太田述正コラム#2236(2007.12.15)
<千葉英司氏からの手紙>

1 始めに

 千葉英司氏から昨日、下掲の手紙が届きました。
 「→」は、私がつけたコメントです。

2 千葉英司氏からの手紙

一、前日(12月12日)に貴殿の指定したFAX宛てに<領収書を>送信しましたが受信されませんでしたので郵送としました。

→コラム#2232(2007.12.13)で領収書がFAXで届いたと記したのに、千葉氏は読んでいないのですね。恐らく彼はインターネット世代ではないのでしょうね。(太田)

二、貴殿が引用した「東村山の闇」の「草の根」の著者らは、捏造話の「創価学会関与の冤罪及び殺人説」の正当性を強調するために、12年前に矢野の手で無辜の少年を朝木市議殺害に関連する傷害事件の犯人に仕立てて警察に突き出した上に民事訴訟までしたが、裁判所は警察が少年を立件しなかった主旨を容れ、事実上、少年は矢野による冤罪であったことの判決が確定している。
 しかし、「草の根」は確定判決を無視し、政治的保身を図る目的で、現在もこの当時少年を再び傷害事件の犯人であると主張し喧伝している(インターネット「東村山市民新聞」の「事件でも不審な動き!公明○○市議が死亡」の見出し記事)。
 また、政治的に対立する市議2名とその支援者を誹謗したことから、勇気ある地元市民から、「草の根」所属市議の議員罷免の請願が議会に提出され、一方、「草の根」はその請願が名誉毀損であるとして提訴した。
 そのほかにも、矢野が居住する団地の管理組合の運営に難癖をつけ管理費を納めなかった問題で組合から民事提訴されるという事態となり、何れも地裁八王子支部で係争中である。かかる、「草の根」の偉容な行動を、多くの地元市民は強い怒りを込めた批判活動を展開している事実を貴殿は知らないのでしょうか。

→すべて私の全く知らない話ですが、いずれにせよそんなことと、矢野氏らが執筆した『東村山の闇』(「少年」の話はこの本には出てこない)に書かれていることの真偽や、私がこの本を引用したコラム#195 (2003.11.26) <今次総選挙と日本の政治(補足1)>の名誉毀損性と一体何の関係があるというのでしょうか。(太田)

 仮にも、「草の根」の主張に賛同される著名人である貴殿の言動の影響力は大きく、その主張内容の真贋性は注目の的となり社会的責任も重くなるのは当然のことです。

→私は「草の根」なるものが何を指しているのかすら知りませんが、『東村山の闇』は一読して信頼に足りる著作であると考えたからこそ、上記コラムで引用したのです。
 それにしても千葉氏に私を「著名人」と評していただくとは面はゆいですねえ。
 私が「著名人」だとすると、上記コラムでは匿名で登場した千葉氏であったところ、私を訴えたことによって、彼もまた全国的な「著名人」なることができたのではないでしょうか。めでたしめでたし。(太田)

 最後に、貴殿には、原告千葉英司に対する虚偽事実を摘示しての名誉毀損記事を掲載しないようにするという「注意義務」が以前にも増して課されるのであり、「草の根」の主張を検証もせずに引用する記事を掲載した場合には、再び、名誉毀損の不法行為として法廷で糾弾たれる(ママ)ことが十分に予想されるところであることを付言しておきます。
→千葉v.太田の民事裁判における第一審も控訴審も、私が『東村山の闇』を引用した文章中、千葉氏を創価学会員と紹介した箇所を除き、虚偽事実があったと認定しているわけではありません。(千葉氏を創価学会員と紹介した点については、私自身が一回目の準備書面中で読み違い(勘違い)であった旨を積極的に認めている。太田述正コラム#1184(2006.4.15)参照。)
 それはさておき、「「草の根」の主張を検証もせずに引用する記事」とは、コラム#195を指しているのでしょうが、千葉氏が裁判の過程において、(私からの注意喚起を受けていながら)その削除を要求しないまま裁判が確定したことによって、一事不再理の法理に則り、彼は二度とこのコラムの削除を要求できなくなったのです。
 後悔先に立たずですよ、千葉さん。(太田)
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太田述正コラム#2237(2007.12.15)
<私の手がけた2度目の白書(詳述篇)(その1)>

→非公開