太田述正コラム#2857(2008.10.18)
<皆さんとディスカッション(続x279)>

<FUKO>

 チャンネル桜は経済的に非常に苦しいようですね。
http://www.ch-sakura.jp
この件について、チャンネル桜について、どのようなご意見をお持ちですか?

返答によって、私が太田氏について非常に気になっていることについて知ることができると思っています。

<太田>

 「気になっていること」について、先にお教え願えますか?
 そうお返事をさしあげたけれど回答をいただけないので、先に進めますが、上記サイト、開かないところを見ても「苦し」さがしのばれます。
 二度しか同チャンネルに出演していない私が云々するのははばかられますが、あえて申し上げれば、現体制から資金的援助等を得ている人々の出演は原則として控えることと、櫻井よしこや小池百合子のような、有能で十人並み以上の美人の女性を発掘し、出演者かキャスターとして出演させることでしょうね。高給で処遇できないので後者はむつかしいかもしれないけれど、大学院生クラスならアルバイト感覚で出演してくれるのではないでしょうか。
 後述するように、「左」の週刊金曜日の編集者6名中3名が女性であることを「右」のチャンネル桜も見習って欲しいものです。
 
<びり江>

 太田述正コラム#2470-1「スコットランドと近代民主主義の起源(その1)」を読みました。
 ロバート・ブルースをウィキってみました。
 中々面白い生涯を送ってますね。正に梟雄という感じでしょうか。
 アジアなら3、4回は死んでるかも。

<太田>

 もう少し敷衍した投稿にしていただきたかったですね。
 スコットランドはイギリスと米国両方を理解する鍵である(コラム#624、1622、1524、2279、2281)と私は考えています。

<NM>

 『防衛庁再生宣言』の購入を申し込みます。

 『属国の防衛革命』読みました。
 兵頭氏との対比でも新鮮で刺激的で且つ読み応えがあります。
 「アメリカとの対戦により日本の覇権を無くしたアジアが共産圏支配を受けて政情不安定となり、明治維新以来、大きな犠牲をはらいながらのロシアのアジア覇権拡大阻止も許すこととなった。」
という<太田史観が>将来の日本の歴史教科書に太平洋戦争の総括として採用されるだろうと期待します。

追記:やはり書籍は紙ならではの読みやすさがありますね。

<太田>

 本日朝、『実名告発 防衛省』(金曜日 2008年10月25日発行 245頁 1600円+税)の見本が宅急便で送られてきました。
 カバーと帯が一体となった装丁で、帯には、私がホームページ用に選んだ写真とは違った写真が掲げられています。
 帯(の裏側)には、「「よろしく」の一言で億単位の金が動く--しかもそれは税金だ。そんなふざけた組織に愛想を尽かせた元防衛庁キャリアが、返り血覚悟で口利き政治家たちを実名告発した! 額賀福志郎、加藤紘一、中谷元、浜田幸一、大島理森--年間五兆円に迫る巨額予算に群がる政治家たちの生態を、現場の目撃者が克明に明かす。」という文言が掲げられています。

 この本の一番面白いところは、末尾にこの本の発行人である佐高信氏の長文の「解説」がついているところです。
 その終わり近くに、「集団的自衛権・・・の問題について、版元の立場は、著者<と>・・・まったく違う。それを認めさせてはならないと思っており、それを護憲のある種の生命線と信じている。しかし、著者とその点で決定的に違っても、この本は出す価値があると思った。防衛省の闇を内側から描いた貴重なドキュメントであり、政官業のつながりが具体的に告発されているこの本を、そこが違うからと言って出版しないのは、ある種の損失だと思ったからである。」とあり、最後は、「この本は問題の書であり、まごうかたなき衝撃の書である。版元も覚悟を決めて世に問うのだということを最後に宣言しておきたい。」で締めくくられています。

 見本10冊に同封されてきた週刊金曜日の宣伝ビラには、同誌編集委員の雨宮処凜、石坂啓、落合恵子、佐高信、筑紫哲也、本多勝一各氏の名前と一言が記され、また、誌名の由来が次のように記されています。
 「反ファシズムのフランス人民戦線が刊行した「Vendredi(金曜日)」。それに刺激され、治安維持法制下の京都で発刊されるも弾圧によりと座謁した「土曜日」。戦後日本の民主主義を支え、34年を積み重ねたが部数の低迷により廃刊した「朝日ジャーナル」。それらの志を継承し、さらに発展させるものとして、哲学者・久野収が『週刊金曜日』と命名。」
 何だか、私の青少年時代の数十年前にタイムスリップしたような気分になる文章ですね。
 フランス人民戦線・連合政府(1936〜1940年)はナチスドイツの侵略によって瓦解してしまい、英米の集団的自衛権の行使によってフランスは幸いにもナチスドイツのくびきから解放されるわけですが、集団的自衛権の行使に反対するということは、ファシズムによる欧州支配の恒久化を受忍するということであり、私の本を出版することとは比べものにならないほどの「覚悟を」平素から「決めて」おられることを意味しますが、佐高さん、ホントにそうなんですか?
 それとも、佐高さん、日本人は信用できないので日本による集団的自衛権の行使(だけ)には反対せざるをえない、ということなのですか? しかし、仮にそうだとすると、日本の戦後「民主主義」を支えるなんてアブナイことはお止めになった方がよろしいのでは?
 憎まれ口をたたくのはこれくらいにしましょう。
 私が存じ上げなかった「右」の軍学者・兵頭二十八氏が共著『属国日本の防衛革命』を企画してくれ、私が聞いたこともなかったところの、「左」の(株)金曜日が単独著『実名告発 防衛省』を企画してくれる、という「右」「左」両側からの思いがけないご好意のおかげで、両著が相次いで出版する運びになったことに感慨を新たにしています。
 兵頭二十八氏にも金曜日の責任者としての佐高信氏にも、この際、改めて御礼を申し上げておきたいと思います。
 この両著が少しでも多くの人々にインパクトを与えることを願ってやみません。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

太田述正コラム#2858(2008.10.18)
<アイルランドの奇跡(続)>

→非公開