を求めていることは興味を引く点だと思います。
 ただ、終盤での大竹まことさんの発言から、「官僚の心根が変われば良くなる」という幻想がまだあるではと感じました。官僚個人個人の問題というより、構造の問題であり、かつその構造を国民が投票行為で選ぶことができるという認識が「商店街のおばちゃん」や「トラックドライバー」(私も似たような者ですが)にまで届いた放送になっていれば良いと思います。
 まぁ、太田さんの本を買うのが一番でしょうから、宣伝になったという点では良かったのでしょう。
 個人的な都合によりコラムが溜まっており、まとめ読みをしているのですが、MSさんとUSさんは優秀なブレーンですね。ch桜の準備における議論は頭の整理になりました。
 私は実際の協力はできませんが、コラム購読を通じて応援しているつもりではあります。
 少々早いですが、良いお年をお過ごしください。2009年が太田さんにとって飛躍の年となることをお祈りしております。

<VincentVega>

 文化放送出演、大成功だったようでおめでとうございます。
 今回の解説は今までのテレビ出演時よりも解り易かったです。
 進行役の大竹さんよりもむしろ太田さんのほうが喋りが上手いんじゃないかと思えるほどでした。
 メルマガの読者も増えそうですね。

 途中で大竹さんが太田説はナショナリズムの心配はないのか?
 と懸念していましたが、太田さんのロジックになじんでいない人がアメリカからの独立や、自衛隊を軍隊に、という話を聞かされると、→反米→前の対米戦争を連想→日本が軍国主義化する恐れ、というイメージが反射的に浮かんでしまうのかな、とも感じました。

<へへへ>(http://society6.2ch.net/test/read.cgi/mass/1196337365/l50x

フォッフォ笑いが直ってるの〜

<ホホホ>(同上)

 な、なに・・・?
 これが太田だって・・・?
 もうフォッフォ笑いや痛烈などもりは聞けなくなるのか・・・orz
 話が上手い太田なんて太田じゃねえぇぇぇぇぇ

 やっぱ官僚の話になると近視眼的な話が中心になるのが残念。マスコミにとってはそれが面白いんだろうけど。

<太田>

 皆さん、さっそく感想をお寄せいただきありがとうございます。
 私の話がなめらかだったという感想にはびっくりしました。
 鼻アレルギーの調子が悪く、しゃべるのが苦しかったため、抗ヒスタミン剤を立て続けに2錠飲んで、これまでのTV等への出演では初めて、緊張してスタジオに入ったからです。
 フォッフォッ笑いやどもりは、緊張していない時に私の地が出た、ということだったのかもしれません。
 いや、それだけではなさそうです。
 今までは裏芸(官庁不祥事論)のご披露だったので、軽いノリで出演できたけれど、最近は、表芸(安全保障論)のご披露に務めるようになったために、自ずから気合いが入り、緊張もするようになった、ということではないでしょうか。
 本日(及び明日)の「桜」の放送、並びに明日の「太田総理・・」の放送についても、ご意見をお寄せいただければ幸いです。
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太田述正コラム#2995(2008.12.25)
<日進月歩の人間科学(続)>

→非公開