太田述正コラム#2499(2008.4.21)
<皆さんとディスカッション(続x118)>

<なべやき>

 コラム#2410、#2412を読みました。
いつかルーズヴェルトや、トルーマンの記事をお願いします。
 例えばニューディール政策はトラスト的市場支配で、合衆国憲法の精神に反する社会主義的とも見れる政策ですがその是非。なぜルーズベルトは共産主義には甘かったのか。
 その反動なのか、トルーマンではマーシャル・プランやマッカシーイズムを始めとする行き過ぎた反共政策が始まりますが、どちらが今の世界をボロボロにした罪が大きいんでしょうか。
 このあたりの太田さんの評価をお願いします。

<太田>
 
 フーバー米大統領をとりあげたシリーズ(コラム#597〜599)でローズベルトについても触れています。ニューディールに対する評価もその中(コラム#599)で下したところです。
 トルーマンの評価についても、日本に原爆投下を行ったこと(コラム#2498。未公開)、支那の国共内乱時に一方的に共産党側の肩を持ったこと、朝鮮戦争を結果的に誘発したことだけとってもバツです。
 要するに2人とも共産主義には大甘だったわけで、国際音痴の大うつけと言ってよいでしょう。

<ちょいまる>

 コラム#2497での回答ありがとうございます。
 一つ目に付いては、大変納得致しました。確かにもう道路建設での経済発展は厳しい状況ですよね。しかもそれに対して、どうするかの具体的な方針まで示していただき興味深かったです。
 二つ目の回答についても、その通りとは思うのですが、もう少し付けたさせてください。
 福田首相の道路を巡る発言、小泉元総理の対立構造などを素人の私なりに見て考察するに、他の族議員に比べて、道路族議員は権力が強いように見えて仕方ないのです。
 福田首相は、首相になるに当たり、道路族の力添えがあったからそのように見えるだけと言われたらそれまでなのですが、この日本では、最盛期に比べ、やや衰えてきた印象はありますが、道路族の権力がやはり未だに強いと思うのです。

 と言う訳で質問です。

 「道路族議員が他の族議員よりも、権力がある(ように見える?)のはなぜか?」

 ぜひ回答よろしくお願いします。

<太田>

 一般会計歳出がどんどん切り詰められる中で、特別会計で、歳入が担保されている道路予算にたかる道路族議員の力が、旧来型政官業癒着構造の中で相対的に増している、ということでしょう。

<コバ>

 カーター元米大統領がハマスの政治部門指導者たちと何度も会談をしています(携帯サイトですが、
http://keitai.cnn.co.jp/i/jp/top/K0200804200004.php?uid=NULLGWDOCOMO
)。
 これは米政府、イスラエル政府がテロリストとみなしている人物たちとの会談であり、カーター氏は17日にカイロでハマス幹部と会談したことを両政府から厳しく批判を受けています。
 しかし、これを無視してカーター氏とハマス指導者はイスラエルとの囚人交換の可能性(ハマスに拘束されたイスラエル兵の解放とイスラエルに拘留されているパレスチナ囚人たちの釈放)や、イスラエルによるガザ地区封鎖について協議を行った模様です。
 元米国大統領と、原理主義宗教指導者たちとの話し合いはうまくいくものでしょうか? 神がかりなブッシュよりは平和的に対話できるとは思いますが・・。
 本当にイスラエル、パレスチナ情勢が好転することを願ってやみません。

<太田>

 2月に発表された世論調査では、イスラエル人の64%がハマスとの直接交渉を是としていますし、イスラエルの諜報機関モサドの元長官1人や元外相1人もハマスを無視し続けるわけにはいかないと指摘しています。
 米国でも、元大統領安全保障担当補佐官の民主党のブレジンスキー(Zbigniew Brzezinski)と共和党のスコウクロフト(Brent Scowcroft)を含む超党派の有識者達が、昨年11月に共同でハマスとの対話を呼びかけました。
 ただし、次期米大統領候補のマケインはもちろん、クリントンも、そしてオバマもハマスとの対話に反対しています。
 (以上、
http://www.washingtonpost.com/wp-dyn/content/article/2008/04/09/AR2008040903533_pf.html
(4月10日アクセス)による。)
 また、先週、イスラエルの閣僚の1人が、これまでのイスラエル政府の方針に反することですが、カーターに対し、ハマスに捕らわれているイスラエル軍兵士の釈放のために高いレベルのハマス幹部と会う用意があることを伝えています(
http://www.guardian.co.uk/world/2008/apr/20/israelandthepalestinians.usa
4月20日アクセス)。
 こうした中で、カーターは、17日のカイロでのハマス幹部との会談に続き、翌18日、今度はダマスカスでハマスの最高指導者の1人であるメシャール(Khaled Meshaal)と会談しました。
 しかし私は、オバマ同様、ハマスはイスラエルの存在を否定するテロリスト集団であることから、テロリスト集団との拉致者等をめぐっての便宜的交渉はありえても、本格的交渉には反対です。
 現在ハマス側が米国政府やイスラエル政府との交渉を望んでいるのは、プロパガンダに利用するためであり、何よりもハマスが追い詰められているからである、と認識しています。
 (以上、事実関係は
http://www.latimes.com/news/opinion/la-oe-satloff19apr19,0,575207,print.story
(4月20日アクセス)による。参考にもした。)
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太田述正コラム#2500(2008.4.21)
<先の大戦正戦論から脱する米国?(続々)(その2)>

→非公開