太田述正コラム#1848(2007.7.3)
<新編・読者とのやりとり>

1 始めに

 読者とのやりとりをご披露させていただきます。
 本篇は、即時公開します。

2 読者とのやりとり

<新規に有料講読を申し込まれた女性>
 これからも頑張ってください。
 JMMや原田氏のMLよりもずっと頭を使って考えさせられて面白いのは、この太田さんのMLだと思います。
 ただ、もう少し執筆の際の気分にも、スペースにも余白があってもいいような気がいたします。
 学生なのでカンパはちょっと無理なのですが。

<太田>
 お申し込みありがとうございます。
 昨日までの今期会費納入者は94名です。
 上記申し込みによって、納入意思を伝えてきておられる、前期の有料読者が2名、新規申し込み者が3名になりました。
 計99名です。
 後1人で100名です!
 今期の有料読者の皆さん、お知り合いの方にお声かけいただけないでしょうか。また、新たに有料講読をされる方はいらっしゃらないでしょうか。
 なお、いただいたカンパは41名58口(290,000円)に達しています。
 改めて心から感謝申し上げるとともに、50万円が目標と言うことで、引き続きカンパを募っています。

<太田>
 さて、友人たる読者の皆さん。
 前期は有料読者が123名だったのですが、皆さんの中のお1人には、今度は有料読者が100名を切るかもしれない、と相当前から言っていたところ、案の定、期初の時点で100名を切ってしまいました。
 なぜ、それが分かっていたかというと、昨年の7月〜12月期には、期間中の追加的な有料講読申し込みが10数名あり、それでも有料読者数が129名から期初には121名に減ったというのに、今年の1月〜7月期には追加的な申し込みが、4月に入ってから2名しかなかったからです。
 今のところ、有料読者が大幅に減った原因として考えられるのは、

1 有料読者と無料読者の配信内容差別化の進展により、有料読者予備軍たる無料読者が目減りしてしまった。

2 初めて有料講読した場合にはバックナンバー(主要投稿付き)がもらえるという特典がつくが、更新しても何の特典もない。

3 太田の人気がやがてブレークすると思い、先物買いをしていた人々が、しびれを切らして離れていった。

4 太田の友人・知人で私を支援してきた人々が疲れて離れていった。

5 何回か私の配信ミスで、有料読者のメルアドが有料読者の一部の間で公開されてしまい、これに反発した読者がいる。

6 私の考えや手法が分かってしまい、コラムに新鮮さがなくなった。

7 軍事愛好家の皆さんとのやりとりを見て嫌気がさした。

6 課金でクレジットカード支払いが認められていない。振込に基本的に手数料がかかる。しかも、固定期間制である。

などですが、皆さんのお考えとアドバイスをお聞かせ下さい。

<友人A>
 いま有料読者は100人ぐらいですか。
これ、むちゃくちゃ高いですよ。
普通、有料読者になるのは1〜3%といわれています。
代理登録したりして部数一万部などのメルマガでも、実際にメールを明けられてるのは3割ぐらいといわれてる。
さらにちゃんと精読して読んでるのはそのうち3割ぐらい。
それで有料読者になると、かなり厳しい。
一万部ですらそれなのに、部数が1100〜1150。
 まぐまぐは調整入って少し減りましたが、有料が100人は驚異的。
相当濃い人が読者なのは間違いない。

申し込みがめんどくさいというのはありますね。
ネットではカード支払いが基本。
固定期間もイタイ。いつ申し込んだらいいのかわからない。
 まぐまぐプレミアムやインフォカートにして事務に割く時間省略したほうがいいですね。

<友人B>
 有料会員が減ったとの事で、会員を増やすためにはどうすればいいのか、あるいはこれ以上減らないためには何をすりゃいいのか、というのを中心に考えてみます。

 有料化してもう三期目とかですよね。ですから、1、2、6、8は今回に限った話ではないですから、とりあえずおいときます。

 3、4はどうなんですかね。もしもそうだとしてもどうしようもないような気もしますが。

 5は何とかなるはずだし、何とかせにゃならんでしょう。もっとよく注意するとかじゃなくて、新しいシステムを試すときは何度か実験するとか、工夫が必要じゃないですかね。場合によっては、コラムが遅配されることになっても受信者のプライバシーに万全を期すことを優先させたほうがいいんじゃないでしょうか。

 7は確かに痛かったですね。ちょうど更新時期とも重なりましたし。せっかく普段太田コラム読んでない人も来てたんだから読者獲得の好機として利用してほしかったですね。あのやりとりを見て太田に金払いたいという気分は普通起こらんでしょう。太田コラムの戦略的目標は読者増じゃなきゃならんでしょう。せっかくいい文章書いても読んでもらえなかったら意味がないです。ただ、

>昨年の7月〜12月期には、期間中の追加的な有料講読申し込みが10数名あったと思うけれど、今年の1月〜7月期には、・・4月に入ってから2名しかなかったからです。

とのことですから、直接的な影響はなかったかもしれないです。(炎上しなくても有料読者は減ったはず。)

 8に立ち返りますが、Aさんの言うように太田コラムは確かに「濃い人」に支えられてますよね。手元に勝手に届くのが便利だからメルマガ購読してるのに、そのためにわざわざ銀行まで行ってお金払う人、普通いないですよ。クレジット決裁は基本でしょう。手数料には目をつぶってサードパーティの有料サービスに申し込むのが一番じゃないでしょうか。そうじゃなきゃ、せめて期間中は残り期間に応じて購読料を割り引いて有料申し込みを受け付けるというのはどうでしょう。一月経過するごとに900円割り引くとか。ただし、6ヶ月前払いのほうが必ずお得になってなきゃだめですが。この方法は読者管理の手間はあまり変わらないと思います。

 そんなところです。あまり妙案はないですが。

<太田>
 「友人たる読者」以外の皆さんの声もぜひお聞かせ下さい。

<バグってハニー>
 コラム#1828に関連して私が補足したこと(コラム#1829)の追加です。
 一人っ子の知能に関して、問題の記事から該当箇所を段落ごとそのままコピペします。

Given the latest findings from Norway, it is useful to compare the features of various competing theories about birth order and intelligence and to assess how they now stack up. These alternative explanations include family resource dilution models (of which the confluence model is a sophisticated variant), theories about prenatal influences, and "admixture" theories asserting that birth-order effects are spurious products of uncontrolled confounding influences. As shown in the table, resource dilution models and the confluence model both do well in providing possible explanations for birth-order differences, as well as for other family-related effects in intelligence (8). For example, both models are consistent with the fact that children without siblings, who are more likely than other children to grow up in single-parent homes and who also lack a sibling to tutor, generally exhibit lower test scores than firstborns having a younger sibling. Similarly, twins are expected to score lower than singletons, either because of gestational factors (twins compete for resources inside the womb) or because they dilute the family's intellectual environment more than do singletons. Without going into further detail about the relative merits of the various models outlined in the table, it is nevertheless noteworthy that only the confluence model addresses the apparent reversal in intellectual performance by birth order as children are growing up.

 家族構成とIQの相関関係は生まれ順以外にもいろいろ分かっているので、全てを統一的に説明できるような仮説はあるのか、ということを議論している段落です。
 Family resource dilution modelというのは兄弟が知能発達のために不可欠な親というリゾースを食い合うという仮説です。Confluence仮説はこれを発展させたもので、兄弟がいることは知能発達の上で不利益をもたらすだけでなく、年長者は年少者のメンターとなることで利益を得る、というモデルです。
 一人っ子はどちらの仮説の立場に立っても分が悪くなります。というのは、一人っ子は片親である場合が多い、だから必然的に親というリゾースが少ない。そして、弟妹がいないのでメンターとして得る利益がない、ということです。参照(8)を読んでみましたけど、一人っ子のIQに関して何にも書いてなかったので、これ以上はわからないです。