太田述正コラム#2582(2008.6.1)
<皆さんとディスカッション(続x151)>

<アヒル>

>私は・・・議論の際には、あえて十分説明していないところがあります。

 そういうわけだったんですね。どうして十分説明しないんだろうと怪訝に思っていました。
 太田さんの意図は、視聴者に伝わっていると思います。
 私も、最初に太田さんをテレビで見たとき(何を言っているんだろうこの人)と思ってググッたのが、ブログを読んだきっかけです。
 またチャンネル桜に出演されるんですね。楽しみです。頑張ってください。

>TV出演の場合とは違い、私の読者との間では、できるだけ率直かつ噛み合った
議論をするよう心がけています。・・・「挑発され」たり「ムッとする」ことくらいは覚悟していただかねばなりますまい。覚悟ができないというのなら、むしろ実名で投稿されるべきでしょう。

 TV出演を拝見した印象と、ブログの印象が違う理由がわかりました。
 ただ、読者に実名を問うたり、挑発は覚悟してもらうというのは、厳しすぎませんか?
 太田さんは実名で経歴も顔も出して言論活動をしていらっしゃるのは、とても勇気があると思います。
 でも、人には普通、自分の生活や、仕事や、事情がそれぞれあります。日本人全てが、太田さんみたいに命を賭けて日本の将来を考えられるわけがないと思います。私は、それができるのは、素質のある人だけ、もっと言えば考える責務のある人だけだと思います。
 太田さんに興味を持って議論を挑む人を、太田さんはその可能性のある人だと考えて、同じ土俵に上げようとしているんですか?
 私には他の人の気持ちはよくわかりませんが、普通は挑発されたら頭にきて遠ざかる人のほうが多いと思います。それが狙い、と太田さんが考えていらっしゃるなら、これ以上何も申し上げることはありません。
 太田さんのコラムからは知的刺激を受けるし、勉強になるので面白いです。
 でも、私には難しくて意味がよくわからないことが多いです。
 たまに柔らかい話題のコラムがあると楽しいと思います。

<KAZU>

 朝生拝見しました。
 やはり田原氏の関心ベースで進められる番組では、充分な主張を展開することは難しそうですね。しかし太 田さんのアメリカに国の根幹を預けている云々の命題の主張は一閃だったと思います。(ただ猪瀬氏は、社会主義信奉者ではなくてアメリカの属国を主張する人を保守の中の左?なんて安易なラべリングをしつつあります・・・。)とにかく、田原氏の司会の下ではいろいろな意味で限界を感じます。
 官僚の問題よりも防衛問題の方が太田さんと世間との落差は大きいと思いますので、チャンネル桜でのご活躍を期待申し上げます。

<コバ>

 朝生お疲れ様でした。
 番組拝見しましたが、夜中に三時間はやはり長くて、途中からうたた寝をしてしまい太田さんの発言部分 をほとんど見逃してしまったのが残念です。
 田原氏から「その通り!」と言われた場面、見たかった…。録画も失敗してしまい残念無念です。しかし最後のほう は民主党細野氏に政権交代への期待が寄せられたような終わり方で良かったです。
 朝生は声が大きい人や、特定の人が独壇場で喋る番組のように思いました。でも細野氏や辻元氏の発言が良いものばかりで、人材バンクに話が及んで官のあっせんを必死に否定するダブル片山氏たちを見ていると、自民党公明党には一刻も 早く政権を降りてもらいたいと実感しました。今後も太田さんが活躍する場が広まるように、ご健闘をお祈りしています。

<こくぴと>

 「朝まで」からの生還おめでとうございます。
 久しぶりあの番組を見ましたが、田原総一郎の腹立たしい司会ぶりは相変わらずでしたね。
 人に意見を尋ねておいて、その人が意見を述べると、「それは違う!」と頭ごなしに否定し、「俺が正しい答えを教えてやる!」とばかりに自分の意見をまくし立てる。あるいは、自分と同じ意見を述べそうな人物に話を振る。
 あんな司会者の番組がよくもこう長く続いているものだと不思議です。
 出演者の方々は、相当ストレスがたまると思うのですが、太田さんはどうお感じになったでしょう?
 「太田笑い」が若干垣間見れたのは、太田ファンとしてはうれしかったですが、僭越ながらTVでは出来るだけ封印されたほうがよろしいかと思います。
 そうすれば、より好感度が上がって、刺激されたりメルマガ購読者になる視聴者もよりいっそう増えるかもしれません。
 我々は「太田笑い」が見られなくなっても、「「太田笑い」が出そうになるのを必死に堪えながらしゃべる太田氏」を更に楽しめると思いますので、一石二鳥ですね。

<kaiware>

>具体的には、次のコラム(非公開)にゆずりますが、全般的に著しく散漫な議論でしたね。

 何年か振りで朝ナマを見た。
 ポピュリズムの権化の田原がガソリン税25円の件でポピュリズム云々言うのには笑ってしまった。相変らずのようだ。
 高橋洋一氏に期待していたのだが、目新しい話も無く失望した。
 アメリカの属国を容認している事が今の日本の混乱の根本問題だ、という太田さんの重要な指摘はスルーされたね。
 米英主導のグローバリズム戦略の意味(世界史的位置付け)とその国内経済への影響という、今の混乱の背景を無視して政界官界の有り方など語れる筈も無いのに、将にポピュリズムそのものの皮相的・迎合的議論だった。
 田原は消費税引き上げに強く拘っていたが、グローバル企業の好況と国内経済の衰退という「二極化」の意味すら理解してないようだ。
 資源価格高騰による物価高が始まる中で消費税引き上げなど行うと、国内経済は酷い事になる。特に低所得層に壊滅的ダメージを与える。
 医療年金の財源問題は、税で保証する福祉水準を引き下げるか、高額所得者や資産家層の負担増大を計るしかないだろう。
 官僚が司法立法行政を牛耳り政治家が選挙と利権漁りに奔走する現況は、早急に変える必要が有る。
 官僚の腐敗と暴走は、本音と建前の溝を埋めないと止まないだろう。
 衆議院の多すぎる解散も官僚支配を補強している。
 国全体の利益VS地方の利益、グローバル企業VS国内産業、産業界VS消費者、富裕層VS貧困層、世代間格差などの利害相反による「二極化」解消には、政治制度改革と公務員改革を合わせた大改革が必須だろう。
 長くなったのでこの辺で。
 朝ナマの裏話くらいは一週間遅れでも良いからこちらにも載せて下さいよ。

<太田>

 有料コラムを時事的なものは1ヶ月後以降、それ以外のものは半年後以降に公開する、というのは原則に過ぎず、半永久的に公開しないものもあります。
 それはポリティカル・コレクトネスの観点、名誉毀損の観点等に配意する必要があるものがあるからです。
 遺憾ながら、コラム#2581についても、当分公開を控えたいと考えています。
 なお、消費税についてのご見解には同意いたしかねます(後述)。

<ライサ>

 --太田さん頑張れ--

 深夜から朝まで本当にお疲れ様でした。眠いでしょうね。

>全般的に著しく散漫な議論でしたね。これは、もう一人のパネリストの意見でもあります。 私自身は、最低限言いたいことは言えたので、それでよしとしています。
>私は、議論に勝とうと思っているわけではありません。視聴者に、自分でお考えいただくための刺激を与えようと思って発言しているつもりです。

 自分では満足しているし、勝たなくとも良いんだ。これで視聴者に刺激が与えられますか。文の内容が矛盾していませんか。

>議員になり、特に特定の政党に所属すれば、評論の自由が失われるからです。

 しかし、議員になれば同時に貴方の改革の目標には少なくとも一歩(半歩・数ミリ?)近づくのではないでしょうか。それとも今の評論活動だけで、改革に進むことが出来るのでしょうか。

>民主党の背信行為もあって、私は泡沫候補に毛が生えた適度の得票しかできず、やはり名前を売り出すことができなかったからです。

 これは名前を売り出すことが世の中では必要なのだ。と言うことを貴方自らが端的にお認めになっていると言うことですか。

>私は、かねてから天下りを回避するために自主的に防衛庁を退職する機会をうかがっており、2001年の参議院選挙出馬が急遽決まったことで自主退職した次第です。

 げすの勘ぐり、しこめの邪推かも知れませんが、貴方の自主退職の理由は、本当は違うように私は感じます。

>そもそも、必ず政治家になる、だから必ず当選しなければならない、と思いつめていたわけではありません…もともと当選する可能性は低いと思っていたのですが、落選しても、それほど時間をおかず、評論家業で最低限食っていけるようになるとふんでいたのです。

 正直かも知れないけど、真面目な投票者・支持者に対する最大の裏切り行為ですね。書かない方が良いのではないですか。

>評論家業で最低限食っていけそうになりつつあります。(依然現在進行形であることに忸怩たる思いですが・・。)

 だからこそ、名を売るためには、皆を啓発したり、考える刺激を与えるなどと鷹揚なことを言っている場合ではないと思いますが。

<太田>

 一般の有権者の間ではもちろんのこと、防衛庁/自衛隊の大部分を占める自衛官の間でも、当時の私は知名度がほとんどゼロでした。
 これに加え、防衛庁/自衛隊票をあてにして立候補した候補者が、しかも現職の議員が自民党1名、自由党(当時)1名、計2名もいたところに私が割り込もうというのです。
 更に言えば、一般の自衛官から見て、自民党や自由党に比べて民主党は、より反自衛隊的な政党でした。
 ですから私が、民主党から比例区(全国区)で立候補して当選する可能性が高いわけがありませんでした。
 それでもなおかつ、私は選挙に出たのです。
 でも、こういう状況下で私は、民主党から与えられた選挙資金を私が考えられる限り最も効果的に使って、全力投球で選挙運動を行いました。
 何らやましいところはありません。
 そして私は、選挙に出るために自主退職した時以来、現在まで一貫して政治活動を行ってきています。
 こういうわけで、私は一瞬たりとも有権者の皆さんを裏切ったことはありません。
 例に引いて申し訳ないが、大橋巨泉氏は同じ選挙で民主党から出て当選したけど、すぐお辞めになって、その後全く政治活動を行ってませんよね。この大橋氏と私を比べてください。
 なお、政治活動を行う場合、私の主張にできるだけ沢山の方々に耳を傾けていただくためには、まずもって私の名前を知っていただくことが大前提であることは、あえてご説明するまでもありますまい。
 また、仮に当選していたとしても、私一人の力でできることには限りがあったでしょう。
 他方、現在私は、たった一人で評論活動をしていますが、自由な立場で自由に発言しているからこそ、かなり多くの人々に強いインパクトを与えることができているのではないでしょうか。

<ライサ>

>事業を削減し、そのことによって経費を削減するとともに職員の数も(採用数を減らし、勧奨退職を推進することによって徐々に)減らす。 他方、(「西麻 布・・」さんじゃないけど、)企業は逃げ出せても個人は容易には逃げ出せないことから、主として個人が負担するところの、府に入る地方税を増額する。これ が筋というものでしょう。

 これって、どこの赤字債権団体も、その首長や執行部も、普通に考えていることで、やり方の多少の差があるだけで、貴方の独自の理屈や知識から出た方法とは思えませんが!
<太田>

 そう。
 当たり前のことを果たしてきちんと橋下氏がやっているのだろうか、と私は疑問を投げかけているのです。

<ライサ>

>私は防衛庁時代に何度も防衛庁/自衛隊の組織改革に係るプロジェクトチームを率いたり、監督したりしたことがあります。「潤沢な活動資金」が必要だとい うのは、自前ではできないことをコンサルタント会社に外注したり、外部の人の話を聞いたりすること等を適宜適切に実施するためです。

 これは自分が属していた組織内で「潤沢な資金をよこせ!」と言ったが、くれなかったから出来なかったんだと言う事を仰りたいのでしょうか。

<太田>
 
 いや私自身は、ヒトまたはカネをきちんと確保し、相当時間もかけてプロジェクトチームを運営した、と申し上げているのです。
 無償で、しかも時間をかけずに、実効性のある全面的組織改革の案などつくれません。

<ライサ>

 相変わらず、一寸理解力の足りない江戸っ子が飽きもせず重箱の隅を突いていますが、私は太田さんの支持者であることは本当です。

<太田>

 ゴルバチョフの奥様にそう言っていただいて恐縮です。
 まてよ。もう亡くなってたか?

<花子>

 皆さん本当に太田さんが好きなんですね。
 まるで身内のことのようにはらはらして番組を見ています。
 良い所も足りないところもひっくるめてこの正直で、でも時々意地悪な、物凄く頭が良くて読書家で勉強家のブログに毎日刺激をうけ楽しんでいます。願わくばあと少し要領がよければ良いのになあー!

<こくぴと>

太田さんは、「天下りを禁止する代わりに、官僚には恩給を支給すべき」という主張を兼ねてからしておられると理解しいます。
 「朝生」では、「天下りを禁止または制限する代わりに、早期退職慣行をやめ、定年(定年を延長することも検討)までちゃんと働いてもらうシステムを作るべき」という意見が多かったようです。
 私自身も、こちらのほうがあるべき姿だと思うのですが、
 太田さんは、何故、天下り禁止の代償が「定年まで勤務を可能にする」ことはなく「恩給」でなければならないとお考えなのでしょうか?

<太田>

 今回の「朝生」で天下りの話があまり出なかったのは、昨年同じ「公務員制度改革」というテーマで天下り問題をやっているから、今回は基本的に取り上げないという意向が局側から示されていたからです。

 本題ですが、私は、官僚が年金支給年齢(65歳)まで、一律に権利として勤務を続けることができる制度を導入することには首をかしげざるをえません。
 端的な例を挙げれば、次官や局長をやった先輩が、たとえ給与大幅ダウンの閑職であっても、省内にとどまっていたら、後輩の次官や局長は自由に腕を振るえないでしょうし、そもそも、知的・体力的に衰えてしまった人々を含め、「高齢」官僚が給与大幅ダウンで窓際に多数たむろしているのでは組織の活力が減衰します。  
 ですから、こういう方々に自発的、強制的に退職していただくためにも、恩給制度の復活が望ましい、と私は思うのです。
 
<おはなし>

 消費税はインヴォイス方式にするだけで、実は財政再建に与するなんて話が小室直樹の本に出ているのですけど、太田さん、大蔵官僚出身じゃないから畑違いをムリ言って悪いのですけど、そこら辺、論点がずれても結構ですから、なにか知っていることや経験的にでも分かることがありますでしょうか?
 特になければ勿論スルーで結構です。

<太田>

 インヴォイス方式にすれば、事業者が脱税できなくなるから、財政再建に資することは確かです。
 同時に、国民総背番号制(納税者番号制)を導入すれば、脱税する個人も大幅に減ることでしょう。
 しかし日本は、脱税をなくすだけで財政再建できるような借金状況じゃありません。
 どうしても増税する必要があります。
 徹底的な財政支出の見直しをやってからだという声がありますが、平行して増税すべきです。
 法人税の水準は日本は先進国中で高い方ですから、これ以上上げるわけにはいかない。上げたら企業は日本から逃げ出すでしょう。
 所得税の累進制を高めると、今度は高額所得者が日本から逃げ出してしまいます。
 となると、消費税を上げるしかありません。
 低所得者保護のためには、食料品等生活必需品は消費税の対象外とすればよいのです。
 (以上、申し訳ないが、典拠は略させていただきました。)

<kaiware>

>一人当たり県民所得が全国第9位の大阪府の公務員が、「それなりの給与」をもらってなぜ悪いのか、説明してくれる人いませんか。

 地方行政のあり方が、お上に住民が従う時代から住民の求めに行政が答える、という時代の要請の変化をお忘れなく。
 公務員の給与水準もサービスの水準も府民の意向が尊重されるべき。
 10%程度の引き下げを許容範囲内と考えている事は前に述べた通り。
 官僚が作った実態を反映しない公務員給与基準とは別の、実態に則した基準を示し府職員に説明する必要はあるとは思うが。
 ちなみに、他県も財政危機に陥れば、公務員の給与カットに動くと思いますよ。
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太田述正コラム#2583(2008.6.1)
<クラスター爆弾報道に思う>

→非公開