太田述正コラム#2815(2008.9.27)
<皆さんとディスカッション(続x258)>

 (昨日、本コラムを有料読者以外に配信し忘れました。)

<なのじ>

 コラム#275「旧日本領からの移民受け入れの是非(その3)」を読みました。

 すごく面白く読ませていただきました。
 単に論評だけでなく、具体的な数字、データを記して下さっているので、すごく参考になりました。
 これからも時々寄らせていただきます。
 楽しみにしています。

<太田>

 それは、現在の「皆さんとディスカッション」の前身のような、読者の投稿中心のコラムですね。
 しかし、私がほとんど登場しないのに、お褒めいただいたことに対し、果たして喜んでよろしいのやら・・。

<SF>

≫抜粋なのですけど、この人間観察についていかが思われますか?≪(コラム#2813。雅)

 似たようなので、マンシュタイン曰く…というバリエーション(*)もありますね。

 怠惰で無能なタイプは放っておいて、有能で怠惰なタイプを最高の位に据えよ、というのがゼークト版との相違ですかね。
 勤勉で無能なタイプを避けよ、というのは共通のようですね。

 私はマンシュタイン版のほうがなんとなくしっくりきますね。
 怠惰で無能なタイプが総司令官に実際に率いられている立場からすれば尚更;-)

* いずれも本人の発言ではないらしいですが
http://parasiteeve2.blog65.fc2.com/blog-entry-67.html

 で、この種の分類が何故ビジネス書の類でもてはやされるかについてですが、ある種の自己肯定感を伴ったサプライズを与えるからなのかも…と思っています:

1) 有能さと勤勉さを区別していること
2) 且つ、これらが直交すること
3) (1, 2を用いて)盲目的な勤勉さを是としないという結論になっていること
4) (3と同様に)怠惰さが悪でないどころか成功につながりうるという結論になっていること

 そんなわけで、この種の分類は、私たち日本人の琴線には触れそうな気がしてるんですよね。
 すると気になるのは、これって日本以外でも流行ってるんでしょうか?ってことです。
 どなたかご存知の方、お教えいただければ幸いです。

<ライサ改めこの回に限りライス>

 コラム#2785「事故米横流し事件」を読みました。

 汚染米の「輸入」については、何とか輸入禁止や送り返すことで道筋が付いてきたので、それほど深刻に考える必要は無いようです。検査態勢と方法の確率が問題とはなるでしょうが。

 今、有る地方都市の首長へ汚染米の処理方法について、質問を行っています。それなりの回答をいただいておりますが、尚、回答の中に疑問点が多々あり、さらに質問しております。判明次第報告する予定(?)です。

 汚染米は各種農薬だけではなく、一躍有名になった(過去形?)悪名高きカドミウム米もあります。この地方では現在進行形ですが。この汚染米もまた、その処分方法が怪しいのです。

 0.4ppm以上1.0ppm未満の玄米 平成15年度まで国が農家から買上げをおこない非食用として処理してきました。
 平成16年度以降は「(社)全国米麦改良協会」が買入れ、非食用として処理されています。

 これはこれで、もっともな打開策のようには見えます。

 しかし、それに余る、もっと深刻な問題があります。その問題を、いわば構造的に根本から解決しないと、永遠?(一寸、大袈裟)に不正と無駄が続くかと思えるのです。

(社)全国米麦改良協会」(National Rice Wheat and Barley Improvement Association)と言う法人組織が在ります。政府お得意の法人です。
 内部構造や、活動歴はアクセスすれば分かりますので省略します。
http://www.zenkokubeibaku.or.jp/

 いろいろ興味深い事柄が在りますが、特に事業報告書が面白いのです。

平成19年度事業報告書
此(椴通安心確保対策事業
http://www.zenkokubeibaku.or.jp/houkoku/houkoku.html

米流通安心確保対策事業実施要綱等に基づき、次の事業を行った。
1.本事業の実施に関し、国から受け入れた補助金の管理・運用を行った。
2.平成18年産カドミウム含有米1,201トンの買上げを行い、“合板接着剤用 995トン及び人工骨材用202トン(前年産残を含む)を加工の上販売した。”   
3.カドミウム含有米の生産を抑制するため、市町村・米穀出荷業者等の担当者を対象とした会議への助成は、申請は無く行わなかった。
4.カドミウム含有米の生産を抑制するため、都道府県・米穀出荷業者等の担当者を対象とした全国会議は、諸般の情勢から開催しなかった。

平成18年度事業報告書 
http://www.maff.go.jp/koueki/itiran/sougou/1h0001.htm

1.本事業の実施に関し、国から受け入れた補助金の管理・運用を行った。
2.平成17年産カドミウム含有米1,311トンの買上げを行い、“合板接着剤用 900トン及び人工骨材用645トン(前年産残を含む)を加工の上販売した。”   
3.カドミウム含有米の生産を抑制するため、市町村・米穀出荷業者等の担当者を対象とした会議への助成は、申請は無く行わなかった。
4.カドミウム含有米の生産を抑制するため、都道府県・米穀出荷業者等の担当者を対象とした全国会議は、諸般の情勢から開催しなかった。

 数字が違う以外全く文面が同じなのは、役所関係、役人の常ですから、面白くは無いのですが、当然ですが、「なんか味気ないなーと思うのはわたしだけで、、、、しょうね〜」(笑)。

参考
民主党
つつい信隆 活動ブログ
http://nobutaka221.com/

2008.09.18 Thursday
汚染米流用の第一義的責任は農水省にあり

「・・・農水省は汚染米の流用を容認していたとしか思えない。
防げば防げたはずである。
農水省はカドミニ?ューム≠カドミューム汚染米の販売では、粉砕、着色している。
大臣は「カドミニ?ューム≠カドミューム汚染米と同じ処理をすべきだった」と答弁した。
汚染米が食用に出回らないような対応がされてこなかったことについて、
大臣は「不思議です」と答えた。委員一同唖然とした答弁だった・・・」

* カドミニューム ≒ カドミューム = カドミウム(Cadmium)でありni の文字は見いだせない。全然違う、あり得ない元素を想像してしまうので、ネクスト農林水産大臣と言うからには政治家として、これくらいは注意を払って欲しい。

 本当は、彼に調べて貰いたかったのですが、メールアドレスは載せていないので(当然か!)太田さんに投稿します。もしこれが重要だと思ったら知らせてあげてください。思わなければ、それはそれで結構です。

 さて、ここで下掲の記事にざっと目を通してみて下さい。

http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/080912/sty0809120746003-n1.htm
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008091202000101.html
http://news.livedoor.com/article/detail/3816468/
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008091202000129.html
J-CASTニュース
http://www.j-cast.com/2008/09/11026863.html

 コラム#2785でも、上掲中ライブドアの記事を引用して言及されていたように、「・・しかし、工業用糊メーカーの大手ヤマト、不易糊工業、住友3MにJ-CASTニュースが取材すると・・・森林総合研究所によれば、合板を作る際や、集成材に使う接着剤の原料に小麦を使う例はあるものの、米を使ったものは見たことがない・・・」を真実とすれば、(社)全国米麦改良協会の平成18年度事業報告書 平成19年度事業報告書 は何を意味しているのでしょうか。ここは一番、購入経路、販売経路、補助金(?)交付、役員構成(太田さんの専門(?)である天下り)等々様々な切り口からの検証・調査が必要だと思います。

 放って置けば、ズーと、額は少ないとは言え国の予算が無駄に消費され、農民は無為(あるいは意図的に)に「堕落」しながら、汚染米を生産し続け、それにたずさわる各地方公共団体市町村・農協共々甘い(苦い?)汁を吸い続けることになります。そして、それに費やされる原資は我々国民の税金なのです。

<太田>

 政治家もホントにひどいもんですねえ。

 ■中山国交相の発言内容(抜粋)(
http://www.asahi.com/politics/update/0926/TKY200809260309.html
(9月27日)による。)

《成田空港》
 (滑走路の)1車線がずうっと続いて日本とは情けないなあと。「ごね得」というか、戦後教育が悪かったと思うが、公のためにはある程度自分を犠牲にしてでもというのがなくて、自分さえよければという風潮の中で、なかなか空港拡張もできなかったのは大変残念だった。

→ダメ旧防衛庁でさえ、イデオロギー勢力に加担されたごね得への対処の仕方は上手なものでした。成田空港問題を所管していた当時の運輸省が、無能の極みだっただけのこと。要するに自分が大臣になった役所の前身の無能を棚に上げて何を抜かすかって話です。(太田)

《単一民族》
 外国人を好まないというか、望まないというか、日本はずいぶん内向きな、「単一民族」といいますか、世界とのあれがないものだから内向きになりがち。まず国を開くというか、日本人が心を開かなければならない。

→日本人は朝鮮半島の人々より「単一民族」度が低いという説がある(コラム#1635及び関連投稿参照)ことだって知っていてほしかったし、日本人は大きく縄文系及び弥生系(より正確には沖縄系、及び縄文系と弥生系の雑種たる本土系)からなるってのは常識の部類に属する(
http://www.47news.jp/CN/200809/CN2008092501000952.html
・9月27日アクセス)けれど、中山氏は不勉強窮まるね。(太田)

《日教組》
 ついでに言えば、大分県の教育委員会のていたらくなんて日教組ですよ。日教組の子どもなんて成績が悪くても先生になる。だから大分県の学力は低いんだよ。私は(文科相時代に)なぜ全国学力テストを提唱したかと言えば、日教組の強いところは学力が低いのではないかと思ったから。現にそうだよ。調べてごらん。だから学力テストを実施する役目は終わったと思っている。

→旧文部省のゆとり教育方針等が学力の低下を招いたことをこれまた棚に上げて責任転嫁とは恐れ入りやの鬼子母神ですね。
 第一、実際に「データをたどってみると、成績トップの秋田の日教組の小中学校組織率が5割超で全国平均(34.1%)を大きく超えるなど、全体的な相関関係はうかがえない。」(
http://www.asahi.com/politics/update/0927/TKY200809260383.html
。9月27日アクセス)らしいじゃないの。
 もう批判する言葉もないね。(太田)

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 政治経済のメルマガはいろいろ購読していますが、太田先生のメルマガは、その中でもぴか一だと思います。これからも頑張ってください。

<太田>

 ありがとうございます。
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太田述正コラム#2816(2008.9.27)
<オバマとマケインの初討論>

→非公開