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太田述正コラム#1573(2006.12.17)
<バグってハニー通信1:自己紹介>

 皆様、あらためて初めまして。太田先生の瀬戸際戦術にまんまと引っかかって、コラムを執筆することになったバグってハニーです。
 もちろん、皆さんご承知の ように太田先生は長期間にわたり(しかもほとんど休みなく!)高いレベルを維持してきたのであり、太田コラムに寄稿することは大変な名誉であり、わくわくしています。

 まずは簡単な自己紹介から。
 私は米国人の父、日本人の母のもと、日本で生まれ育ちました。
 親米的になるのを運命付けられたようなものですね。
 太田先生とは立ち位置が決定的に違うのですが、ここは小異を捨てて大同に就くべき時だと考えた次第です。
 大学院で博士号取得後に渡米し、現在、研究員として基礎医学研究に当たっているしがない研究者です。
 私の政治信条は親米・ネオコンでして、私もその理由ははっきりとはわからないのですが、高校生のときに湾岸戦争や韓国のDMZ見学を経験したことが影響したようです。
 ネオコンの起源には諸説あるようですが、レーガン政権時に内政に関しては民主党の伝統であるリベラル、大きな政府を保ったまま、外交に関してはソ連を打倒すべき敵と規定したレーガン大統領に共鳴して共和党に宗旨替えした人々を指すことがあります。私はこの定義に非常に近いです。
 旧植民地から移民を受け入れて日本を活性化すべきだ、との太田先生の意見には大いに頷きました。
 理系の道には進んだものの、政治や 軍事、国際情勢そして米国の歴史に関心を持ち続け、趣味でいろいろ調べているうちに太田コラムに出入りするようになった次第です。
 商売柄Natureや Scienceといった科学誌をいつも眺めているのですが、ときどき社会や政治に関わる記事が出るので、そういうのを紹介していけたら、と考えています。

 米国が現在遂行中の対テロ戦争は一種の総力戦であり、米国に住んでいると様々な変化が身に沁みます。科学者が戦争に借り出させるのは世の常であるようで、 北朝鮮の核実験もこの業界では衝撃をもって受け止められました。軍事が基盤となっている太田コラムで、私は対テロ戦争における科学者たちの活躍を紹介して いこうと思います。

 私はクリスチャンでもありまして、科学と宗教の関係にも興味があります。
 太田先生も聖書を読んだときの率直な感想を以前記されていましたが、科学者の私に とって聖書を信じ続けることは一つのチャレンジであります。
 以前アイザック・ニュートンの記事を読んだときに彼が偉大な科学者であると同時に聖書を熱心に 研究していたことを知ってずいぶん励まされました。この偉大なイギリス人についてもそのうち紹介できたら、と考えています。
 あるいは、今の米国における進化論と公教育を巡る混乱も興味深いトピックです。太田先生には、だから米国人は迷信深いんだ、とか切り捨てられるかもしれませんが。

 つい最近、太田コラムで男女の指向の違いと女性の社会進出に関して取り上げられましたが、私たちの業界でもラリー・サマーズ前ハーバード大学長の発言以 来、男女の能力差と女性の社会進出について、しばしば男と女の間で泥仕合にまで発展する、非常にホットな議論が続いています。
 サマーズが言う通り、果たし て女性の知能は男性よりも劣っているのか、仮にそうだとして(そうではなくても)女性の社会進出はどのように実現されるべきか、男脳と女脳に関する最新の 知見などもお届けする予定です。

 太田先生同様、私は太田コラムは本来、無料で誰でも読める公共物であるべきだと考えています。そのほうが日本のためになります。
 ひとまず、完全有料化とい う悪夢を振り払うために、私に続く新たなコラム執筆者、あるいは有料読者が現れることを切に願いつつ、最初のコラムを閉じさせていただきます。
 それでは、近い将来また誌面でお会いしましょう。

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