太田述正コラム#2252(2007.12.23)
<皆さんとディスカッション(続x24)>

<まさ>

 太田総理〜見ました。官僚が特定業者から接待をうける事の何が悪いのか?全く理解できません。
 省の最高実力者は次官であり、日本は官僚が優秀であるから、ここまで発展できたと思います。
 ケビンが言うように国民がバカなのが最大の問題だと思います。
 また視聴率をとるために白か黒かの極端な過剰報道をし国民に問題提起を誤らせるメディアに問題があると思います。

<Master>

しかし、毎回同じ話じゃ飽きるね。

<太田>

 視聴者の皆さんの潜在意識の中に「刷り込む」ためには同じ話を繰り返さなくっちゃ。

<ちーちょん>

太田総理のOA前半で、一言も発言していない太田さんのカットが多かった。
喋らなくても画になりますね!

<太田>

 ・・・。

<michisuzu>

 今回の太田さんの問題提起はしっかりと視聴者にも届いたのではないでしょうか?ただしIQ100以上の人に対してですが^^いつも思うのですが、太田さんの問題提起はレベルが高くて一般人には理解が難解だと思いますね。
 でも今回は天下りのほうが100倍以上の悪なんだということは伝わったでしょう。でも結局官僚、政治家、地元の後援会の利害関係の鉄のトリオが一斉にこの世からなくなる事は期待できず、天下りのシステムは日本が崩壊でもしない限り無くならない徒労感も同時に感じた次第です。
 政治を深く知れば知るほど幻滅と諦めも深くなるのが悲しいです。
 でも今後ともご活躍お祈りいたします。

<太田>

>官僚、政治家、地元の後援会の利害関係の鉄のトリオ

が形成されているのは、自民党及び自民党系の政治家(の大部分)に関してだけです。
 野党の議員が口利きをしても官僚が相手にしないので「鉄のトリオ」が形成されることはありえないからです。
 民主党は官僚と(所属官庁外の)政治家とのコンタクトを完全情報開示させる方針であると承知しています(典拠省略)。
 民主党が政権をとったらこれを実現するでしょうし、変なことをしたら、昔取った杵柄で野に下った自民党議員達が手ぐすね引いて追及するでしょうから、民主党の政治家が「鉄のトリオ」を形成しようとしてもまず不可能でしょう。
 もちろん、民主党の中には小沢さんを始めとする自民党系議員がいますし、前原さんのように、防衛利権にあえて近付こうとしたアブナイ政治家もいます。
 小沢一派はあらかじめ追放するにこしたことはないのですが、仮に追放しなかったとしても、小沢さんの大連立構想が民主党内で総スカンを食ったように、民主党が政権をとった時に自民党系議員が「鉄のトリオ」を継続することは困難でしょう。
 話は変わりますが、大連立を持ちかけたのはやはり小沢さんであったことが明らかになりましたね(
http://www.asahi.com/politics/update/1222/TKY200712220085.html
。12月22日アクセス)。
 私の言った通りでしょう。
 これで、小沢さんがなぜ大連立を自民党に持ちかけざるをえなかったのかについての私の主張(例えばコラム#2159)の信憑性も増したというものです。

<大阪視聴者>

 コラム#2227の追記部分を読みました。
 なるほど。平沢さんは、これでは議員でいてはいけませんね。
 ところで、警察とパチンコ業界、検察の腐敗について詳しく書かれた本があります。ヤメ検の田中森一さんが「反転」「バブル」「検察を支配する「悪魔」」など近日出版された著書です。繰り返しのべておられます。
 昨日、友人から連絡があり。以前、裏金について監督官庁に相談すると、「所属法人が調査をして異常がなければ告発者を処罰する。」と脅されたようです。この世の終わりです。

<okano>

太田総理〜 見ました。
 今回も良かったです。
 元北海道警察 原田宏二氏の証言にも驚きました。
 警察協力者に、お金を払っているという事実も驚きですが、それらを利用して自ら領収書にサインで、国民のお金をせしめていたとは、開いた口が塞がらない、警察。
 最近、警察の捏造逮捕、拘留など、不祥事にはあきれますが、警察が恒常的に泥棒していたとは、また泥棒する人ほど出世する組織とは なんと申しましょうか。
 また、警察官が泥棒したら一般の5倍10倍もの罰を課してもおかしくないと思うのだが。
 警察官は お咎め無しなのかな・・・。公務員の泥棒は、罰しないのか・・?
 それでは、まともな仕事は出来ないでしょう。
 元警察の平沢勝栄さんも、それらの実態に身に覚えは無いのでしょうか。
 太田さんは”用心棒”という表現をしていましたが・・(w 彼らを守っているのでしょうか・・・ ?
 平沢さんも俗に言う族議員でしょうか・・・。
 国民の方向を向いているようで、実は警察組織の方向を向いているというさらに巧妙な。
 私たちに、なにが出来るのでしょう。
 民主党へ一票入れるだけで変わるのでしょうか。

<太田>

>元警察の平沢勝栄さんも、それらの実態に身に覚えは無いのでしょうか。

 収録中、原田さんは、自分の内部告発の後、数県の県警で内部告発者が現れたと語っていました。(放送されていません。)
 日本の警察の実態は国家警察です。
 ですから私は、すべての都道府県警察で同じことが行われていた可能性が高いと思っています。
 仮にそうでなかったとしても、都道府県警察でも幹部として勤務し、中央の警察庁でも幹部として勤務した平沢議員が「見に覚えは無い」わけがありません。
 本当に「見に覚えは無い」とすれば、彼はそれに気付かないほど無能だったということになるでしょう。

>太田さんは”用心棒”という表現をしていましたが・・

 私は「みかじめ料」という言葉を使いたかったのですが、事前に番組担当者に聞いたらやはり放送禁止用語であるとのことだったので、「用心棒代」という言葉に変えたのです。

>平沢さんも俗に言う族議員でしょうか・・・。

 はい。典型的な族議員だと思います。
 本当に何が楽しくて彼は国会議員になったのでしょうね。

<返杯道場 道場主>

薬害肝炎問題について、太田さんの今の立場でのお考えと、もしいまだに防衛官僚だったらどう思うかをお聞きしたいなぁ・・・

<太田>
 
 現在の和解をめぐる騒動は、各紙の電子版を読んでいる限り、十分な判断材料が与えられていないので確たるお答えは控えさせていただきます。
そこで、以下に申し上げることは感覚論の域を出ません。
一般論としては、裁判上であれ、和解においては、当事者が合意する限り、公序良俗に反しなければ、いかなる内容の和解も可能です。
 ですから、原告団が自分達以外の「被害者」の立場も代弁して和解を行うことに問題はありません。
しかし、政府に法的責任がある場合とない場合とで、拠出するカネの額はともかくとして、カネの法的性格を違えるべきことは当然です。
よって、薬害被害者の一律救済を叫ぶ原告団の主張には、無理があるような気がします。
いずれにせよ、厚生官僚の退廃・腐敗による薬害の拡大については、個々の官僚の直接責任及び監督責任が厳しく断罪されなければなりません。
当然、歴代の厚生大臣の政治的責任も追及されなければならないでしょう。

<田吾作>

 私は「薬害肝炎」に対する土地勘がないので発言する資格がありません。
 ただ一般的に言って具体的論拠を述べずに感情論のみを述べるのは下心があるからで、うさんくさいと私は考えます。
 私は日本は法治国家ではないと考えていますが、ここではそれに触れないでいくつかの問題点を指摘したいと思います。
 福田首相はダッカ日航機ハイジャック事件で超法規的措置を行った福田赳夫首相の息子なので今回も超法規的措置を行なえば福田首相に対する国際的信用は完全に無くなる可能性があります。
 次に問題を論じる枠組みについてですが、約1億3千人いる国民の中で「薬害肝炎」に関係する国民とそれ以外の国民がどのような割合になっているのか、この問題をめぐる利害関係者とその利害が何であるのかを明確にする必要があると私は考えます。
 約1億3千万人いる国民の中には福田・舛添両氏や厚労省官僚、死刑囚や強盗犯も含まれており、それぞれが自分の立場を主張する権利が与えられています。この事よりすべての国民が納得する解決案など最初から無いことは自明な事だと私は考えます。
 弁護士が原理的に妥協しかあり得ない問題に対して、超法規的措置としての政治的決断(つまり法を無視せよという事になる)を迫るのは自己否定に等しく、舛添氏のように自分が国側の立場に立つと意見を変えざるを得なかった現実を見れば、将来自分が国側の立場に立たされるという視点が欠落していると言えます。
 一人の納税者としての私の見解は、「薬害肝炎」に関して私は直接の利害関係者ではないが納税者としては利害関係者なので、妥協案がどうなろうとも将来この問題に対する再点検が出来るように事実関係を明確な形で残しておいて欲しいというものです。

<遠江人>

新著の発売は本決まりのようですね。
あの2度のまぐまぐブックスアワードを経てきた身としては感慨深いものがありますねぇ。

<太田>

 残念ながら実りませんでしたが、その節には読者の皆さんにまぐまぐブックスアワードの投票で大変お世話になりました。
 ブックスアワードに応募した私のコラムの二大テーマは、(コラム執筆の二大手法でもあるところの)軍事論(安全保障論)とアングロサクソン論ですが、『防衛庁再生宣言』は、もっぱら防衛庁不祥事告発と安全保障論で構成されていました。
 今度出版の話が来た本のテーマは、防衛庁(省)不祥事告発一本です。
 従って、安全保障論やアングロサクソン論をもっぱら扱った本の出版は今後の課題ということになります。
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太田述正コラム#2253(2007.12.23)
<辰野金吾>

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