太田述正コラム#2652(2008.7.7)
<皆さんとディスカッション(続x186)>

<びり江>

 コラム#2649「関西にて」を読みました。
 塩野七生さんについてのコラムはどれですか?

<太田>

 コラム#1174、1755、1756、1758、1767です。

<sq>

太田さんがかねてより指摘していた天下りと政官業の癒着に関して産経が取り上げてます。

【疑惑の濁流】5兆円産業「防衛利権」 群がる業者と政治家 天下りのエサにする官僚
 「政官業の癒着構造が続く限り、防衛利権の解明は検察にとって“永遠のテーマ”といえる。検察の底力が問われるのは、まさにこれからである。」(
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/080706/crm0807061617007-n1.htm

 検察だけじゃなくマスコミも頑張ってくれよと言いたくなりますが。

<太田>

 何だか、私のオハコの話を著作権フリーで使われちゃってるような記事ですが、それはともかく、検察が腰が引けたままでは、金曜日社から出る予定の私の「告発本」が本当に出版されるのだろうか、と改めて心配になってしまいます。
 何と言っても日本は、「・・・雑誌と書籍をあわ せた販売額は1952年以降一貫して伸び続けてきて、90年代半ばに2兆5000億円を突破した。しかし、そこがピークで、その後書籍は緩やかな右肩下が り、雑誌は顕著な下がり方となっている。 ・・・特に、雑誌に関しては下げ方が著しい。書籍は雑誌ほどは大きく下がっていないが、これはあくまで新書などの書籍で単価を引き下げて、かつ新刊点数を増すことでなんとか保っているだけで、実質先な採算は年々悪化してきている。 ・・・2001年に2万を超えていた書店は、2008年で1万6404店まで落ち込んでいる。また、今存続 している書店も、利益率の悪化に苦しんでいる。都内でも流行っている大型店が閉店している背景には、売上高比例となっているテナント料が、家賃の値上げで 払えなくなり、閉店している状況である。 ・・・このように、出版業界の成長が止まった原因は、大きく分けて2つあるだろう。 原因(1)インターネットの出現、原因(2)人口動態の変化、特に少子化・・・」(
http://it.nikkei.co.jp/business/news/index.aspx?n=MMIT2n000007072008&landing=Next
。7月7日アクセス)という構造的出版不況の中にあるのですから・・。

<コバ>

 --姿見えぬ議長国--

北海道洞爺湖でいよいよサミットが開催されますが、フィナンシャル・タイムズが議長国としての日本の存在感の無さを批判しています(
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080706AT2M0501L05072008.html
)。
 英国はアフリカ援助、ドイツは地球温暖化への対策などお得意のテーマがあったが、日本にはそういったテーマが欠けている、とのことです。
 米国の属国として独立国とは全く言えない、米国の言いなりで物事を主張できない日本が、米国に首輪をつけて連れられた鳴かない珍犬のように、サミットに参加していること自体が非常に恥ずべきことなのかもしれませんね。NHKや民放で「エコ!環境!」と国内向けに喧伝するのでなく、米国やサミット参加国に対してこそ、日本のリーダーが環境問題やその対策を得意になって演説してもらいたいものですが…。

<スワン>

 パリで開かれているJapan Expoに行ってきました。
 ざっと感想を送ります。

・日本のマンガはフランスの若い世代に大人気というのは本当。多数の入場者。マンガ・アニメ・ゲームが一大マーケットとなっている。フランス語訳のコミックスだけでなく、ポスターやフィギュアなどのグッズも多数販売されていた。同人誌も販売されていた。マンガの消費のされ方は、日本と同じ。

・マンガをきっかけに、日本語を学ぼうとするフランス人の若者がいる(私の好きなキャラのコスプレをした人がいたので、写真を撮らせてもらったら、私とカタコトの日本語を喋りたがって、ハグもされました)

・ただ、日本という国自体に思い入れがあるわけではなく、マンガ・アニメ・ビデオゲーム作品の雰囲気・世界観が好きなだけの若者がほとんどという感じも受けた。入口がマンガでも、それから日本文化全般にさらに興味を広げてくれると嬉しいと思った。

・一番の目玉のコスプレショーでは、大会場に多くの観客が集まり、大盛り上がり。いろいろな作品のキャラのコスプレをしたグループが、歌、ダンス、寸劇を披露。日本語の台詞で劇をしたり、日本語の歌(アニメの歌)を歌ったり、踊ったりしていた。もちろんフランス語の劇や英語の歌も多いが、日本語を使うことがクール、という印象も受けた。
日本の、ロリ声の歌がフランスで受け入れられていたことには、驚いた。ああいう幼っぽい女の子の声は、欧米ではウケない、と思っていたので。

・コスプレは、ブリーチ(武士っぽいキャラ)、NARUTO(忍者)といった、いかにも日本らしいキャラが人気で、着物(らしきもの)を着ているフランス人もいた。
 一方、ゴスロリ系、中世西洋風のキャラ(よく知らないけど、ビデオゲームみたい)のコスプレも人気。フランス人がゴスロリの格好をするとすごく可愛い!

 (ゴスロリが何かわからなかったら、原宿に行くといっぱいいますよ。)
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太田述正コラム#2653(2008.7.7)
<関西にて(続く)>

→非公開