太田述正コラム#2724(2008.8.12)
<皆さんとディスカッション(続x219)>

<ワイズ・クラフト>

ご返答ありがとうございます。
 太田さんから返答をいただくと、「やったー!」という気持ちになります。
 ところで、コラム#2720(2008.8.10)で<ys>さんの指摘と太田さんに弁護していただいた件ですが、コラム#2607(2008.6.13)<ネオ儒教論の展開(その2)>(2008.8.8公開)からの引用ですよ。

>〜もちろん、中共は現在の人的・思想的鎖国状況も打破しなければならない。孔子は、「朋あり、遠方より来たれり。うれしからずや」と述べているではないか。〜

 コラムの公開が北京オリンピック開会式当日です。しかも北京オリンピック開会式での論語のこのくだりが引用されており、それを見事なタイミングで公開コラムが反映しています。
 これが「凄い!」と感じたのをわかってもらいたくて、そのまま引用しました。
 弁護していただいた蛇足以下の内容も、今まで何となく眺めていたこの言葉の息吹を感じることが出来ました。

 チャンネル桜「在日外国人問題と移民政策」の討論中でも印象に残った太田さんの言葉は「情けは人の為ならず」でした。日本人であることを誇りに思える自由で寛容な多民族多文化国になっていければと思います。

<太田>

 これはギャフンですね。
 英語典拠からの孫引きで、直接原典にあたらなかった(というよりこんな有名な論語の一節を諳んじていなかった)私が至らなかったということで、お恥ずかしい次第です。

<SF>

>ところが、現在ではごく少数の出来る生徒(これは昔と同じ)とほとんど出来ない生徒の大群になってしまって山は低い点数のところにあるようです。(こういう研究があれば良いのですが...。)

 非常に興味深い話ですので、少し調べようとしてみました。
 まず、平成19年度全国学力・学習状況調査 調査結果です:
http://www.nier.go.jp/tyousakekka/tyousakekka.htm

 小・中学とも、パッと見、とりたてておっしゃるような傾向は見受けられませんでした。
 (知識的なテストの正答率は高く、応用的なテストでは低い、というのはそれはそれで課題だとは思いました)
 ただし、このテストの性質が基礎的な学力をみるものであることに注意する必要があります。また、1960年代から行われていなかった調査のようですが、過去の調査結果との比較も必要でしょう。

 次にPISA(OECD生徒の学習到達度調査)の結果です:
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku-chousa/sonota/07032813.htm

 年々少しずつ平均が低下する傾向にあるようですが、平均の山もトップレベルの量も、他国と比べて決して悪くはなさそうに見えます。英米よりは総じて高いですね。
 …というわけで、ご主張を裏付ける結果が見つけられませんでした。
 とはいえ、ここ最近の傾向しかわからないため、もう少し長い目で見ると、有意な変化があるのかもしれません。どなたかご存知ありませんか?

>先生方の感覚としてはIQは決して低下しているわけではないが、学習というものに関心を示さなくなってるのが原因のようです。大学出てもリストラされる状況では当然と言えば当然かもしれません。

 問題の根幹として、何のために学ぶのか、ということについて、十分なバリエーションをもって教えられていないことがあると思っています。
 その結果、収入の高い&安定した職業につくための学習、という低い志に基づく目的意識が幅を利かせることもあるのでしょう。
 これは、学校のみならず、肉親を含む近しい大人たちの責任も大きいでしょうね。
 いっそ、思い切って義務教育を止めてみるのも一案かもしれません。
 例えば、「江戸の教育力」(高橋敏, ちくま新書, 2007)などを読んでいると、我々は江戸時代などにもっと学ぶことがあるようにも思えます。

>とはいえ、欧米がそうであるように国民全員の学力が高い必要はなく、ごく少数の突出したエリートがいれば十分なのかもしれません。

 それは同意しません。旧ソ連や中共を見ればわかるように、平均の能力・倫理観の高さは大変に重要です(今も中共で日々見られる、中央が立てた政策の大半が末端で無効化される様を思い起こしてください)。
 ただし、日本の選良の教育、とりわけ倫理的な教育に大きな課題があるとも思っています。
 
<テリー中島>

 今となってはすべて元の木網。水の泡。結果論。しかし大きな疑問が残る。真偽の程は検証の余地があるが、アメリカ国務省の職員の英語の先生から直接聞いた話。実は<1985年8月12日の日本航空123便墜落事故の際、>関東地区の在日アメリカ空軍は、日本政府に捜索援助を申請、戦闘機パイロットは日本政府から受諾があれば、いつでもスクランブル状態だった。コックピット内で待機していた。

<太田>

 今日の日にちなんで、掲載させていただきました。
 1995年1月の阪神淡路大震災の時に、在日米軍から米空母派遣の打診があったのを断ったという話は有名(私自身、1996年7月に当時のハスキンス在日米軍司令官から直接聞いた)ですが、そんな話もあったのですね。

<アンチ千葉英司氏>

 この事件に関心があってこのブログにたどり着きました。8.24反創価シンポジウムがありますので今後せと弘幸ブログで公示されると思われますのでご参考の程を。尚、注目は果たして左翼サイドの朝木、矢野(『「東村山の闇』の共著者(コラム#195。太田))がこの会合に出席するかどうかです。

<太田>

 申しそびれておりましたが、私が千葉氏に訴えられた二度目の裁判は、東京地裁で私の完全勝訴判決が下され、本年6月、千葉氏が控訴しなかったことにより、この勝訴判決が確定しています。
 太田コラムの読者の皆様にはカンパ等の形で激励、支援いただき、感謝申し上げます。
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太田述正コラム#2725(2008.8.12)
<グルジアで戦争勃発(その4)>

→非公開