太田述正コラム#2156(2007.11.1)
<疲れたァー(続)>

1 フジテレビ出場決まる

 11月4日(日)のフジテレビ「報道2001」への生出演が決まりました。
 私が出るのは、0820頃〜0852(番組終了まで)だそうです。
 竹村健一氏ほか、自民党2名、民主党1名、共産党1名の議員の皆さんとご一緒します。
 ちょっと朝早いけれど、ぜひご覧下さい。

 振り返って見れば、私が防衛庁を飛び出して立候補することにした時、フジテレビ系列である産経新聞は、主要6紙のうちこのことを報じなかった唯一の新聞でした。
 産経新聞は、自衛隊の味方を自認されている新聞ですが、いささか自衛隊に対する提灯持ち的記事が鼻につくことが多く、必ずしも好印象を持っていません。
 私が、同新聞の知り合いの論説委員に、私の記事を掲載してもらうようにお願い行ったところ、わが新聞には民主党嫌いが多いからなあ、とおっしゃり、結局掲載してはいただけませんでした。
 幸い、今回系列のフジテレビが、このような機会を私に与えてくれたので、6年半前の「遺恨」はこれで水に流すことにしましょう。

2 TBS

 一昨日、日テレでの「NTV Newsリアルタイム」の録画撮りの後、2230頃、ご要望に応えてTBSに赴き、「2時っチャオ」という番組の担当者の取材を受けたのですが、まいりましたね。
 守屋の防衛省(庁)に入ってからの経歴表を示され、ポストごとの年間給与額を書き込んでくれ、とおっしゃるのです。
 私のもらった最終的な給与だけは覚えていたので、その時のポストにほぼ相当する守屋の給与は分かるけれど、それまでの給与なんて、そんなことに関心がなかったせいもあって、全く覚えていません。
 次に聞かれたのは、その経歴表に出てくるポストがどういうものか、です。
 例えば、「防衛課長」というポストはどういうポストか、防衛課の仕事はどんな仕事かとというのです。
 私は、(当時の)防衛課は、防衛庁の中枢課であり、防衛政策と防衛力整備を担当している、と答えたのですが、今度は防衛政策とは何か、と聞かれるのです。
 もう夜も遅いのに、これではどれだけ時間がかかるか見当もつきません。
 とうとう私がキレて、「失礼じゃないか。私は辞書ではない。防衛白書でも読んでそれくらい自分で調べてくれ」と言うと、「防衛白書は分かりにくい」とおっしゃる。
 「私は2度防衛白書を編纂したけれど、分かりやすくつくったと自負している。」といった馬鹿馬鹿しいやりとりが続いた後、ようやく解放されて深夜自宅に戻りました。
 私が疲れるわけです。

3 テレ朝

 テレ朝については、しぶる私に対し、「2300からのニュースの中で、太田さんの守屋評だけでなく、接待や天下りは全省庁共通の問題だ、というご持論についても、必ず併せて映像を流します」とまでおっしゃったので、私が自宅付近の公園での録画撮りを受け容れたという経緯があります。
 私自身は、テレ朝のこのニュース番組は見なかったのですが、見た人からは、「「全省庁共通の問題だ」という部分の放映はなかったのではないか」と言われています。
 テレ朝さん。
 よもや約束違反はやっていないでしょうな。

4 週刊金曜日

 週刊金曜日の11月2日号に私が登場する記事が掲載されています。
 知らなかったのだけれど、この週刊誌の発行人は、佐高信さんなのですね。

 ところで、この号に小林節慶應義塾大学教授のインタビュー記事が載っていますが、教授は、一、これまでのインド洋での自衛隊による給油活動は違憲、二、小沢流憲法論も違憲、三、アフガニスタンでの対テロ戦そのものにも、むしろ逆効果であるので反対、というご意見のようです。
 一については、私は給油活動も集団的自衛権の行使にあたるが、政府の憲法解釈を改めて合憲とすべきだという見解なので教授とは意見を異にします。
 二については私は、小沢流憲法論はナンセンスだけれど、国連軍への参加も、集団的自衛権の行使に係る政府憲法解釈を改めれば合憲となるという見解なのでこの点についても教授と意見を異にします。
 三についても、もちろん私の意見は異なりますが、そもそもそんなご意見なら日本の国内でつぶやいていず、現在ISAFに部隊を派遣している欧州NATO諸国に向かって直接もの申されたらいかがですか、と言いたくなります。
 国内にテロリスト及びその予備軍を多数抱えているこれら欧州諸国にとっては、テロリストの発生源ともいうべきアフガニスタンで対テロ戦を継続することは、死活問題なのであり、その彼らを説得できるだけの論理と根拠が小林教授にあるとは到底思えません。 
 小林教授は改憲派から護憲派に転向されたのだそうですが、「ハト派」の社会党と自民党内の「ハト」派が、自民党内の「タカ」派と対立を装いつつ実際にはつるんでいて、「ハト」≒「タカ」であった55年体制の時代を思い出してしまいました。
 ポスト55年体制においては、小林教授のように、お一人で「タカ派」と「ハト派」をTPOに応じて使い分けるような人物が出現したわけです。
 そんな小林教授が、将来再び改憲派に転向されたとしても、私は決して驚かないでしょう。
 小沢さんにしても小林教授にしても、余りにも手軽に思いつき的に安全保障問題を論じておられて嘆かわしい、というのが私の率直な感想です。