太田述正コラム#2982(2008.12.19)
<皆さんとディスカッション(続x340)>

<Chase>(http://blog.zaq.ne.jp/fifa/article/126/

 --太田属国理論による日本官庁群のプレゼンス解析--

 太田述正氏のブログで、またまた面白い記事があった。
 余談だが、太田氏のブログは発信内容の多さで、忙しい諸士にとっては消化不良気味だと思われる。読者への反応は少し抑えてもらえないだろうか?(聞いていないでしょうが)
 また、各コラムも話題があちこちに行き過ぎており、極力、外交・防衛問題に絞って欲しい。その他は余技としての位置づけにしてもらえないだろうか?(聞こえてないでしょうね)

 閑話休題。面白い記事の件だが、
(引用はじめ)
と思いきやこれは氏のコラム#2975の記事であるが、有料の箇所?のようなので、抽象的に意を汲んで?意訳引用させていただく。
 太田氏がある元某経済官庁官僚と属国論に関して議論し、元官僚氏は、自分のキャリア上の経験を基に属国論を受け入れなかった。
 太田氏は、このことを概括して、そもそも、某経済官庁の仕事自体が、国防などと比べて、国の仕事として軽量であることの自覚がないこと、および本人の、安全保障への鈍感さを嘆いたというものである。
(引用おわり)←すみません。著作権をご主張なさるのでしたら即刻削除します。

 なるほどこれは面白い。日本では、某経済官庁は良くも悪くも戦後の発展を先導してきたことで、財務省に続くほどのプレゼンスを有している。ついつい他の国でもそんな感じかと思いきや、少なくともアメリカでは全く違うらしい。
 財務省は先進国ではいづれの国でもトップの官庁で、唯一?アメリカでは国務省のプレゼンスの方が財務省を上回っている。これは覇権国ゆえの産物なのであろう。
 その意味ではイギリスもかっての大英帝国を支えた外務省の存在感は高いらしい。
 日本では、外務省といえば気位の高い人間の集まりで、組織は伏魔殿とのレッテルが確立してしまった感がある。防衛省は省に昇格したとはいえ、二流官庁扱いである。まさに米国の国務省、国防省のプレゼンスとは雲泥の差だ。

 我々は、日本の某経済官庁のプレゼンスの高さ、防衛省のプレゼンスの低さ、外務省の不可解さ、いずれも周知の事実としてそんなものかと熟考せず認識していた。
 このことが浅薄な考えであったことを、大げさにいえば、日本国民に知らしめたのは太田述正氏の属国理論によってであったことは正に驚きである。目からうろことはこのことだ。
 小室直樹氏は、この社会学的発見?を絶賛するに違いない。

<太田>

>聞いていないでしょうが

 聞いてます!

>読者への反応は少し抑えてもらえないだろうか?

 すんません。
 私がもっと売れて忙しくなれば、自ずからコラムの頻度は減るんですが・・。

>極力、外交・防衛問題に絞って欲しい。

 ここは根本的な誤解があります。
 私は、外交・防衛問題に対し、政治学的経営学的アプローチをとっています。
 スタンフォード大学留学の影響です。
 私の書いているコラムのあらゆるテーマは、同大学における政治学と経営学の範疇に属するものであり、「話題があちこちに行き過ぎて」いるわけでも、「余技」でもないことをぜひご理解下さい。
 ご納得いただけないのであれば、当時私がとった科目のシラバス(セミナーのテーマを含む)の一覧を公開してもいいですよ。
 
>アメリカでは国務省のプレゼンスの方が財務省を上回っている。

 その理由は、米国では予算編成権は議会にあるからです。だから議会に予算局があります。
 (米国は、文字通りの三権分立の国なんです。)
 これに加えて、米国では、この理由から日本の財務省主計局よりもはるかに弱体な機関であるところの行政管理予算局が、財務省の外に設けられていることも挙げられます。

<YM>

≫今回<の「太田総理・・」>は、出演者が多いためでしょう、これまで何度かご一緒した中野雅至(元厚労省)のほか、初対面の岸博幸(元経産省)氏≪(コラム#2975(未公開)。太田)

岸博幸!何処かで聞いたぞこの名前 どこだったかな そうだあそこだ
http://markezine.jp/article/detail/6114
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2008/01/post_469c.html
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/eab1d9ccaf79716b1d2f79a0f47ece68
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/d74c36ced9a7ab194b3685a4627281db
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/8fd19c070081d7e2821273ea291f075b
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/798430506e86efe775983a887f35469d

日本が属国でなくなる=利権がなくなる=失業 になるので当然否定

<太田>

 岸氏は、慶応大学デジタルメディア・コンテンツ統合研究機構教授(もらった彼の名刺)でエイベックス取締役を兼ねています。
 私は、産学協同を一概に否定するつもりはないけど、こんな形の兼業で学問の自由が担保できるのか疑問なしとしません。(こんな兼業すら、独法となったことから、今では慶應のような私立のみならず、国公立大学でも可能になったのだろうか?)
 また彼が、まだ官僚であった2004年から慶應大学助教授を兼業し・・私も野村総研の研究会のメンバーを防衛庁時代に兼業したことあるけど、勤務時間外にたまに総研に行く程度だった・・、2006年に退官して引き続き慶應に勤務し、その後(あるいは同時に)、エイベックスにも勤務するようになった、
 (以上、事実関係は、特に断っていない限り
http://spysee.jp/report_print/index/%E5%B2%B8%E5%8D%9A%E5%B9%B8
による。)
というのは、実質的に慶應とエイベックスへの二重の天下りです。
 なぜなら、慶應はもともと下心があって彼を受け入れていたはずである(彼は現在、引き続き総務省のタスクフォースの一員であるよう
http://blog.goo.ne.jp/ikedanobuo/e/eab1d9ccaf79716b1d2f79a0f47ece68
ですから、慶應の同研究機構のハク付けに大いに寄与しています)上に、エイベックスに関して言えば、レコード産業とIT産業という両面があるところ、これら産業については彼の本籍だった経済産業省の所管であり、これら産業に係る通信・放送政策については、彼が退官前に勤務していた総務省の所管だからです。
 そんな彼が、レコード会社の立場に立った研究・教育及び言論活動を行い(上出の池田氏サイト参照)、「太田総理・・」に出て官僚擁護論や現体制擁護論をぶつ、というのは、まったくもっていただけませんね。
 彼には、教授としての学問の自由どころか、一個人としての評論の自由すらないはずだからです。

<※>(http://society6.2ch.net/test/read.cgi/mass/1196337365/l50x

特ア<(注)>に関する<太田の>結論付け<(コラム#2980の「カカカ」投稿参照)>にはそうした傾向が見受けられる。

 (注)「特定アジア」の略称(「特亜」とも言う)。中共・韓国・北朝鮮の3国。全世界の中でも、反日姿勢を取っている数少ない特定国という趣旨で用いられる言葉らしい。(太田)
http://d.hatena.ne.jp/keyword/%c6%c3%c4%ea%a5%a2%a5%b8%a5%a2

引用にも朝日のすごい怪しい親朝鮮歴史観記事がそのままポンと出てたりするし。
あれだけ官民挙げて論理破綻した言いがかりを繰り返している様を知ってしまえば、あの国が親日的だというのはオレにはさっぱりわからない。

まあ当たり前だけど「信者」に堕落することなく、自分のアタマも働かしつつ有益なところは吸収していきたいと思うよ。
実際「属国」じゃねーかという前提はもっと普及した方が良いし。
「属国」の現状だからこそ、特アの日本社会資本食い荒らしのハードルを下げる法案を推す連中がヤバすぎるわけで。

自民もクソだし、民主だって例の削除されたマニフェスト見たことあれば、とてもじゃないが投票に躊躇するわ。議員個々人をよく見て投票率上げてくしかないわな。

<※※>(同上)

特アはヤバいという固定観念を捨てろ。
特に韓国など全然とるに足らない存在だと何回言えば(ry。
ただ、国民投票で、純粋な感情では韓国は反日だということが明らかではあるが・・・。
産業面などでは日本に対する評価は悪くないみたいだが。

<※※※>(同上)

 まあおおかたの日本人もアメリカに憧れを抱きつつも、同時に嫉妬と憎悪も無意識的に併せ持ってるのが普通だし、韓国人の心情だって親日とか半日とか単純に割り切れるもんじゃないでしょう。

<★>(同上)

 特アがヤバイっつーより、特ア向け人権移民利権とかODAとかさ、そういうのに群がる輩がヤバイってんでしょ?
 MD利権や再編利権とかと一緒。
 相手がアメリカか特アかって違いだけ、属国には売国のタネは尽きまじ。

 南北朝鮮を半万年属国とか馬鹿にしている人たちはまず自国の心配しろって。
 日本も安全保障と外交のセンスが腐り果てて人材が尽きてる。
 アメリカかシナ、どちらにへつらうかしか考えてない。
 自前の情報組織も無いくせに、核武装とか笑止だね。

<☆>(同上)

 太田述正って読者に自分の考えを理解してもらおうって気がサラサラないよね。
 それで読者が減ってるって泣き言言ってるの見て思わず「そりゃそうだろ」って突っ込んじゃった。
 小沢が嫌いだけど政権交代の為に民主を応援してますって党首誰だよって。
 これまた突っ込んじゃった。
 何か自分に都合のいいシナリオで民主が勝てば薔薇色の未来を妄想してるけど、そんな思い通りに事が進むのか?
 ついでにやたらとオバマを持ち上げてるけどさ、オバマが太田が言うような人間だとは思えんのだがなぁ。
 もしそんなご立派な人間だったら差別問題じゃなく利権がらみで暗殺されるように気もするんだけど。

<☆☆>(同上)

 民主に政権とらせて自民を崩壊させ、ほどなくして民主も崩壊か。
 政界再編と継続的な政権交代に至ればいいんだが。
 民主党の暗部も大いに叩いてもらいたいね。
 まあ既存マスコミ自体の徹底的な堕落やダブルスタンダードや偏向ぶりが実は国民をして自民党政権を延命させてきたわけだが。
 マスコミの自浄能力のなさがネットの普及でバレたのは良いことだね。

<ぼうじょ・ソフィア>

 チャンネル桜の人たちに対してちょっと疑問があります。
 「太平洋戦争はアメリカの陰謀だ」とよく言われるのですが、なぜ陰謀に引っ掛かったのかよく解りません。

 他国や暴力的集団の陰謀に引っ掛からないことも大事な防衛と思うのですが、その事に対して右側の人は全然考えてないように思います。
 あの田母神発言も「日本の自衛隊幕僚長は他国の陰謀に大して何も対策を考えたない御馬鹿」ということを暗示してるようです。
 これでは、また同じ過ちを犯しそうで怖いですね。

<太田>

真珠湾攻撃をローズベルト大統領が知っていてハワイの部隊に伝えなかった、との消極的陰謀の可能性は否定できないのですが、そんなことより、日米戦争は、真珠湾攻撃以前から米国によって日本に対して既に仕掛けられていた、という認識に我々は立つべきでしょう。
 陰謀どころではありません。戦争が仕掛けられていた、ということです。
 日本は、石油等を中立国たる米英蘭等から輸入しなければならないこともあり、中国国民党に対し、宣戦布告をしなかったわけですが、日本が支那の全海岸線をほぼ確保してからも、米国はベトナムやビルマルート等のいわゆる援蒋ルートを通じて大量の武器等の国民党支援を続け、日本への敵対を続けました。
 それどころか米国は、援蒋ルート防衛のため、真珠湾攻撃の1年以上も前に、(大部分が米軍人であった)米国人パイロット100名、支援要員200名、そして米国や英国製の戦闘機100機でもって、実態は米軍そのものであるところの、米義勇軍(American Volunteer Group=AVG)を国民党支配地域において編成する計画を立て、真珠湾攻撃時点には82名のパイロットと79機の戦闘機を擁し、支那の昆明(Kunming)にその3分の2の勢力(ビルマに残りの3分の1)を配備していました。
http://en.wikipedia.org/wiki/Flying_Tigers
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%BC%E3%82%B9
 たまたま、日本の爆撃機に対する初戦闘は、真珠湾攻撃後の1941年12月20日となりましたが、真珠湾攻撃前の時点であっても日本の爆撃機等が援蒋ルートの爆撃に飛んでくれば、AVGはこれを迎撃しようとしたはずです。
 ABCD包囲網の議論がよくなされますが、それもさることながら、もっと直截的な意味で、米国は、真珠湾以前に既に日本に対して、国際法上の明白な戦争行為を仕掛けていた、ということなのです。

 本日の記事はありません。
 大学生時代のオバマの写真をご覧じよ。
http://www.guardian.co.uk/world/gallery/2008/dec/18/barack-obama-student-photos?picture=340856061

 「桜」TVの番組の出演者等が固まりました。

テーマ:「本当に日本は守れるのか?リアル国防論」

パネリスト:潮 匡人(評論家)
      太田述正(評論家・元防衛庁審議官)
      川村純彦(川村研究所代表・岡崎研究所副理事長・元海将補)
      佐藤 守(軍事評論家・元航空自衛隊 南西航空混成団司令 空将)
      平松茂雄(中国軍事専門家・元防衛研究所研究室長)
      松村 劭(軍事学研究家・元陸将補)

司 会:水島 総(日本文化チャンネル桜 代表)
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太田述正コラム#2983(2008.12.19)
<イタリアの第一次世界大戦(その2)/「桜」出演準備(続)>

→非公開