太田述正コラム#2405(2008.3.6)
<皆さんとディスカッション(続x78)>

<田吾作>

 三浦和義氏が巧妙な保険金詐欺師であったとしても、日本の最高裁判所で無罪が確定した以上、法的には無実の罪で起訴された事が確定したと私は考えます。従って善良な日本国民を米国が拉致しようとしているのですから、福田政権としては国家の威信をかけて奪還しなければ、首領様の命令で日本国民を拉致したと北朝鮮政府を非難する法的根拠を失うと私は考えるのですが、国家主権の法的行為に無知なので解説をお願いしたいのですが。

<太田>

 三浦は米国で犯した殺人罪や日本にはない(殺人の)共謀罪の容疑で米国の自治領で拘束されたものであり、何の罪もない日本人を日本で拉致した北朝鮮と比較するなんてナンセンスです。
 日本は米国の属国ではあっても、米国とは別の国であり、両国間の条約で特段の取り決めがなされていない限り、同一犯罪についてそれぞれの国が捜査し、裁判にかける権利を有するのは当たり前です。
 そんなことより、この件をきっかけに、米国に比べて、日本の刑事司法がいかに「遅れ」ているかを日本人に認識して欲しいものです。
 日本は、殺人のような重罪が時効にかかるという、平均寿命が短く、DNA鑑定や電子記録媒体等もなかった時代の遺物的制度を維持している国であり、時津風部屋でのしごき死亡事件を見ても分かるように、変死体のほんの一部しか司法解剖や行政解剖に付されず、また、拘置所ならぬ警察署内の留置所(いわゆる代用監獄)に被疑者を留置する慣行を放置し、そこで別の被疑者をスパイに仕立てて「自白」を引き出すことがまかり通るおぞましい国(
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2008030502092864.html
。3月6日アクセス)ででもあります。
 更に日本は、(冤罪事件の場合があることは否定しませんが、)強姦を受けた被害者が告発を取り下げに追い込まれる国・・米兵が広島と沖縄で犯した強姦事件の日本側の取り扱いと米側の取り扱いの差を見よ・・(
http://www.asahi.com/national/update/0305/SEB200803050012.html
http://mediajam.info/topic/405024
(どちらも3月6日アクセス)による。)でもあるのです。
 自民党恒久政権は刑事司法の分野でもやるべきことを何もやっていません。
 より根本的な問題は、日本における陪審(大陪審、小陪審)制度の欠如ですが、陪審制度ならぬ裁判員制度などというトンデモ制度を導入するくらいなら、上述したことを始めとする諸々の「遅れ」の是正にこそ取り組むべきでしょう。

<コバ>

- -自民党にNOと言える日本--

 株式日記と経済展望というブログの記事(
http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/6b1d7a3032b493fea79038b252bee60d
)を読んで、今や日本で、アメリカ海軍やロシア海軍に勝つ方法を考える人たちがいなくなってしまったことは日本にとって致命的な損失だと思いました。それはすなわち、自分もそうですが、日本社会のために、自分が何をできるかを真面目に考える人も少なくなってきているのであり(頑張ってる人もいるけれども!)、日本が惨憺たる現状にある今こそそれを払拭しなければ、日本沈没など明日にでも現実のものとなるでしょう。太田さんの言うように、言挙げをする日本人が大勢出てきてくれればいいのですが、昨年の参院選の民主党の勝利がその兆しであってほしいものです。

<太田>

 上記記事は、私のコラム#2380の一部もコピペして論じているのですね。
 その中に、背広組中心の内局という、自衛隊の内部の足枷の問題が出てくるのですが、このほか、コラム#2400(未公開)で言及した「裁判所、検察、警察や海上保安庁といった司法・警察官庁による自衛隊に対する司法・警察権の行使」という自衛隊に対する外部からの手枷の問題があることに注意を喚起しておきたいと思います。
 なお、同記事でもう一つコピペされている兵頭二十八のブログの記述中に、「空母や原潜もアメリカ議会は輸出させません」とあるのは、誰かがコメントで批判しているようにおかしい。米国は原潜を英国に輸出しているからです。
 海上自衛隊が空母や原潜を持っていないのは、日本が勝手に自主規制しているだけのことです。
 海上自衛隊の(イージズ艦を含む)艦艇は、空母でも持っていない限り使い道がない、というのは兵頭氏の指摘通りですがね。

<リバティ>

 あたごと清徳丸の衝突事故は負犬スパイの工作の可能性
 ロケットエンジンやジェットエンジンで飛ぶミサイル同士を衝突させられる現代に、時速数十キロの艦船同士を衝突させられない訳がない。
 両方の艦船の操縦士を精神操作(マインド・マミュピレート)し、両建てで工作して衝突させたのであろう。
 衛星で位置を監視して軌道計算すれば可能なハナシ。
 全長12メートルの漁船の船体に90度で直角に衝突したようだが、清徳丸は1.5秒で自己の船体と等しい距離を消化可能。
 両者の位置を衛星で監視しつつ、どのような行動をしても衝突するように軌道計算して遠隔操作していたから衝突したのであろう。
 衝突事故は演習に成功したエリート集団と社会に貢献する健全な市民の足を引っ張り、価値を破壊し、陥れようとする工作。
 我々は負犬スパイの工作の可能性を検討するべきであろう。

<太田>

 サイエンス・フィクションですな。
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太田述正コラム#2406(2008.3.6)
<「太田総理・・」2008年第3回出演)>

→非公開