太田述正コラム#2896(2008.11.6)
<皆さんとディスカッション(続x299)>

<コバ>

 守屋氏に実刑判決が出ましたが、ワーキングプアの自分としてはふざけんな、という気分にしかなれません(責任の最も重い政治家連中は誰も検挙されず…)。
 多分、自分は守屋氏に嫌がらせをする日本人の側にいるのかなと思います。その意味で自分は守屋、田母神と似たり寄ったりの醜い日本人なのかな、と鏡を見ているようです(頭悪いし天下りヤミ年金なんて美味しい汁は永遠に吸えませんが!)。
 うーん、ならば醜い日本人らしく自民党をぶっ潰すために民主党に投票して嫌がらせしますよ!

<太田>

 すっと頭に入りにくいですね。
 もう少し考え方を練っていただくとありがたいです。

<michisuzu>

 消費税を上げるのが当たり前という太田先生のお言葉に若干の失望を禁じえません。
 現在の法制度を根本的に再構築すれば可能だと私は思っています。
 個人資産の相続税を99パーセントにしても無理ですか?
 たとえばそのくらいの思い切った政策をも含めて議論してはと思っています。
 格差社会といいつつ相続税にはアンタッチャブルでは掛け声倒れとしか私には映りません。
 結局ほとんどの人が消費税ありきの発想しかしていないのではないでしょうか?
 ここまで格差が広がって所得格差が教育格差に繋がり、親からの相続にプラス職業の選択権まで格差があればもう日本は永遠に格差はなくならないのではないでしょうか?

 戦後の日本の復興の重要な部分に財閥の解体が大きかったと私は見ています。
 もう少し大きなチェンジを日本に起こして欲しいと思います。
 太田先生でも無理かなあ?

<太田>

 太田コラムの数少ない貴重な女性投稿者であることを自覚していただき、私のたびたび申し上げていることにもっと耳を傾け、感覚だけで物を言わず、ちょっとは調べてから投稿するようにしましょう!
 相続税についてだって、「相続税;国際比較」と打ち込んでグーグルで検索すれば、冒頭に
http://www.mof.go.jp/jouhou/syuzei/siryou/149.htm
が出てきます。
 主要先進国の中で、日本の相続税が英国と並んで高く、高額相続については、日本が一番税率が高いことが一目で分かります。
 これ以上税額を上げれば、とりわけ高額相続について、あなたのおっしゃるような税率を適用すれば、日本から金持ちが一斉に逃げ出しちゃいますよ。
 他方、典拠は付けませんが、消費税の税額は日本は主要先進国の中で非常に低い。しかも、前回申し上げたことに付け加えれば、消費税なら、偽装赤字会社からも、所得は低いけれどお金はたんまりある高齢者等からも税金を徴収できる。
 誰がどう考えても消費税の税率を上げるしか手はないのです。

>戦後の日本の復興の重要な部分に財閥の解体が大きかったと私は見ています。

というご意見だって、匿名の一女性のあなたがどう「見てい」ようと、「そんなの関係ない!」です。
 第一そりゃ誰でも知ってる通説じゃないですか。もっともらしい典拠、いくらでもありますよ。せめてそのどれかを典拠として付けるよう心がけてください。
 なお、私はこの通説はウソだと思っていることを付け加えておきます。

<K1>

 コラム#2800「性科学の最新状況(続々)」を読みました。
 太田先生へ、一言苦言

 太田先生、何と言うことを論じているのですか?
 こんな下ネタの下題は、他の人にお任せなさい。
 先生には、もっと高尚なことを論じて頂きたい。
 国防問題とか、安全保障とか、隣国外交とか、日米関係とか、対中問題とか、対朝問題など、喫緊の問題が山積しています。
 よろしくです。

<太田>

 文明論を語ったり、女性差別、少子化、中性化等の問題を論じる時に、「性」の問題を回避してちゃ話になりません。
 第一、「性」に関する「高尚な」知的議論をすることが下ネタとはこれいかに?
 私が典拠にしているのは英米の高級新聞、高級雑誌の類だけど、あなたはこれら新聞、雑誌をエロ新聞、エロ雑誌呼ばわりするわけ?
 てなこと申し上げる以前に、ひょっとしてあなた生殖器がついてないアンドロイドですか、と言いたくなりますね。それとも人間止めたの?
 
<michisuzu>

 ポルノが人間の欲望の代償行為になるのであれば犯罪抑止の面でプラスでっしょうし、 逆に青少年がそれを見た結果性欲を刺激されて集団レイプに及んだりする例もこれまた日常的に目にしますね。
 なかなか統計的に処理しきれない類のものを一刀両断で是非を問うのはほとんど不可能ですね。

<太田>

 男性とおぼしきK-1さんと違って、女性のあなたがこういった話題に関心を示してくれたことはありがたいが、やっぱし感覚だけで投稿してますね。
 ポルノが普及する→強姦が減る、というのは、「統計的に処理」した結果出てくる、有意の相関関係です(かつてコラム#1666、1667で詳細に論じている)。だからと言って、因果関係がある、とまでは断定できませんがね。
 しかし、因果関係がない、とおっしゃるのなら、どうして相関関係があるのか、仮説でもよいからあなたの見解を提示すべきです。しかも、典拠を付けてね。

<amida>

 --民主党と太田先生に幻滅--

 今回の<田母神前空幕長への>言論弾圧、陰湿なとさえいえる言論封じ込めに、またかとの感を持つ。
 5年間チャンネル桜を見てきたが、保守派の議論を知る者として、いちいち注釈を付けるほどの暇のない政治家的な自分の関心からしても、民主党や太田先生は再び馬脚を現した、と言えると思うのです。
 侵略戦争批判についての議論も稚拙ですし、何も新しいものはない。従来の信仰心抜きの歴史・国史叙述なんて言う不可能に気付かない懲りない面々という感じがします。論証はできませんが、そういうことだと私は思う。人間や社会は、理性的・知的活動のみで理解できないし、信心なしに世界を理解しようとしても、しょせん牽強付会の駄論に終わる。
 理性的な判断で無矛盾的な首尾一貫した世界の理解・叙述は不可能だと思います。

<太田>

 およそいかなる議論であれ、「理性的な判断で無矛盾的<に>首尾一貫した」形でなされるべきものでしょう。
 あなたのようなお考えであれば、議論をされる(投稿される)こと自体、お控えになるべきでは?

<naka>

 コラム#2891でのmoshikaさんの投稿関してです。

 外交とは、この<田母神>論文のように魑魅魍魎の世界、そこの処が分からないと困る。
 NHKでアメリカ大使館の特集があったが、どうやってアメリカと友達になるか?なんてレベルで背筋が凍った。
 民主党もこの程度の可能性を理解できないようでは困る。
 鳩山氏には幻滅した。
 この手の論文には典拠が付かない場合が多いので(典拠を付けようがない)真贋は永遠に分からない、可能性として考える能力が必要なのだ。
 少なくとも今回分かったことは、鳩山由紀夫は政治家の器ではなく、市民運動家レベルの人間であったという事だろう。
 鳩山のような、学生気分の政治家は直ちに議員辞職して貰いたい。
 政治は子供の遊びではないのだ。

<太田>

 amidaさんの投稿もそうですが、あなたの投稿も、文章の意味が通らないところが多々あります。
 何度か読み返してから投稿するように心がけられることをお勧めします。

 なお、あなたの言葉をお借りしますが、「典拠が付かない」、あるいは「典拠を付けようがない」田母神「論文」こそ、「子供の遊び」に過ぎず、およそ「論文」の名には値しません。

<moshika>

 私は、鳩山氏の発言に戦前=すべて悪というような単純な意図を感じました。その点で、nakaさんのご不満と重なる部分があるのやもしれません。そして、こうした発想があるのならば、一度政権を取っても安全保障での政策転換(集団的自衛権を認める等)は望めないのでは、と考えました。
 しかし、http://www.asahi.com/politics/update/1101/TKY200811010194.htmlの発言のみですべてを判断するのは早計だったかもしれません。
 もし、鳩山氏が戦前=すべて悪と考えておられたとしても、首相など枢要な地位では、個人的な思想は柔軟に対応することもあるようですしね。
http://mainichi.jp/select/seiji/aso/archive/news/2008/09/26/20080926k0000e010024000c.html

http://mainichi.jp/select/seiji/aso/archive/news/2008/10/03/20081004k0000m010021000c.html

 ただ、今回の田母神氏の問題について言えば、その歴史認識について議論する必要は基本的に無く、「政府見解に反する歴史解釈を、政府高官である空幕僚長が公に述べること」のほうが問題であり、議論されるべきですね。そして、田母神氏はそのリスクに見合う主張をなさらなかった点も問題です。
(太田コラム#2888)
 太田さんご紹介の伊藤乾氏のコラムに出てくるアメリカ兵のエピソードは考えさせられました。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20081104/176177/
 その点、民主党の小沢代表やネクスト大臣は政府のシビリアンコントロールの責任に重点を置いて批判されているようで、賢明だと思います。自民党政権は村山談話を墨守しているのに、民主党がわざわざ田母神氏の歴史認識に反論して、「保守」派のいらぬ反発を受ける必要はないからです。
http://mobile.dpj.or.jp/news/latest_news.html?page=&num=14462
http://mobile.dpj.or.jp/news/latest_news.html?page=&num=14465

<KY>

 太田様、現在日本に一時帰国しております。7年に及んだ英国生活もほぼ終了で、次は東欧で会社員です。

 例の航空幕僚長の更迭の件ですが、そもそも現役軍人がその職掌に関する事について外部に発表するならば、正式に上官の許可を受けるのが常識かと思います。
 これは発表の内容が政府方針を是とするものでも、非とするものでも同様と思います。 無許可であったなら、懲戒免職が当然では?

 次に、原文そのものですが、そもそも論文の体裁が全く整っていません。
 「日本は侵略国家」であったかどうか議論するなら、「侵略」の法的定義の歴史的変遷をきちんと論述した上で、当時の(といっても、開国から昭和20年まで結構な期間があり、交戦国も多岐にわたりますが)日本の国策を議論しなけりゃ、いくら書いてもゴミです。仮にも高級士官ともあろう者が、全く一時資料も引用せず、主題との関係が不明な事柄を羅列しています。
 普通の欧米の大学なら一年生の小論文以下でしょう。
 京城帝国大学設立とか、歴史と伝統云々なぞが、侵略の存否と一体何の関係があるというのでしょうか?せめて自分の役所(防衛省)の資料室で昔の電報綴や報告書類でも読め、と思います。こんな知的水準の人物がGDP世界2位の国で空軍参謀将校の頂点にあったかと思うと、いささか眩暈を覚えます。特に某大学で英軍の士官訓練過程に在籍していた一年坊主の連中と比べると、情け無くて涙が出ます。

 さらに悲惨な事は、どうやら自衛隊の幹部連中はまともな論文を自分で書くどころか読んだ経験も無く、歴史の理解も無く、国際法の理解も無く、黄文雄やユン・チアン辺りしか読まず、という事が英文で満天下に流れた事です。それだけで日本「軍」が近隣諸国からナメられるのでは?

<遠江人>

田母神氏論文は(読者にとって)ある種のリトマス試験紙になりましたね。
私の感想は太田さんの言うように「KY」の一言です。
元自衛官の佐藤正久氏(コラム#2204)といい、この手の「KY」はもはや罪と言えるかもしれません。
田母神氏には太田さんの新著を読んで猛省してもらいたいですね。

<太田>

 そう。
 日本にも米国の赤(原理主義的キリスト教徒・共和党支持者)と青(世俗派・民主党支持者)への分裂類似の分裂が存在するようですね。これ以上は申し上げませんが。

 ところで、田母神前空幕長更迭問題に関する、下掲のTV番組に出演することになりました。
 (収録は11月12日です。)

11月13日(木曜日)
スカパー!216Ch. 日本文化チャンネル桜(一部)夜8時〜8時30分
インターネット放送「So-TV」公開(3時間)

 「桜」、部分的にスカパーでの放送を再開できたようですね。
 慶賀の至りです。

<KA>

 Gメールでコラムの配信を受けている者です。
 原因は不明ですが、最近、コラムがアウトルックの方に転送されないことがたびたびありました。
 念のためにメルアドを<フリーでないメルアドに>変更させていただきたくお願い申し上げます。

<太田>

 その方が確実かもしれませんね。

 私も、ブログ上での投稿が、私のGメール・アドレスに転送され、そこから更にサンダーバードに転送されるようになっているところ、(Gメールに転送されず、従ってまた)サンダーバードに転送されない、というケースがありました。
 IT支援グループの皆さん、Gメールを経由しないルートも設けておいた方がいいのかもしれませんね。ご検討ください。

<KA>

 ところで、コラム#2888にて、ご忠告いただきましてありがとうございます。

≫うれしいお言葉ですが、一般論としては、文章を通じて執筆者の人柄を見極よ
うとすることには慎重であるべきだ、と申し上げたいと思います≪(同。太田)

 文章から感じる人柄は一面だけですが、ともあれ太田さんが立派な尊敬すべき一面を持っていらっしゃることには間違いありませんでしょう。
 たとえもし残りのすべての面が絶望的としましても……仮定の話ですよ(笑)
 誰でもいい面と悪い面の両方があるものです。
 尊敬すべき面を見たときにはやっぱり心が洗われます。
 いつかオフ会に参加して太田さんの別の一面も拝見できる日を楽しみにしております。

<太田>

 今回のオフ会に出席した女性も、知人の男性読者から誘われて出席したものであり、最初から自分の意思でオフ会に出席した女性読者はまだ一人もいません。
 どなたが第一号になられるか、期待を持って見守りたいと思います。
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太田述正コラム#2897(2008.11.6)
<オバマ大統領誕生(続)>

→非公開