太田述正コラム#2316(2008.1.23)
<皆さんとディスカッション(続x45)>

<大阪視聴者>

 すこし問題提起したいと思います。
 現在大阪でも大阪府知事選挙が行われており1月27日には投票が行われます。政権交代により、自民党の腐敗した政府を改革しようという太田さんの考えに賛同する方が多いと思います。私もその一人です。
 ところで、私がよく読んでいるどちらかというと保守的なブログでは、「将来の禍根、地方参政権付与法」 とか「人権擁護法案反対」という論調があふれています。
 私自身は、在日外国人の参政権や人権擁護法には明確に反対です。なぜ民主党がこんな法案に肩入れしているのでしょうか。選挙に負けたいとしか思えません。
 太田ブログの読者や太田さんはどのようなご意見をお持ちでしょうか。

<太田>

 外国人参政権の問題については、コラム#2201で触れたことがあります。
 そこで申し上げたことをもう少し敷衍すると、一定の要件を充たす外国人に地方レベルでの選挙権を与えることには積極的に賛成ではないが特に反対もしない、被選挙権を与えることには反対、国政レベルの参政権については選挙権・被選挙権とも与えることに反対、です。
 人権擁護法案の問題については、そもそも、立法の必要性に疑問がある、というのが率直な私の感想ですが、皆さんの論議を見守りたいと思います。

<大阪視聴者>

ご意見ありがとうございました。
 これらの法案を推進したい公明党を自民党から寝返らせるため、私は小沢一郎が政権をとるために進めているもの、と推測しています。ただ、これらの法案をすすめることは民主党の票を減らしかねないと思います。

<太田>

>これらの法案を推進したい公明党を自民党から寝返らせるため、私は小沢一郎が政権をとるために進めているもの、と推測しています。

 東京新聞が、そのような見方を紹介していましたね(
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2008012102081091.html
。1月21日アクセス)。

 私が地方レベルの選挙権を与えることに必ずしも反対ではないのは、在留許可を得た外国人だって地域社会のアクティブな一員になってくれることが望ましいからです。選挙権を与えれば、彼らが地域社会により強い関心を抱くようになるというものですし、その地域の首長や議会も、より外国人やその居住地域に配意せざるを得なくなる結果、外国人の貧困や犯罪が減ったりしてウィン・ウィン状況が生まれる可能性があると思うのです。
 私が一方で、彼らに被選挙権を与えるべきではないと思うのは、首長や議会は国政の一翼も担っており、外国人にそのような役割を負わせることは、忠誠心のコンフリクトが生じうることから不適切だからです。
 いわんや、国政レベルの被選挙権は与えるべきではないでしょう。
 最後に、私が国政レベルの選挙権を与えるべきではないと考えるのは、普通の国では国政レベルで選挙権が与えられた外国人は徴兵の対象となるところ、日本では、外国人に義務抜きで権利を与えることになってしまうからです。
 典拠をつけなくてすみません・・。

<大阪視聴者>

 <太田さんは>千葉英司氏からの再度の訴訟について述べておられます。また必要であればカンパの要請をされてはどうでしょうか。お金に余裕のある方もおられるでしょうから。

<太田>

 現在も引き続きカンパをお願いしているのは、こういうことを予期してのことですが、仮に弁護士をたてることになった暁には、重ねてカンパに言及させていただくことになるでしょう。

<タテジマ>

>千葉英司氏がまた私に対して訴訟を(東京地裁に)提起し、本日訴状が届きました。

またかよ

千葉英司
http://www.google.com/search?hl=ja&lr=&ie=UTF-8&oe=UTF-8&num=50&q=%E5%8D%83%E8%91%89%E8%8B%B1%E5%8F%B8

千葉英司
http://search.yahoo.co.jp/bin/search?p=%C0%E9%CD%D5%B1%D1%BB%CA


<大阪視聴者>

>大前研一氏や坂本真由美氏の説明の切れ味が悪いのは、恐らくお二人とも縄文人だからでしょう。(コラム#2313。未公開)

 うーん。わからんー。

<太田>

 縄文人とは、日本特有の安全保障感覚が希薄な人、という意味ですよ。
 大昔、大前研一氏の書かれたものを読んだ時、氏は、現在依然として世界で主権国家が並立してせめぎあっていることの重みが分かっておられない、という印象を持ちました。

<読者>

 日本がアメリカの属国(保護国?衛星国?)だというのに関連して、こんな記事(コピペ)見つけました。

日本経済新聞 2008年1月3日 朝刊
「YEN漂流 私はこう見る」
前官房長官 与謝野馨氏

――円とともにドルも下落、基軸通貨としての信認も低下しています。

 「確かにドルの揺らぎは不安だ。ドルと心中したくない各国政府が外貨準備の運用先をユーロなどにも分散しようとしている。だが、日本は安全保障条約を通じ政治的に米国とリンクしてしまっており話が別だ」
 「日本の周りには核保有国の中国やロシアがある。さらに今後は北朝鮮が核を持つことになりうる。核を持たない日本としては米国の核の傘はどうしても必要だ。日本にとって米国との政治的なつながりの重要性が増すなかで世界的ドル離れが起きている」

<太田>

 よく気がつきましたね。
 与謝野さんも買弁政治家だということです。
 発想が転倒しています。

 ところで、ブログの掲示板と太田述正掲示板は随分にぎわってますが、Mixiも含めて三箇所で活躍している方もおられます。
皆さんどんな具合に使い分けておられるのか、聞いてみたいですね。

<遠江人>

 自分の場合、できるだけmixiより掲示板のほうに書き込みをするようにしています。個人の意見なり太田さんからのお返事なり議論なり、公開に制限のある mixiより制限のない掲示板で少しでも多くの人の目に触れる機会が増えたほうがいいと思うからです。(ただし掲示板に訪れる人よりmixiユーザーの人数のほうが多かったら逆効果ですが)
 それとこれは個人的なことですが、書き込みはできるだけコラムの感想(自分なりの見方)や情報の提供をするようにしています。つまり質問以外の書き込みです。
 基本的にコラム執筆者が主催する掲示板は、やはりコラム主に対する質問が多くなってしまうものですが、昔からの読者としては、せめてこちらから(内容は別として)何らかのものを提供するようにしたいと思うからです。ただそうなると、ちゃんと考えてから書き込まないといけないので、頻繁に投稿することは少し難しいですね。
 ちなみに典拠がちゃんと付いている太田コラムを#1から読んでいると、考えることはあっても質問することは意外に少ないように感じます。
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太田述正コラム#2317(2008.1.23)
<世界帝国とその寛容性・包摂性(その1)>

→非公開